2016年 03月 13日
「可撤性の可能性」と可轍部の簡素化
f0103459_16184477.jpg12月28日もくあみ会でのタイトルは「可轍性の可能性」でした。高齢者の歯周病多数歯欠損症例対してパーシャル・デンチャーの適用を再考しようということで 、良く考え抜かれた日本語でしたではありましたが、演者にも参加者にも理解されたとは言えませんでした。
英文であれば Periodontal splinting とPeriodontal Prosthesisの違いということなのですが、日本語になって「連結固定か歯周補綴か」「動揺歯の固定と欠損補綴」となると拡がりがなくなってしまうということだったのでしょう。問題は「可撤性」かけられた思いや理解が千差万別だったことにあると思われました。

 問題点はペリオを中心に研修中の方には、連結固定で目一杯で歯周補綴を考える余裕はなく、処置の最終段階になって五里霧中になってしまうことを、どうすれば突破できるかということだとと思われました。私自身もさんざん苦しんだのは、全顎的な補綴処置は補綴の中でも最も難しいことで、その解決には多くの知識と長い経験とを必要とすることでした。補綴的な問題だけでも少なくとも10年を要するでしょうから2足の草鞋で解決することとは思われません。われわれの医院でも患者さんの高齢化に伴い、従来通りの対応は困難になりつつあります。

 臨床歯科を語る会などでもよくお話ししていることですが、高齢の患者さんでは症例の持続期間はどうしても短くなります。メインテナンスも若いときのようには行かなくなります。そうした状況に対応するには、長期的に変更しない部分と、小刻みな修正が必要な事柄を区分して対応する以外にないと思います。
  オーソドックスな技工ステップで10年以上の持続ができなくても、問題がおきたらすぐに対処できるレジンのオーバーデンチャーで、小刻みな対処を積み重ねた1988年の症例です。

by my-pixy | 2016-03-13 10:03


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