2011年 05月 15日
無茶な遊離端義歯 3
f0103459_1835357.jpg 1973年の765ブリッジ時代からのケースだけに面白い経過がありますが、ここでは片側遊離端欠損になった2005年からにとどめます。5番のクラウンは80年頃に装着した3本ブリッジの前方支台を切断して鉤歯にしました。最初は人工歯も小さめに、遊離端部の負荷を小さくしようと人工歯も前後逆に使ったりしていました。装着後間もなく少しでも遊離端部を延長しようとしましたが、あっさり破折してきてかなりの負荷がかかっていることが分かりました。
 5月2日づけの中間欠損などにも発生したレジン床部の見るにつけ、もう少し強度のある常温重合レジンが欲しいものです。このブログのケースプレだけでもしばしば悩まされるメタルとレジンのスペースの取り会いです。テレスコープ義歯でもいやというほど経験してきたことで、こんな小さな義歯でもクラスプでも鉤脚だけはなく、金属咬合面との2重構造にしました。
 しかし術後間もないこうしたトラブルでさまざまなことが分かりますし、過剰防衛ではない必要な対策もとることができます。リコールごとに義歯床の適合は見ていますが、今回もれべースなどは不用でした。

 ときどき試みる無茶な挑戦で得られるものは多く、このケース唯一の遊離端欠損にインプラントを使う気持ちは患者さんにも私にもまったくありません。

by my-pixy | 2011-05-15 18:27


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