2010年 07月 14日
片側遊離端欠損. 2
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 67二歯欠損はもちろん567三歯欠損になっても、片側処理を貫くために3にシングラムレストを使うこともありました。しかし下顎のリンガルバーは、患者さんによってあまり違和感を訴えない方もあるので、舌下部の形状なども参考に選択を決めていました。少数残存になるまでは、臼歯部欠損のツケを前歯部に回したくないので、臼歯部と前歯部を一体化するより反体側の臼歯部に依存したいとも考えたからです。
 始めは図1.のようなクラスプデンチャーが標準でした。その後図8のような歯冠外アッタチメントを少数トライし、70年代半ばからは2本のテレスコープ支台が中心になりました。ただ長期的には5の遠心部を支点にして前方の外冠が僅かに浮き上がる現象は避けられず、支台歯の状態によっては手前はクラスプという形が半信半疑の中で増えて行きました。図2.3. などがその始まりです。
 5番は術前からクラウンになっていても4番は健全歯というケースは多く、4番遠心に小さなガイディングプレーンを設けるだけでOKという取っつきやすさと技工作業の容易さ、クラスプによる維持力調節などからケースは次第に増えて行きました。古いものでは20年リベース1回のみ(図2)という安定性や、定型も決まってきたことから,先日テレスプ・デンチャーと命名しました。
 通常のエーカース鉤と初歩的なテレスコープの経験があれば誰にでもできる術式です。エーカース鉤の部分を線鉤にしたり、シングラムレスト、ブレーシングアームにしたりもケースバイケースです。アームを外冠から延ばすことでマイナーコネクターが不要なこともその利点です。(土竜のトンネル2010.5.25)

by my-pixy | 2010-07-14 13:04


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