2010年 09月 15日
トップダウン・トリートメント
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 私の症例ではありませんが1985年に、卒後2年目の勤務医時代に行ったケースとして発表されたうちの一枚です。上顎8歯支台のテレスコープ義歯で、私のネーミングではブリッジタイプのパーシャル・デンチャーです。患者さんは98年に他界されたそうですが、13年間は大きなトラブルもなく経過したそうです。卒後2年目の術者ということも今では信じられないことですが、勤務先の技工士さんが、義歯を外した状態でも均等接触をさせようと内冠の形態を製作されたという話しはさらに大きな驚きでした。院長もテクニッシャンも頑張り屋さんですから、さもありなんというところですが、今どき最先端のように叫ばれるトップダウン・トリートメントがきちんと実行されています。
 大学6年間、国家試験後1年間の研修医生活をついやしても、こうした素材が送り出されれば、われわれとしても大いにやりがいがあるのですが、現状は何かが狂っているとしか思えません。

by my-pixy | 2010-09-15 10:51


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