2012年 04月 11日 ( 1 )

2012年 04月 11日
シングルデンチャー
f0103459_992313.jpg
 3月14日のシングルデンチャーをブログにアップしたときから、このテーマはいつか取りあげなければならないと思っていました。準備期間は足りなかったのですが、昨年の欠損偏在に続き今年の火曜会ケースプレをこの話題にしました。2004年に同種のテーマを発表しているのですが、準備をする中で8年前とは打って変わった内容になっていきました。
 前回はシングルデンチャーが避けられない一症例を追って経緯でしたが、症例自体の難しさに加えて、バブル崩壊などに振り回される患者さんの事情も加わわり泥沼のような物語でした。いま考えると術者自体もともに濁流に流されて行く中で、何を訴えるかまとめられる状態ではなかったようです。

 それに較べると今回は資料もまとまり「・・・を考える」というタイトルに負けない内容になったと思いますが、最後の字幕はプレゼンのまとめを通り越して「最近思うこと」になってしまいました。字幕の最初の言葉は、咬合崩壊の患者さんは60才ぐらいから70代、80代に拡がっていますが,少数歯の欠損と違って歯周病、歯列のくずれ、多数歯欠損、咬合低下など多様な問題の複合ですから、解決は一筋縄ではではゆかなくて当然という話しです。

 受圧に問題がある場合は、小数の移植やインプラント植立で事態を改善できる場合もありますが、すれ違いやシングルデンチャーによく見られる、加圧要素が事態を悪くしている場合には、その戦略的抜歯が最適な処置であることが明白でも、患者さんの心情を考慮すると術者にとってもにとってもなかなか決断はできません。
 問題が過去の歯科治療に根ざしていても、それを指摘することにはむずかしさがありますし、若い歯科医の意見を聞いて下さる患者さんは少ないものです。勤務医の人たちと年配の患者さんとのやりとりをはたから見ていていつも感じることです。

by my-pixy | 2012-04-11 16:33