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2010年 07月 24日
ナイロンデンチャー2
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前回のイジワルテストにも関わらず、またサンプル模型を送って頂きました。モリタが扱っているエステショットでペットボトルと同じ素材なので安定性があるというふれ込みでした。何度か着脱をしているときに真ん中から折れてしまいました。薄い部分が破折の起点となったようです。
金属との接合部も怪しいとにらみ、ラウンドバーでレスト周囲を削ると水飴のようにカスが伸びて行きました。レスト厚は0.5mmくらいでしたがプライヤーでちょっとひねったらとれてしまいました。硬い物を軟らかい物にしっかり固定するというのは難しそうです。

by my-pixy | 2010-07-24 14:23
2010年 07月 22日
温度・係留時間厳守
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あと森伊蔵さえあれば・・・

by my-pixy | 2010-07-22 19:19
2010年 07月 18日
このお荷物は誰のため
 2〜3ヶ月で積み上がる歯科雑誌の山に辟易しておられる方は少なくないでしょう。少し前まではもらって下さる方もありました。しかし持ち帰ることも困難ないま、断られること承知で声をかける勇気もなくなりました。
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広告掲載料で雑誌が出来上がっていることは周知の事実です。しかしなんで購読者がそのすべてを毎月ぶらさげて歩かなければならないのでしょう。何で審美審美の厚紙印刷がもてはやされるのでしょう。一般書店には平積みでもタテ積みでも並べられる可能性ないものが、どうして次々と生み出されていくのでしょう。読者のためでないことは間違いありません。
 広告収入にだけ頼る雑誌造りが諸悪の根源です。広告主ではないわれわれに必要なのは、一般誌のようなコンパクトな作りと、1年か2年まとめて年間購読者にはサービスされる広告を外したPDFのCDでしかありません。歯科業界の閉鎖性は限界にきています。電子書籍はその追い風になるでしょう。

by my-pixy | 2010-07-18 09:56
2010年 07月 15日
片側遊離端欠損. 3
 初診は1971年でピンレッジのことなどでも何度かペーパーにしたケースです。右下の67欠損にクラスプデンチャーを装着していましたが、じり貧になり上のパノラマのような状態になってしまいました。いよいよ止むなしと小さなインプラント埋入しましたが、治癒期間中に力がかかったためか機能させる前に撤去のやむなきに到ってしまいました。左右的なすれ違いも進んでしまっていたことも原因でしょう。すでに70台もう一度という気にもなれません。
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 欠損部に人工歯を入れるスペースもなく、万策尽きて挺出をつづけてきた上顎の67を大量切削することにしました。インプラントがなくなった左下5も風前の灯火です。
右側も3歯欠損ですから患者さんも噛めるところがないのです。こちらも対合歯は挺出していますがクリアランスがあるだけ幸いです。ぐちゃぐちゃになりながら仮義歯を経て2つの義歯が入りました。下顎の遅れは5の見極めがつかなかったからです。
 まだ胸を張ってという状況ではありませんが、義歯床の状態からは支台とのマッチングは無難にいっているようです。インプラントがないだけにいわゆる「予知性」は向上しました。

by my-pixy | 2010-07-15 18:05
2010年 07月 14日
片側遊離端欠損. 2
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 67二歯欠損はもちろん567三歯欠損になっても、片側処理を貫くために3にシングラムレストを使うこともありました。しかし下顎のリンガルバーは、患者さんによってあまり違和感を訴えない方もあるので、舌下部の形状なども参考に選択を決めていました。少数残存になるまでは、臼歯部欠損のツケを前歯部に回したくないので、臼歯部と前歯部を一体化するより反体側の臼歯部に依存したいとも考えたからです。
 始めは図1.のようなクラスプデンチャーが標準でした。その後図8のような歯冠外アッタチメントを少数トライし、70年代半ばからは2本のテレスコープ支台が中心になりました。ただ長期的には5の遠心部を支点にして前方の外冠が僅かに浮き上がる現象は避けられず、支台歯の状態によっては手前はクラスプという形が半信半疑の中で増えて行きました。図2.3. などがその始まりです。
 5番は術前からクラウンになっていても4番は健全歯というケースは多く、4番遠心に小さなガイディングプレーンを設けるだけでOKという取っつきやすさと技工作業の容易さ、クラスプによる維持力調節などからケースは次第に増えて行きました。古いものでは20年リベース1回のみ(図2)という安定性や、定型も決まってきたことから,先日テレスプ・デンチャーと命名しました。
 通常のエーカース鉤と初歩的なテレスコープの経験があれば誰にでもできる術式です。エーカース鉤の部分を線鉤にしたり、シングラムレスト、ブレーシングアームにしたりもケースバイケースです。アームを外冠から延ばすことでマイナーコネクターが不要なこともその利点です。(土竜のトンネル2010.5.25)

by my-pixy | 2010-07-14 13:04
2010年 07月 13日
片側遊離端欠損
 今回のシリーズのはじめとして、臨床頻度が高くインプラントの対象とされることも多い、片側遊離端欠損をとりあげます。中間欠損なら無理をしてブリッジにできても、橋を架ける対岸に歯がないというだけのことで2本も3本ものインプラントが並べられるのは哀しいことです。
 その温床になってきたのが「片側遊離端は両側設計が原則」というとんでもない教育です。両側遊離端ならそれもやむをえないでしょう。しかし2列目のような67欠損の設計で間接維持装置は何の役にたったでしょうか。フィッシュテールと呼ばれた横揺れ防止には多少の役だったかも知れません。しかし最大の問題、遊離端側の沈下防止に有効だったという実感はありません。裏腹にこれほど「入れ歯ぎらい」の患者さんを生んできた形態はありません。そして今「患者さんが取り外しの入れ歯にしたくないといわれたので」が診断根拠ですが・・・
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1980〜1990年代、下図のような残存歯の偏在は、メジャーコネクター使用以外に手段がありませんでした。そしてこれらのほとんどは患者さんから歓迎されませんでした。移植や少数のインプラントの活用で、もはや見かけなくなった過去のパーシャル・デンチャーです。
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by my-pixy | 2010-07-13 19:09
2010年 07月 12日
臨床ファイル 3
f0103459_11233431.jpgf0103459_945246.jpg 昨日の目次を要約すればこんなことになるでしょう。書籍とは違って一気に大量のアップはできませんが、その時々で最適なケースとその対応について書けるのは強みです。このタグの中で扱うのは04.05の話題になりますが、その基盤になるのは02.03です。さらに症例の14.15.も重要な話題になるでしょう。

 分かりやすく!は心がけますが、飲み会レポートではないので、ご覧になる方もそれなりの気くばりはしてお付き合い下さい。話題は限局されますが、本人はiPad時代の歯科雑誌を目指そうなど大それたことを考えているのです。

 下の写真は「臨床ファイル 3」装幀用に個人的に製作したメタルプレートです。まだ少数在庫していますので、プレートなしの書籍をお持ちの方にはこの機会に進呈します。電子書籍では装幀の楽しさなどはありません。西暦2000年の最期の思い出でした。

ある学会でこの書名を日本で演題に使ったところ、有力理事から委員会席上で「学会演題としては好ましくない」といわれました。「デザイン」がお気に召さなかったようでしたが、もちろん断固無視しました。依頼した演者のタイトルに口をはさむような元○○が生き残っているのです。

by my-pixy | 2010-07-12 08:52
2010年 07月 10日
カメレオン作戦
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 「語る会で今年ほど多数の方から質問を受けたことはない」わが技工室の相棒の言です。そして昨日、夜のアップにもかかわらず通常の2倍、800以上のアクセスがありました。私たちの考えていることがそれほどピンボケではないと思われ大いに気を良くしています。
 
 書籍を書き始めた80年代なかば、ケースレポートを出版の時点で切らねばならないことを何とかしたいと、パソコンへのアプローチを始めました。98年戸惑いながらインターネットへ、さらに2006年、より自在な発表の場としてブログに辿り着きました。双方向性の交流の夢は心ない妨害であきらめることになりましたが、折に触れては生の意見が聞けることは出版の比ではありませんでした。

 歯科の出版部数の凋落はすでに始まっているようですが,今後さらにその速度を速めるでしょう。書籍を作る苦しい作業にはもう耐えられそうもありませんが、続けられるところまで頑張ればよいブログは私にぴったりです。

 土竜のトンネル一にやって来た「義歯の機能とかたち」というカメレオンをアイドルにして、一歩進めることにしました。かつての中心的話題だったデジカメなどは大幅に削除し、一部タグの付け替えも行ってってブログ内を整理しました。カメレオンの表示ランクを上げるためには裏技も使っていますが。やがては実力で3位以内にランクされることになるでしょう。
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 骨格はすでに絶版になっている「臨床ファイル3」と何も変わりませんが、10年の経過を踏まえ細部での変更は出てくるでしょう。母集団になる200ケースほどの整理はついていますが、ブロクという場の特異性も考えながら無理せず進める予定です。

by my-pixy | 2010-07-10 11:30
2010年 07月 05日
臨床歯科を語る会.2
f0103459_1454549.jpg 実行委員長ご執心の 大スクリーンSXGA+のプロジェクターでどこまで見えるか、下のような無茶なデータを入れて見ました。演者の私や前から2〜3列目の人は何とか読めました。しかし10列目ぐらいは無理、今後ガイドラインが必要でしょう。

 一般的なXGAの方となると演者のデータ次第でピンキリ差は大きく開くようでした。所詮、通常のノートパソコンの画面をここまで拡大しようというのですから無理な話です。
 できればUXGA位の画像が欲しいということになるでしょうが、そうなったら演者はみんな逃げ出すでしょう。一般的には99%がXGAですからどこまで鮮明な画像にこだわるか今後の大きな課題です。

 中段は時間がないというのに出だしの画像が、90度回転して表示されるというハプニングに途方に暮れているところです。プロジェクタにそんな機能があったなんてちっとも知りませんでした。今度ダメプレゼンに180度・・・・。

by my-pixy | 2010-07-05 19:32
2010年 07月 04日
第30回臨床歯科を語る会
f0103459_13371917.jpgf0103459_13393581.jpg 週末の3日間臨床歯科を語る会30周年記念例会が開かれました。正式なレポートはオフィシャルサイトや事後抄録にお任せするとして、こちらは裏情報です。
 東京在住の人間にとっては都心部から50分は抵抗がありましたが、新幹線や空路見える方にとってはこのプラスは大した負担ではなく、快適な環境で新たな雰囲気を味わって頂けたようでした。とくに実行委員長長執念の360吋の大スクリーンは、前例がないだけにかなりの迫力でした。
 この入れ物を生かすべく設立30年を記念して多くの古参メンバーが、コメンテーターでなく発表者として登壇されました。筋金入りの方々ですから発表の背景にあるフィロソフィが伝わってきて、この会ならではの企画になっていたと感じました。
 例年であれば分科会に別れ、特別講演ぐらいしか全員が集まるチャンスはありませんでしたが、今回はすべての内容を参加者が共有できたことも今後の展開に役立つでしょう。ただ毎年続けられることではありませんから来年からが正念場です。
 同じ日本人歯科医、同じ様な考え方をもつもの同士の集まりでも、世代や性格で共通項はそれほど多くはありません。一つの考えを押し通せば輪はなかなか拡がりません。だからといって無理に輪を広げようとすれば何のポリシーもない集団になってしまいます。すべてのスタディ・グループが抱える問題は200人になっても、いつもついてまわります。

by my-pixy | 2010-07-04 17:08