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2014年 11月 07日
写真は変わってしまった
一年ほど前に書いたマクロレンズの話が再々来訪者上位にアップされることを不思議に思っていた。今日も何となくその訳を考えていて一つの事実に気がついた。約15年ほどのデジカメの進歩の末にスマホという怪物が誕生し、写真、動画といった世界はまったく異次元に入ってしまったということだ。
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1. 発端はデジタル化に伴う1999年35ミリからAPSCへのフォーマットの変更で、スタンダード崩し、 つなみ第一波でコダック、FUJIFILMというメーカーは壊滅した。

2. その後10年間の電子画像、撮像素子、液晶デイプレーの進歩と光学部分の衰退が続き多様なカメラ設計の末に登場したスマホという小型カメラ内蔵端末が、カメラや写真のあり方を決定的に変えた。

3. カメラ消滅の危機に気づいた大カメラメーカーの強引な路線変更、保身と抱え込みが始まった。

4. 大きく高価な35ミリフルサイズ機の一斉投入や、レンズ交換型ミラーレス機の新発売、アドクラウド・サービスなどすべてそれに沿ったものだ。

5. ニコンD1以後ただそれに押し流されてきたが、「カメラの記事はもう書かない」宣言は遅きに失した。ニコンに寄り添ってD100、D200、D300とつぎつぎ発表される新機種を追ってのレポー トが書けなくなったのも当然だった。

ニコンは初期のAPSCフォーマットの一眼レフをミラーレスなど素人向けのシリーズに押し込んで、今後の中核は、フィルム時代の35ミリにつながる高収益のFX機と割り切ったようだ。

キャノンといえども同じようなことで、デジタル化で流れに乗せられたわれわれは体よく置き去りになった。しかしフィルム時代から長く続けてきた経過観察も、若手への伝承も簡単にギブアップはできない。数の論理で押し流される中、どう生き延びるか更めて考え直さなければならない。

by my-pixy | 2014-11-07 16:33


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