2011年 05月 02日
中間欠損の義歯 2
f0103459_13365586.jpgf0103459_12201259.jpg 補綴間隙は十分とはいえないまでも鉤脚や人工歯などに必要なスペースはあり、技工上からもそれほど難しい点はありませんでした。
しかし、およそ2年後、56人工歯のコンタクト部分から横に破折戦が発見されました。鉤脚の強化なども試みたが芳しくないため、金属咬合面を追加しました。当初は前方の鉤脚クラスプとだけ鑞着していましたが、2010年のような事故も起こり全体を一塊とした形まで補強を続けました。
 
 この後87間にフードインパクションが起こるなど、すれ違いによる問題は顕著になりました。上顎の8を下顎7の位置に移植することがベストと思われましたが、70才の患者さんに受け入れられず、相変わらずの補綴的対応で、7の鋳造冠を撤去し、マージンの位置はそのままで縁上マージンのテレスコープに交換しました。

 抜本策ではありませんがこれで梁としての強度を稼ぐと共に、場当たり的なフードインパクションへの対処もできるようになりました。言い訳のようになってしまいますが、クラスプ義歯でもかなりの咬合力は発揮できること、全顎的すれ違い咬合ででなくても上下顎が行き違ってしまう場合には、
大きな剪断力が発生する可能性があることを学びました。

 7のクラウンに変えて使用したテレスコープは、エーカース鉤の延長にあるものとしてときどき使用しています。エナメルマージン、ミニマムな切削量ながら、もっとも安定したサポート、ブレーシングが期待できるからです。

by my-pixy | 2011-05-02 12:22


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