2009年 04月 20日
昨年あたりはセラミックスといえばジルコニア、ジルコニアといえばCADCAM一色で、ちょっとうっかりしていたら浦島太郎状態でした。 1〜2のサンプルケースを試してみて、一昔前に較べればその加工精度はかなり向上し、単冠や3ユニットのブリッジであれば問題なさそうなことは分かりました。少し前向きになりかけたところで、インレーやアンレーはまるでダメ、加工はクラウンのみということがはっきりし、また後ろ向きに戻ってしまいました。1990年代から私の主な適応症はインレーやアンレーで、クラウンは支台となる場合に限られていたからです。基本的に大臼歯からは撤退し、小臼歯も4番主体とあってはそれほどケースはありません。その中で是非ジルコニア!と思うことは僅少なのです。 オールセラミックスが最大の効果を上げるのは有髄歯の修復物です。無髄歯であればメタルボンドでも大差ありません。たしかにジルコニアはメタルボンドよりはましですが、エンプレスには敵いません。そのエンプレスはブリッジこそは不安ですが、インレー、ラミネートからクラウンまで広い守備範囲があります。 最後は日本に2台、世界でも数台とかいうこの巨大なマシンです。価格はご想像におまかせしますが、これを駆使しなければCADCAMのジルコニアのクラウンはできないのです。もちろんこれ以下の小型マシンもありますが、カタログスペックでは一般工業界生まれのこのマシンには及ばないといわれています。(つづく)
by my-pixy
| 2009-04-20 18:18
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