2014年 05月 27日
グリンデルワルト   2
1月15日
 また7.30起床。今日はまずまずの天気のようだ。昨日の英国人家族の案内のおかげで今日はまごつかずKL.Scheideggに登る。アイガーもメンヒもユングフラウもみなその姿をハッキリ見せている。真正面から見たアイガー北壁の迫力はやはりものすごい。しかしKL.Scheideggまで来てしまうとやはり高さのせいもあるしユングフラウの方が遥かに美しく北壁は小ぢんまりしてしまってメンヒにも敵わない。困った事には山が高く太陽がその反対側から昇ってくるので11時頃になっても日が当たらない。これでは商売にならないのでラウバーホーンまでリフトで上がって一気にWengenまで降りる。なかなか面白いコースだ。 
f0103459_1135123.jpg Wengen近くなってコースがよくわからず初心者コースのような所を散々滑らされる。WengenはGrinder waldに比べると遥かに都会的でやはりすぐ駅の裏手の所にスケートリンクとカーリングのリンクがあり大勢の人がプレイを楽しんでいる。カーリングは年配の人が多くスケートの方は子供と女の子が多い。そのバックはスキー場で次々とスキーヤーが滑り下りて来る。全く楽しいシーンに思わず時間を忘れてしまう。その中子供達が騒ぎ始めたのでその方を見ると白熊が風船をいっぱい持って現れる。うまく出来ているのでそばに来ると一寸気味悪いくらいだ。暫く見ていると写真屋が適当な子供を見つけては風船を渡し並んで記念写真を撮るという寸法である。なんといっても町中が賑やか華やかで知らず知らずウキウキしてくるようなムードがいっぱいだ。
 
f0103459_1143473.jpg1台電車を見送り次でKL.Scheideggに戻る。その電車の中でイギリスの12、3才位の男の子と話す。3週間位前から来てジャンプのレースに出たのだと言う。その中一人っ子で父親はイギリスのアルペンのオリンピック選手でサンモリッツ大会に出たとか色々な話が出てくる。始めて5年目だと言うのでまあ何とかなるだろうと一緒に滑ることにする。もう13時近いのに陽はほとんど当たらない。またラウバーホルンに登り滑り出す。われわれも初めてのコースではないのだが彼は先のわからない所でもどんどん滑り下りて行く。こちらは先に逃げ場があるらしいことは分かっていても、思い切って突っ込んで行く気にはなれない。少々ヘマをやっても雪が軽いので救われるが、その代わり日本の雪に比べるとかなり良く滑る。ちょっと気を許すと自分のいつものスピードを大分超えている。斜面は滅法もなく広いし新雪の中にかなりのスピードで突っ込んでも大して問題はないのだが、身に染み込んだ猜疑心はなかなかぬぐえない。写真を撮るから少しターンをしろとか何とか注文をつけたりしながら、途中のWengernalpまで一緒に下り彼と別れWengenに帰る。
 昨日の英国人の家族といいこの少年といい強いことは滅法もなく強くスピードも早い。これはほとんど全てのスキーヤーにいえる事で長距離を続けて滑ることになれている。コースには50〜60代位の年配の人も少なくないが彼らも手堅く、侮りがたいスピードもで滑っている。このとてつもないスキー場を滑るとすれば当然のことだが。見た目にキレイだなと思うような人はほとんどいない。みな適当な格好で滑っている。土地のインストラクターも形はあまりいただけない。しかし昨日やって来たばかりのわれわれでも、こう広大なスキー場では細かなことを考えて滑ろうなどという気はほとんどなくなっている。Sが斜面滑降のフォームなどをちゃんとやっているのがどうも辺りの風景とマッチせず、よせよせと言いたくなる。スキー場のスケールを説明するのは、日本のそれとの差があまりにも大きく一寸難しい。やはり八方が一番似ているが桁が違うし、また各コースとリフト、ゴンドラ、電車などとの組み合わせがいいので短い時間でもあちこちのコースを滑れる。もし歩いてやる気なら新雪の斜面が気が遠くなるほど沢山広がっている。ここだけで日本のスキー場のコースは、全部入ってしまうのではないかと思うくらいだ。

f0103459_1139593.jpg 食事は電車を待つ時間に済ませ寸暇を惜しんで歩き回る。14時近くなってやっと陽が当たり山々の美しさは一際増してくる。もうスキーはやめにしてカメラに専心する。アイガーグレッチャーへ、ラウバーホーンへと結局17時頃まで休みなしに動きまわりやっとスープにありつく。もうとてもGrindel waldまで辿り着く元気はなくBrandeggで下りの電車。そこからはタクシーで這うようにして18時半、宿に帰る。
 夜また別なイギリスの60才位のおじさんから話かけられ、生花のこと波勝の野猿のこと等々から始まって、この家が150年前のもので200年位前の家具が沢山あると色々説明される。そういわれるとなかなか興味深いものが多い。ところが話しがカーリングの話しがことになると、あれはスコットランド人の始めたものだとケチをつけ始める。マンガによく出てくる英国人対スコットランド人の反感がそのままで面白い。とうとう椅子から立ち上がってその格好の真似まで始める始末だ。この家はこういう顔馴染みの人がほとんどで今夜のお客の大半はイギリス、ドイツ、フランス等の家族連れで子供だらけだ。この家の家具などにも見られるようにヨーロッパ人は大変物を大切にする。コペンでもT型フォードやそのクラスの車がどんどん実用に使われていた。家にセントラルヒーティングなどは取り入れてもその他のものは先祖代々という感じが多い。この辺りの新築の家も古い家の型をそのまま建てられていて、古い家に対しいかにも遠慮がちで、新しいものを誇るというような感じはない。スキーの道具にしてもリングはとてつもなく大きいし木目の見えるクナイスル、ライメックス、アッテンフォッファーなどをしばしば見かける。

by my-pixy | 2014-05-27 08:19


<< グリンデルワルトからツェルマットへ      グリンデルワルト 1 >>