2013年 10月 18日
偏在とすれちがい
「ふたを開けてみなければ分からないのが悩み」と云いつつオープンしたパーシャル・ワークショップですが、大変なことになってきました。どちらかといえば、自分のケースはもたずに参加する人ばかりだったらどうしようと心配していたのですが、予想は全く裏目に出ました。f0103459_9123396.jpgf0103459_9131291.jpg
 どの一つをとっても頭を抱えてしまうようなケースを、3人もの方が発表して下さるというのです。それもこんな方が見えたというだけではなく、完了とはいかないまでも、むずかしい途中経過も用意されています。

 さすが基本ゼミOB、もくあみ会などと喜んでも、どうやってワークショップという形にするかは難問です。演者とのキャッチボールには自信がありますが、補綴指向ではない若い方達にも理解してもらうためには、咬合支持やKA367なども必須事項ですがそれには時間が足りません。恐らく術者も五里霧中だから提示してまわりの意見を聞きたいのだろうと思います。

 患者さんの年齢は80才、70才、74才で、私と同じく昭和を生きてこられた女性です。
私のすれ違いとの格闘は下のペーパーを書いた1984年で一段落しました。明治生まれの方が2名、大正の方が3名でした。30年が過ぎても、具合の悪いパーシャル・デンチャーゆえに固定性にこだわる患者さんは後を絶たないようです。

 ここに至る前に何とか上手な誘導をしてあげたかったものですが、残存歯偏在に苦しんで装着した一次固定は、生涯この患者さん達を苦しめること間違いありません。

by my-pixy | 2013-10-18 15:57


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