2013年 10月 25日
後期高齢者の歯科医療
f0103459_13154286.jpg 1980年の初診から実に多数の歯を失いました。度重なる歯周治療も連結固定もことごとく敗北しました。
1本のインプラントに救われたとも思いません。しかし最後の下顎4番一本を残して、この5年間はレジン床のパーシャル・デンチャーの修理もありません。
最後の健全歯をなくしては大変なんてとんでもない思い違いでした。マラソンも100メートルもやっていませんが健康そのもの、下町の町内会のドンとして活躍中です。歯周病に痛めつけられていた顎堤も今は支台歯なんか不用のようです。

上顎に残った大臼歯が加圧要素になって下顎臼歯部顎堤が吸収したから、そこにインプラント!などという話しはよく耳にしますが、今はやりの第三者委員会とまったく同じで、あまりに短絡的な発想です。感覚受容器もない金属の杭が生体の複雑なメカニズムに組み込まれて、どうなるのか私には分かりません。 こうした問題を考えるにつけ、ひとはどうして歯を失っていくのか、年齢と歯数、その部位などの流れを知りたいという思いが強まっています。臼歯部咬合支持、下顎遊離端欠損、下顎前歯、4犬歯などその特異性は次第に見えつつあるような気はしていますが、好ましい流れ、好ましからざる流れを見分けたり誘導することも、歯列改変とからんで不可欠です。

f0103459_12531590.jpg 6枚のパノラマはこのケースが辿った30年余の記録です。パーシャル・デンチャー新時代にも使いましたが、この5年で考え方は大きく変わりました。東日本大震災の衝撃と、前後して起こった幾つかのトラブルでパーシャル・デンチャーは一気に旧時代に回帰することになったのはご存じの通りです。

by my-pixy | 2013-10-25 13:15


<< 40年経過したブリッジ      偏在とすれちがい・2 >>