2012年 04月 18日
シングルデンチャー熱中症
f0103459_19184355.jpg すれ違い症例に関心をもっていた1970頃、何故か次々と同じ様な患者さんが来院されました。それとは少し違うのですが、最近はシングルデンチャーが気になります。この患者さんもずっと定期検診にはお見えになるのですが、もう20年もリライニング以外何事もないので、アポイントが入っていることも忘れていました。スタッフに上顎総義歯!とささやかれてご挨拶かたがた顔を出しました。
 歯のある人は数年に一回ぐらいはパノラマを撮影するのですが、総義歯は興味なしだったので40年にもなるのに口腔内写真も今回が始めてです。
 3月14日の3人組のお一人にも何とかプロビジョナルが入りました。上のパノラマがその患者さんで30年間入れ歯なしでした。下の2枚は定期検診で見えた患者さんで1980年に右上顎犬歯を抜歯していますが、その時には左6が残っていたようですので、この抜歯は戦略的だったかもしれません。

 しかしお二人とも顎堤もパノラマもまことにおだやかな77才と85才の女性です。戦争に明け暮れた昭和という時代に、歯周治療もままならず多くの歯を失われたのでしょう。しかしいま口腔内やX線像にそうした影はありません。むしろ上顎無歯顎も下顎両側遊離端欠損も、簡単なメインテナンスでずっと過ごされることは間違いなさそうです。長い間メインテナンスに通って頂いた患者さんも、お一人二人と通院が難しくなりつつあります。しかしこの方達には昔の苦痛が繰り返されることはないでしょう。

by my-pixy | 2012-04-18 19:18


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