2014年 03月 16日
2014 もくあみ会
f0103459_1995958.jpg 週末の2日間2014年のもくあみ会が東京で行われました。始まるまでは自分の準備に追われるあまり準備の進捗状況などが気になっていましたが、ふたを開けてみると発表者の若返りも見られ、先人の残されたすれ違い咬合と悪銭苦闘する彼らの奮闘ぶりには頭が下がる思いでした。
 第一症例など、画像の天地が逆になっているのではないかと思われるような状況で、こうした負の遺産からの脱却に苦しむ方達へのサポートは、今後ともわれわれ世代の責務であることを再認識しました。
 何といってもかって同じ釜の飯を食ったもの同志だからできる会話は私にとっても何よりのものでした。「すれ違い」という対象を話題に、臨床手技やデータを越えて、患者と術者両者のなまなましい経験を語り合えた3人のケースプレは迫真のフィナーレでした。

第一症例は偶然の出会いで始まった左右的すれ違い症例で、始めて経験する若い術者は、いままさに苦難のどん底ですがそれだけにすべてがなまなましく、長期経過症例では語りきれない「ひととくち」の物語りでした。その中で患者の正確な記憶から聞きだした既往歴は、私がながく思い描いていたクロス偏在物語りの生き証人そのものでした。すなわち現在70才の患者さんが
 1.  35年前左下67欠損発生
 2.  25年前支台となっていた左下45喪失
 3.  前歯、右上臼歯欠損
 4.  1年前同側犬歯喪失

さらに第2症例はすでに語る会で発表されていましたが、術者の身近な親族だったが故に望まざる方向に流れる崩壊を傍観するしかなかった25年の歴史と、追い詰められた土壇場での窮余の延命策の発表でした。
第4症例はすでに誌上発表もされている左右的すれ違いに対応した15年の経過でした。総べてが患者と術者の深い関わりをベースにしたものでCAD.CAMデジタル3Dプリンターの話しではありませんでした。

2〜3年が過ぎ、涙なしに笑って語れる時がきたらばぜひみんな揃って再発表のチャンスを作りたいものです。タイトルは「○○からの脱出」でしょうか。

by my-pixy | 2014-03-16 19:03


<< 前後的すれちがいへの一矢(2....      3つのプレゼン >>