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2016年 11月 27日
有歯顎の補綴
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1960年代、よく使っていたタイトルですが、今回計画中の2017のセミナーに復活させることにしました。下の字幕は欠損の進行とともに起こる問題を並べたものですが、全体的には話題は上から下に流れています。何回で完結させるか、どこまで双方向性の進行を貫けるかなどなど、デモや実習を含め、エントリーされる方の要望も反映しながら、「臨床ファイル・完結編」を目指します。8名似内ならば当院待合室、技工室で、それ以上になった場合はダイビル会議室を使用し新春スタートします。
 既に2017基本ゼミ、もくあみ会などのスケジュールや内容も決まっていますので、それらを避けながら、週末の土日をつかって進行します。基本ゼミでは果たせなかった補綴中心の内容にしますが、2回で無理であれば参加された方々の反応で第3回を追加します。お申し込みは書籍販売などの方法に準じネットで行います。12月初旬にはホームページに詳細をアップする準備を進めています。第1回は1月8(日)、9日(祭日)を予定しています。

1955年歯科大学を卒業して、技工士見習いのようなことで臨床に入り、鋳造冠装着を目指して、間接法のシステムに熱中しました。その後、遊離端義歯、緩圧否定、テレスコープ、SBR、すれ違い咬合、二次固定、シングルデンチャーなど対象は変わりましたが、一貫して追いかけてきたことは臼歯部咬合支持の確立でした。歯周病の克服、インプラント導入などで足踏みした時期もありましたが、大きな目標は変わりませんでした。
 ともに長い年月を過ごしたきた多くの患者さんは、70代、80台となり8020を達成された方も少なくありません。それらの方々は何事もなく、衛生士の管理下で順調に年齢を重ねられています。不幸にして多数の歯牙を失われた方も、クラウンブリッジ主体からパーシャルへ、最悪でシングルデンチャーなどへの変換はあっても、安定した経過を続けられています。60年の歩みを辿りながら、補綴という素晴らしい方法が果たしてきた実績を継承して頂きたいと願っています。

by my-pixy | 2016-11-27 10:38


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