2009年 12月 26日
デジタル1眼レフの10年 4.
 Nikon D1で現在のデジタル一眼レフの原型を作ったニコンは、ソニーから供給をうけていたCCD撮像素子の都合から、35ミリと同じフルサイズは無理と見切りをつけていました。そのためD1に続く機種はすべてAPSCに統一してきました。
 これに対してキャノンは早くからCCD以外に自社製のCMOSを使い始めました。今では撮像素子のほとんどがCMOSに変わってしまいましたが、この点はキャノンはNikon以下に大きく水を空けてきました。ただ自社内で作れるという優位性が、製品体系をごちゃごちゃにすることにもつながりました。

Nikon D3      36×23.9  FXフォーマット (ほぼ35ミリ)
Nikon D300    23.6×15.8  DXフォーマット(APSC)

EOS 1D Mark3   27.9×18.6 (APSH)        
EOS 5D        36×24   (35ミリ)
EOS Kiss       22.3×14.9 (APSCより小さい)

いまは両者とも多様な製品を取りそろえていますが、Nikonが35ミリフィルムを継承するFXフォーマットとAPSCのDXフォーマットの2系列にきちんと整理されているのに対して、キャノンは上級機がフルサイズ、普及機がAPSCというわけでもなく、おなじ1DやKissのなかでもさまざまにサイズが変わるという大混乱になっています。このことは同じレンズを使用しても、カメラボディによって画角(写る範囲)がさまざまに変わるということです。旅行に行くときなどメインとサブ2台を持っていくのは普通のことです。よく頭がぐちゃぐちゃにならないものです。

f0103459_16461749.jpgニコンにしてもたいして褒められたものではありません。現行は9機種ですがブルーのマスクはものは間もなく消えるでしょう。残る6機種だけで考えても一桁のD3sとD700がフルサイズ、中級機がD90とD300s、入門機が5000と3000で、桁番号で製品を仕切ろうという夢はまだまだ遠い先の話です。

 それにしてもこの10年でカメラは安っぽく短命になったものです。私のようなややマニアックな人間でも現行製品を使う時期はいつも一瞬だけで、1年経てばいつも旧型使用中です。フィルム時代にはこんな事はありませんでした。

by my-pixy | 2009-12-26 13:13


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