2016年 11月 26日
繰り返しと記憶
 昔のことは良く覚えているのに、昨日話したことはみんな忘れている。!!と言われると確かにその通りなことには閉口しています。しかし、そもそも始めの気づきから始まって、確証らしきものになり、さらにそれが反論で検証されて確信に到るまではおびただしい繰り返しがあり、何かにつけて他人にも話しています。話し方も洗練されて分かりやすくなっていますし間違いもなくなっていきます。これに対してその場の思いつきなどはどんどん忘れなければ後がつかえてやっていけなくなります。それを痴呆の始まりのように言われては経験談などなりたたなくなります。 と、予防線をはって置いていつもの話を始めます。

 f0103459_1315486.jpg 「クラウンブリッジかパーシャルか」という演題は、私がかけ出しだった頃からよく使ったものでした。ロングスパンのブリッジや遊離端欠損の場合には決まって話題にされるものでしたが、インプラントの出現で違った局面に入るかと思われました。しかし現実はそう甘くはなく、二者択一の悩みはなくなりませんでした。そうしたなかですでに一件落着かとおもわれたノンクラスプデンチャーまで息を吹き返してきたようです。

1970年頃、緩圧万能ともいえる状況下でこの分野に入ってきた人間としては、こればかりはどうしても許せないもので、非力ではあっても抵抗せざるを得ないという思いに駆られています。やや唐突ではあるのですが、ブログやセミナーで主張し続けた咬合支持や義歯の動揺、変位の重要性をもう一度、徹底的にアピールする必要があると切実に考え始めました。できることは限られているので大きく戦局を変えることはできないでしょうが、残された条件下できる唯一のこととして、臨床第一線に立っておられる方を対象に、スタディグループでの発表や、もぐらのトンネルに「義歯の機能とかたち」に書き綴ってきた内容で、複数回連続のセミナーを行うことを考えています。詳細は未定ですが定員15名位で、できればデモや実習などを含めて行いたいと考えています。

by my-pixy | 2016-11-26 12:47


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