2013年 07月 26日
1999年エンプレス2
f0103459_10511761.jpg1990年 、あだ花のように咲き競ったガラスセラミックスは、数年後にして次々と消え去って、生き残ったのはたった2つインセラムとエンプレスだけになった。強度的には劣るエンプレスだったが、1990年代最後になってコア剤と組みあわせるエンプレス2を発売した。前歯部3ユニットのブリッジにも使えそうなこのシステムはわれわれにとって待望のもので、インセラムには及ばないものの適応症は拡がった。

 このケースも破折で失った左1番を補綴したものだがすでに15年を順調に経過した。現在のインプラント+ジルコニアの組み合わせと比べると、生体に対する優しさという点で大きな違いがある。インプラントの上部構造は壊れることに追われて目まぐるしく変わっているようだが、フルジルコニアだなどという暴力システムのつけは遠からずはっきりしてくるだろう。最近の貴金属高騰もあって eMax は大うけのようだが、これはエンプレス2の改良版にほかならない。eMaxになって適合性など進歩した点は多いがこれでも咬合面材料としては固すぎると思っている。金属は使えないとしても、せめて古くから使われてきたポーセレンにして欲しいものである。

白い歯

by my-pixy | 2013-07-26 18:40


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