2011年 08月 16日
夏休み
 とりたててやらねばならない仕事もないままに一週間、28度の部屋にこもって片付けなどしながら過ごしました。もう必要もなさそうな紙くずもいざとなるとなかなか捨てられず、また読み直したりするので片付けはさっぱり進みません。よく登場する30年以上むかしの原稿ですが、3冊の臨床ファイルなどすべての著作活動はここから始まりましたので思い入れの連載でした。連載最後の「問題点」など暗中模索だったのに、なかなか良くまとまっているじゃないかと思ったりもする反面、ちっとも進歩していない!と反省したりこもごもです。
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 この連載を書いた頃、当面の自分の進路を消去法で選択したので、その妥当性を確認するには経過観察しかありませんでした。推論から舵取りを決めたリジットサポートは10年を待たず成果が見えてきました。残存歯による咬合支持という視点も次第に広く認められるようになりました。
 しかし同じ患者さんの経過を長期的に追うという手法は、個別対応には最適ですが普遍性あるルールづくりには難があります。一見して同じジャンルに入るかと思ったケースでも人はさまざま、切り口を変えればまったく違う姿が見えてきます。また30年経過した症例といっても、30年だから10年より偉い!と単純にくくれるものではありません。
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 同じ30年といっても、25才から55才までより、55才から85才までの方が条件は悪いに決まっています。しかし、もっとむずかしいのは術者にとっての30年と患者さんにとっての30年とは違うことや、同じ術者にとっての30年も若い頃と晩年ではちがうことです。こうした条件や立場の違いはその期間を10年以内に短縮すれば何とか同じ土俵に乗れそうですが・・・。

by my-pixy | 2011-08-16 08:34


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