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2013年 06月 07日
ある時はNOといえる開業医を目指したい
 ぽつりぽつりと症例相談のプレゼンが送られてきます。
この3年間、年間6回12日の基本ゼミで私にとってもっとも楽しみな季節です。そのために最初のオリエンテーションから、口腔内写真のこと画像をメールで送る方法などをしつこく言ってきた甲斐がありました。新卒にちかい人達はともかく主力の30代から送られてくるケースには迫力があります。自分のケースであーでもないこーでもないと迷っていることが、いま開業間近で悩んでいる人達の現場でも同じであることを見れることは大きな活力の元になります。

 すでにわれわれの臨床では過去のものになりつつあるすれ違い咬合も、われわれが辿ったと同じ道ではない解決を考えて行かねばならないと考えています。インプラントも使え移植もあっても外科処置を受け入れられない患者さんにどうアプローチするかも課題です。こうした局面で戦略的抜歯やシングルデンチャーを正しく位置づけて行くにはどうしても過去に学ぶしかないのです。

 送られてくるケースを見ていると、すでに亡くなられた私の患者さんの再来を思わせるようなことも少なくなく、しまい込んでいた画像を引き出すこともあります。いろいろありますが「犬歯にまつわる症例」で話題にした上顎犬歯1本の存否が大河の始まりになっていることは、今後もしばしば話題になるでしょう。未だ「○○歯欠損の症例」などを特集のテーマにしている出版社もあるようですが、数合わせではなく8020をほぼ達成してもすれちがいに悩む患者さんはあるのです。

タイトルには少し解説が必要なようです。

by my-pixy | 2013-06-07 11:14


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