2011年 05月 20日
今年も臨床基本ゼミで口腔内写真撮影のお話しをしました。回を重ねてずいぶんスリムにしたつもりでしたが、一ヶ月後の質問から察するところ、まだ話す側の論理と聞く側の論理との間には越えられない壁があるようでした。そこでもう一度、相手の立場に立って理屈なしのチェックポイントだけを考えました。 まずこれまでの記憶はすべてキャンセルし初期設定に戻します。 1. 撮影はすべてマニュアルで行いますから、ダイアルはMだけを使います。X線フィルムのデユープなどにはAを使いますを使いますが、終わったらすぐMに戻します。 2. 上面表示パネルを見ながらシャッター速度は1/250、絞りはF22にして下さい。この2つもいつも変更はしません。(ただ古い機種でシャッター速度を1/160にしないと不具合が起こるものもありますからご注意ください) 3. ISOが250にならないものは200でも構いません(ほとんどの初期設定は200です) 4. 最後に背面のメニューから画質をRAW+JPGにして下さい。(表示パネルでも確認できます。 これですべての口腔内撮影(1/2倍正面観、咬合面観)はファインダーでピントを合わせるだけでOKです。側面観などもそのまま撮って不要部分はパソコン上でカットします。 どうしても等倍まで拡大しなと気がすまない人は、カメラはいじらずミニリング電源部の発光量を1/4にしますが、戻し忘れるとその後の画像が全部が暗くなりますからおすすめしません。忙しいチェアサイドの仕事は単純に済ませることがベストです。 多少の露出の過不足はRAWで調整できますがピンボケは直せません。
by my-pixy
| 2011-05-20 09:34
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