2015年 12月 18日
歯の絵が描けない歯科医
f0103459_8473688.jpg 幼稚園の頃には図画の時間に表彰されたりしたこともありました。しかし小学校に通う間にそんなことは二度と無くなりました。きっと軍国教育がそうした芽を摘んでしまったのでしょう。
大人になってからも旅先でスケッチができる人がどんなに羨ましかったか分かりません。しかしトライと失望をくり返す中に夢は消え、写真への傾斜を強めて行きました。スライドでプレゼンをするようになってからも、タイトルや説明にイラストは必要でした。出版社の人たちから紹介してもらったりもしましたが所詮他人頼みで、思いやイメージはあってもそれを絵に描けないジレンマは続きます。イラストレータというソフトを使っても自由な曲線を描けないところでストップしPhotoshopにのめり込むだけでした。
 ある歯科大学の技工部の先生に「補綴医局員が義歯の設計だといって、作業模型に鉛筆で落書きをしていくので困る。」といわれたことがありました。ひどく耳の痛い一言でずっと忘れられませんでした。今も金属床の外形を描こうとすると線は二重三重になってしまいます。鋳造冠のワックスアップやジャケットクラウンの陶材築盛は歯科医入門の第一歩だったのに線を描く才能は蘇りませんでした。昨日のクリスマスプレゼントもそうした悲哀の蓄積ですが、絵の描けない歯科医がCADで「変身」できるとは思えません。

by my-pixy | 2015-12-18 08:16


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