2016年 05月 07日
補強線? 破折誘導線 ?舌感阻害線?
f0103459_947118.jpg パーシャルデンチャーの設計にCADが役立とというレポートは見たことがない。単冠用ののレジンのインゴットを削クラウンを保険導入して何が進歩するのだろう。歯科医師会も厚労省とやらも不思議な世界だ。

 こんなケースは稀ではないが昔から変わりなく見かけるもので、それがある限りCADの出番はないだろう。舌感を最も阻害する部分であっても、どうしても必要ならば補強線もやむを得ないかもしれない。しかしこのケースでは何も役立たずに長い間、患者さんを苦しめ最後は破折の誘因になったことは間違いない。前歯部顎堤を温存できたという人もいるかもしれないが、その主役は2本の前歯であって補強線ではない。義歯の設計以前の問題だが、そんな仕分けもせずCADを使おうなんていうことになればレジンの短冠より恐ろしいことになる。

不適合な補強線によって義歯の厚みは2倍以上になっている。 維持装置は良く適合していたが、それだけではどうにもならないことは、パーシャルデンチャーの面白さでもあり難しさだ。イタリアのスーパーカーの設計でも、日本の匠と呼ばれる職人さんも人の手が美しい製品を作り出し行くことに変わりはない。口腔内でこの義歯に触れてみれば何かに気づくはずだ。あれこれ考えていると問題の複雑さに引き込まれていく。

破折の直接の原因になったのは技工上の問題だが、それが反復したことには患者さんのヒストリーや咀嚼習慣の変遷に原因があるあると思われる。(続く)

by my-pixy | 2016-05-07 09:49


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