2008年 05月 28日
インプラント・オーバーデンチャー
f0103459_7404848.jpg 最近ときどき話題にしている「下顎総義歯回避のために少数のインプラントを使用した義歯」はインプラント・オーバーデンチャーと呼ばれているようです。
 日本ではドルダーバーやスタッド・アタッチメントなどを支台に、少数残存症例に使いだしたのが始まりでした。当時は上の写真のようにクラスプのレストがとんで、義歯が沈下してしまうトラブルが多く、レストを強化するよりも義歯床で押さえ込んでしまおうという考えでした。(中段)私も何症例か試みた時期がありましたが、歯周組織のマネージメントができず短期間でテレスコープに移行しました。オーバーデンチャーという呼び名はきわめて曖昧で、故河邊清治先生はことあるごとに「大馬鹿デンチャー」と酷評されていました。

 そんなこともあってオーバーデンチャーという呼び名は、その後完全に封印してしまいました。また支台歯の周辺は床で覆わないことを絶対条件にしてきました。しかし世間一般ではマグネットとともに「大馬鹿デンチャー」は「だめもとデンチャー」と名を変えて広く使われているようです。この人たちにかかると、テレスコープを使ったわれわれのパーシャル・デンチャーも十把一絡げでオーバーデンチャーです。ということでインプラント時代になってもこの呼称は使えないのです。

by my-pixy | 2008-05-28 20:19


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