2012年 03月 14日
シングルデンチャー3態
f0103459_175438.jpg決して多くはない患者さんなのに昨日は3人のシングルデンチャーのケースが重なりました。補綴は好きでも総義歯は敬遠して60年になろうかというのに初めてのことですが、それなりに心が躍りました。年齢は70代か寸前ですが既往歴は三者三様、上段は40年お付き合いしてきた方,中段は10年ほど前総義歯だけ作成、下段は一回作ったがすぐに放り出し歯なしのまま生きてこられた方です。
 男性1名、女性2名ですが受診時動機や他の条件も合わせるて見ていると、それぞれのヒストリーが感じられ興味は尽きません。クラス会と云うには術者だけが少しはみ出していますが昭和の平和な上顎顎堤です。

 折しも夕方からはスタディグループでシングルスタンドのインプラントのディスカッション。そのすべてで、きれいな歯列に割り込んだチタンの杭やそれによって分断された顎堤を見ていると、何故かフクシマが思い出されてなりませんでした。
 もちろんこの3人の方々にあんなものを持ち込んで、下顎を含め平穏な情景を乱したいとは思いません。昭和の人間はハングリーな時代を生きてきました。歯を削りたくない、金属を隠したい、ブリッジを避けたいなんていう「ぜいたくは敵だ」と教えられてきたのです。

by my-pixy | 2012-03-14 08:21


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