2009年 04月 23日
間もなく30年の可撤ブリッジ .2
 09.4.19にアップしたケースをゆっくり見てみました。最初に行った処置は左上7の咬合調整でした。その後義歯床部のリライニングをしながら各所を点検していきました。5の内冠頬面にはピンホールができていましたが(3)カリエスは無さそうなのでサホライトのみで外冠の方を見ていきました。天井は完全につかえ軸面にも多くの当たりが見られます(4)。マージンは丸まっていますがフェイシングは破折も摩耗もなく新品同様です。当時使用していた硬質レジンはフィーラーなしで加熱するタイプでした。患者さんは歯摩剤を使いすぎる人ですがこの部分にはあまり使っていないのでしょう。(5)
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 内外冠の摩耗から維持力は完全にゼロになっています。8番がレストでなくブレーシングが効いていたらもう少し違ったかもしれません。適合試験材は新しいテレスコープには流出不能で使えませんが、このくらいになると抜けは大丈夫なので(6)のように状態が良く分かります。中間欠損ですが上顎6の挺出もあり遊離端と同じような変位がみられます。同じ欠損に固定性のブリッジを装着するとトラブルが多いという事実とも合致します。
 新しくしても良いとはいわれているのですが、愛着のほどは分かりますので私の引退まで頑張ってもらうこととしスポットウエルディングでリテンションを増強しました。製作や修理にたずさわってくれた技工士の人たちにもあらためて感謝したい症例です。

by my-pixy | 2009-04-23 20:07


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