2008年 05月 20日
1本のテレスコープ
f0103459_186957.jpg 5月14日の1本のインプラントの根拠になっているケースです。1941年生の女性で当時の記録は「臨床ファイル2」の症例85として掲載しています。重度の歯周病のケースで、上顎は5から5までの短縮歯列です。

 メインテナンス抜群というわけでもなく補綴も美しくないので、その後取りあげることもありませんでしたが、いつの間にか22年が過ぎてしまいました。ポケットも10ミリ動揺もありますが安定度は抜群です。半年ごとに来院されますが下手な介入はしないようにしています。

 他にも類似した長期症例はあります。いずれも構造的には総義歯で、Sを担っているのは義歯床です。支台歯はわずかにそれを補佐して、横揺れや離脱を防止しているのです。
 その義歯床を捨て去ってチタンの植林をすることは暴挙です。オーバーデンチャーと呼ばれてきた症例群を見習って、その残存歯が果たしてきた仕事をインプラントに肩代わりしてもらうことがB>R>Sです。理想は2箇所2本ですが1本のインプラントも十分可能性はあるはずです。

by my-pixy | 2008-05-20 17:02


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