2011年 11月 02日
欠損の偏在
f0103459_15104786.jpg 初診は1983年で当時50才の男性でした。この時には左下にも残根状態の8が残存していて保存につとめたがままならず、10年後には中段の義歯を装着することになりました。さらに10年ほどして上顎右側にも遊離端義歯を装着しました。

f0103459_16413960.jpg 長い遊離端欠損のサポートは犬歯に置かれたレストに頼っていました。トラブルといえばほとんどはこのクラスプ周辺のレジンの破折でしたが、今回は下の写真のようにリンガルバー基部に著名なジュクソウ疼痛を訴えられました。
 数多くはありませんが10年も使われた下顎リンガルバーの基部にある時おこるジュクソウは、義歯を外して頂いたりしてもなかなかなおらず、調整を繰り返し義歯が前後に分断されるようなこともおこります。今回のキズは3番のシングラムレストの直下でしたが、レストは有効に機能していると思われ、レストと義歯の沈下だけとを直結して考えることはできないような気がしました。すでにこの上下義歯の基本形ができて18年になるので、より簡単な形で再製することを考えています。
f0103459_1745087.jpg
f0103459_8475879.jpg
 気持ち的には残しておきたい項目まで整理しましたが、欠損歯列評価法として、治療方針決定ガイドとしての目的には煮詰まってきました。

by my-pixy | 2011-11-02 15:12


<< 国家試験問題・教科書      復刻版・分類の弊害 >>