2009年 12月 06日
デジタル1眼レフの10年 3.
 初期のデジタル1眼レフ色調再現が思うまかせななかったことは前に書きました。ニコンもキャノンも画像はイエローがかっており、そのコントロールができないことが最大の問題でした。
 デジタル1眼レフのもう一つの問題は、フィルム時代には確立していたリングストロボによる自動調光が正常に機能しなくなってしまったことです。これまでは当たり前だったオート撮影を取りあげられて近接撮影専門の歯科医は大騒ぎになりました。始めはすぐに新製品が出てくるだろうとタカをくくっていましたが、期待は裏切られ小口ユーザーは切り捨てられてしまったのです。

 35ミリ一眼レフはユーザーの多様な要望に応えるためレンズからファインダーアクセサリーまで多数な製品を揃えシステムカメラとして認められてきたのです。それにも関わらずデジタル化以降は、不採算の少数生産品はどんどん切り捨て、大量生産が見込めるものだけに集約するというスタンスに豹変してしまいました。長い時間をかけて成熟したシステムカメラという敬称を多収益カメラに変えてしまったのです。
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 さらに一見35ミリ一眼レフという形をとりながら、フィルムに相当する撮像素子の大きさを35ミリより小さいAPSCと言うサイズに勝手に変えてしまいました。同じ大きさにできない,コストがかかりカメラが大きくなるなど製造にまつわる都合でしかないのです。どのメーカーも口裏を合わせ明言は極力避けていましたが、これは別シリーズの小型バージョンなのに35ミリデジタルカメラといい張るために画角問題などで混乱を呼び込むことになりました。(35ミリ換算○○ミリ相当などという表現はこうして持ち込まれました。)

 10年を過ぎた今でこそ35ミリフルサイズを謳った機種がでてきましたが、始めからこれを作らなければならなかったのに「35ミリもどきAPSC一眼レフ」を売りまくり交換レンズも2系列にしてしまったのです。デジタル1眼レフが35ミリではないと明言したメーカーはありませんでした。業界を挙げての詐欺集団と言うしかありません。

by my-pixy | 2009-12-06 10:36


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