2013年 11月 20日
ワークショップ型・もくあみ パーシャル教室
 前回レポートで会のまとまりには満足していることをお分かり頂けたと思います。ただ手放しかといえばそうではありません。その第一は珍しいケースが大勢の術者から集まったということ以外の収穫はあまりないからです。初診日その患者さんの口腔内を見て思わず「あっ!」と大声を上げてしまった。という一人の術者のコメントは全員に大うけしました。
 話しにはさんざん聞いていたがまさか私の所には・・・・という思いが同じ様なケースを経験した人に共通だったからでしょう。あれこれ聞いていた疑似体験も大した役には立たなかったこともやむをえないでしょう。しかし物語は始まったばかりですからその後の展開には大した面白さはありません。べたべた即重をもって咬合平面を直したり、患者さんに改変を提案して却下されたなどという話しに止まっていました。

 出会いの感動で目一杯なのにそれ以上の何かを要求することは酷でしょう。為す手もなくシングルデンチャーに 追い込まれたのも致し方ないでしょう。貧乏くじを引く巡り合わせになったのは術者の責任ではありませんから。

 そんな中で全員がKA367をベースに何かを考えてくれたことは一陣の光でした。欠損歯数だけでものを考えるのではないということが、もくあみ会の中では根づきつつあることを感じたからです。飛び道具に頼るなと言い続けた甲斐もあって、インプラントに頼ったケースは一症例だけでした。

 基本ゼミなどで何度か見せてもらっていたケースですが、わがままな患者にほとほと手を焼いて、最後には患者いうなりのパーシャル・デンチャーと術者主導のもう一つの義歯を製作して一段落にしたという話しには、その粘りとともにある新しさを感じました。これこそパーシャル・デンチャーの長所を生かした解決策だからです。固定性ではこんな芸当はできませんし、自分が行ったフルマウス・リコンストラクション保全のため、始めからナイトガード使用を義務づけたなどというよりは、はるかに患者さん思いの処置だからです。

by my-pixy | 2013-11-20 18:44


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