2016年 07月 28日
歯のある幸せ・フシアワセ
f0103459_174936.jpg 8020も無事達成された男性ですが、次の黒雲が迫ってきています。初診の1996年から下顎前歯の咬耗は気になって、ナイトガード装着などは継続して頂いてきましたが、下顎前歯は時計の針のように正確に失われてきました。
生まれ育ちの世代は同じですし、この20年のヒストリーもはっきりしていて予測も的中しているのですが、いま打つべき手は分かりません。大臼歯部咬合支持の喪失、3/4犬歯などへの過剰気味な対応も無難に推移しているのですが、大きな流れはさっぱり変えられていないのです。今回も有髄歯の右上4番が歯根破折し影響が周辺にも拡がりそうで、どこまで続くぬかみぞという感じですが、オーバーデンチャーやシングルデンチャーは遠い彼方です。
(上顎右1番、2番のコンポジットだけは私の知らない新しい修復物です。)

 この様なケースに対応するのにナイトガードは不可欠だろうが、それだけでは何ともならない。几帳面な性格で、咀嚼時にも特定の咬耗面をガイドにされていることは想像に難くないが、われわれが頼りにしている「咬頭嵌合位」はどう考えたら良いのだろう。何事にも「遊び」は不可欠なのではというところまでは考えつくのだが、その具体策はとなるとすぐ行きづまってしまう。

 先日の「ゆきちがう顎堤」にしても、この症例などについても、多くの人たちに意見を出してもらい、推論を戦わせたりできればどんなに楽しく有効だろうかと思う。そした中から何かが生まれてきたと信じている。そのきっかけに注目し推論が立てらればケースプレも一歩前進できるのではないだろうか。
咬合支持も、すれ違い咬合もそうして歩みを進めてきた。われわれでなければできないことだと思う。

by my-pixy | 2016-07-28 10:25


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