2011年 08月 17日
画像はまだ廃棄リストには入っていませんが、もう見ることはないだろう1960年代の書籍です。一番左のB.B.McCollumのテキストは1972年の復刻版ですが、写真が一枚もないので実際に読んだことはなく、噂に聞いたナソロジーのお守りのようなものです。 歴史に登場するような咬合器が実際に使われるシーンや、クラシックなパーシャル・デンチャーなども多数登場し、僅かながら25年の経過なども提示されていました。自分の最後のテキストブックになるだろうとも書かれていて、まだ写真器材も不十分な時代から長期間データ集積が続けられてきたことが推測されました。パラパラめくりながら、卒後10年目の私にとっては最初に気合いを入れられたテキストブックです。 こうした書籍購入はかなりの負担ででしたが、情報も不十分な時代でしたので、どちらかといえばやみくもに飛びついていました。頼みは写真と図説です。次のブルーの2冊1967年のMax Kornfeld の Mouth Rehabiilitationも、ナソロジーの臨床手技や器材を知りたくて入手し、よく見てはいたようです。しかし臨床家としての信憑性はSchweizerとは比べものにならず、1974年の第2版をもって2度と振り向かなくなりました。 それにしてもアメリカの歯科臨床、ナソロジーから歯周補綴へ、そしてインプラント補綴へと目まぐるしく変わり、その度に患者という人が見えなくなるのはどうしてでしょうか。
by my-pixy
| 2011-08-17 09:13
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