2008年 02月 27日
6 一歯欠損の処置方針 A
 昨夜の臨床研究会で、2.20の土竜のトンネルにアップしたケースの処置方針について、若手メンバーの意見を聞きました。上顎8の移植が2名、インプラント1名で残りの数名はブリッジでした。ブリッジ派に5の支台形態は?と聞くとしどろもどろながらメタルボンド。私の手の内まで読んでくる余裕はないらしく、予想したとはいえ情けない解答でした。
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 この余興以外に「1本のインプラント」というタイトルのケースプレもしましたが、こちらでもインプラントを植立してまで可撤性??という場の雰囲気は支配的で、ヒョーロン連載にくどくど書いた思いなど伝わってはいませんでした。「その年だから、カリスマ性で患者さんも納得するでしょうが、われわれが言っても・・・」といった意見を聞くにつけ、入れ歯にしたくないのは患者さんよりも歯科医の方だと思わざるを得ませんでした。多数歯欠損になればそんなこと言ってられなくなるのは分かり切っているのですが、入れ歯嫌い歯科医患者連合軍には歯が立ちません。インプラントはこの人達には天からの授かり物なのでしょう。
 患者さんは35年経過した7のクラウンを外すだけで、5の小臼歯のセラミックを壊されることも外科処置もなく、処置開始の日から欠損のない状態に戻られました。ミニデンチャーは義歯を外さないでもブリッジと同じメインテナンスができますし、より徹底した手入れもきわめて簡単、歯冠ブラッシなど不要です。外したくないときには義歯のことは忘れて、徹底的にきれいにしたいときだけ外して清掃できるミニデンチャーは義歯の理想型です。その上、患者さんの経済的負担はインプラントより少ないのです。

by my-pixy | 2008-02-27 10:30


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