2010年 07月 13日
片側遊離端欠損
 今回のシリーズのはじめとして、臨床頻度が高くインプラントの対象とされることも多い、片側遊離端欠損をとりあげます。中間欠損なら無理をしてブリッジにできても、橋を架ける対岸に歯がないというだけのことで2本も3本ものインプラントが並べられるのは哀しいことです。
 その温床になってきたのが「片側遊離端は両側設計が原則」というとんでもない教育です。両側遊離端ならそれもやむをえないでしょう。しかし2列目のような67欠損の設計で間接維持装置は何の役にたったでしょうか。フィッシュテールと呼ばれた横揺れ防止には多少の役だったかも知れません。しかし最大の問題、遊離端側の沈下防止に有効だったという実感はありません。裏腹にこれほど「入れ歯ぎらい」の患者さんを生んできた形態はありません。そして今「患者さんが取り外しの入れ歯にしたくないといわれたので」が診断根拠ですが・・・
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1980〜1990年代、下図のような残存歯の偏在は、メジャーコネクター使用以外に手段がありませんでした。そしてこれらのほとんどは患者さんから歓迎されませんでした。移植や少数のインプラントの活用で、もはや見かけなくなった過去のパーシャル・デンチャーです。
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by my-pixy | 2010-07-13 19:09


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