<   2010年 12月 ( 11 )   > この月の画像一覧

2010年 12月 28日
2010臨床歯科を語る会.事後抄録
f0103459_154266.jpg 一部の入稿の遅れから延び延びになっていた2010臨床歯科を語る会.事後抄録ができ上がりました。年末にかかってしまってお手元に届くのは来春早々になってしまいますが、新執行部と編集者全力投球の成果です。中でも時代の流れに沿うべく発刊と同時に添付したPDFは日本歯科界初の試みでしょう。

 印刷物と見比べて頂くと、実行委員の努力のほどや、印刷のむずかしさも読み取って頂けるでしょう。画像の色調だけを問題にするならば、明らかにデータ量は遙かに小さいPDFの方がきれいに見えることは皮肉なことです。編集の如何に関わらず見た目のきれいさをにぎっているのは印刷ですが、ここは数がものをいう世界です。部数が倍になれば単価は半分になります。10倍ともなればほとんどただ同然です。
 私個人としてはカレンダーに続き、同じような少数印刷の悲哀を味わっています。編集までは歯科医と同様な個人的手仕事ですが、印刷は数の論理が支配する現代世界の典型です。

by my-pixy | 2010-12-28 15:04
2010年 12月 27日
オーバーデンチャーの適応症
 オーバーデンチャーの適応症は総義歯5分前などといわれる少数残存歯症例の中でも、とくに残りが少ない症例群でしょう。「だめもと」などと半ば見捨てられながら使われる残存歯が良い成果を残せるはずもなく、名称だけは残っていても終始日陰者の存在でした。死語になった名前を復活してインプラント・オーバーデンチャーという人の気持ちはまったく理解できません。

f0103459_197326.jpg ここにピックアップしたのは、10歯以下の症例群の一部ですが、シングルデンチャーになっても下顎前歯群は残存しているケースが多いことや(1)、最後まで残存するのが下顎犬歯であることを考えると、上手に誘導すれば下顎の無歯顎は回避できるのかも知れません(2.3)。ただ上下が無歯顎になったとき総義歯の安定に苦しむのはほとんどが下顎であることも事実で、下顎前歯群はそれらを分ける分水嶺になっています。

 また、こうした状態で苦慮するのは、上顎の大臼歯や犬歯が1本だけ残存し,これが支点になって義歯の回転が止まらない場合です(2。)歯科医としてはかえって無歯顎になってくれた方がどれほど良いかと思っても、患者さんの気持ちとは歩み寄れません。多くの場合こうした残存歯は早めに対合歯をなくし強い負荷を受けていないので堅牢で、脱落してくれることもありません。いわば1歯になっても残るすれ違い咬合の残党です。
 もし2.のケースに上顎義歯の安定のためにインプラントを使うとすれば、少なくとも三本が必要でしょうがそれが最適な処置とは思えません。上顎右側の支点になっているいる大臼歯が無くなれば上顎の総義歯が安定するであろうことは明らかで、現在であればちゅうちょなく下顎に移植するでしょう。戦略的な抜歯の説得はできなくても移植であれば合意が得られるはずです。自家歯牙移植には、戦略的な抜歯を別な表現に変える方法です。不要な受圧や障碍になる加圧を排除し、必要な機能に生まれ変わらせてしまうのがインプラントにない移植の魅力です。

by my-pixy | 2010-12-27 18:55
2010年 12月 26日
オーバーデンチャー
f0103459_15395739.jpg 2008年9月にも書きましたが最近インプラント・オーバーデンチャーという言葉をよく見かけます。EBMが大好きな大学からも聞こえてきますし今後さらに増えるでしょう。しかしこの方達は1970年代に多用されたオーバーデンチャーのことをご存じでしょうか。
 インプラントを審美だけでなく、少数残存歯症例にも使うこと自体は大賛成です。しかし30年ほどむかし、多くの開業医が苦しんだ、ドルダーバーや根面アタッチメントの経験を無為にして、マグネットつきのインプラントを使うことは考え直してほしいものです。

 今の歯科医療は昔とは違うと胸を張る方と言い争おうとは思いません。しかし高齢者の義歯床に覆われた支台が辿る運命は、フリースタンディングのインプラントとは全く違うことだけは心して下さい。付着歯肉も十分とはいえない義歯床下のインプラントが、かっての天然歯支台と違うことは2次カリエスにならないだけです。さらにオーバーデンチャーにははっきりした定義も理論もないことも忘れないで下さい。ほしいところに支台歯がなくても、支台歯にするにはあまりに弱体でも、そのなかでやりくりしなければならないのがオーバーデンチャーでした。そこからの脱出に30年の年月を費やして取り組んできた、動揺せずハイジェニックなパーシャル・デンチャーの原則はこれからも揺らぐことはありません。

 これらの処置が行われた1970年代、パーシャル・デンチャーの維持装置といえばクラスプのみで咬合支持という概念もありませんでした。鉤歯となる歯が次々と失われ、義歯の沈下が止まらないことを何とかしたいという思いだけでオーバーデンチャーに飛びつきました。しかしここに見られるような悲惨な状態に追い込まれ転進を迫られました。あいまいな緩圧理論を捨てて咬合支持の考え方を明確にしたのはすれ違い咬合との葛藤です。支台歯のC-R Ratioなどというドグマよりプラークコントロールの方が遙かに重要なことも学びました。

by my-pixy | 2010-12-26 10:39
2010年 12月 25日
リベンジ
f0103459_1647915.jpg パタゴニア敗退のブログ記事で何人かの患者さんからお悔やみやお慰めの言葉を頂きました。これではならじと次の機会に向けて作戦を練り始めました。今日は散歩コースを変え丸善で出版されたばかりの写真集を見つけました。ソコトラ島、最初にその名を聞いたのは1年ほど前で、情報提供者はシファカ、バオバブ、カメレオンなどのミニチュアを作ってくれるテクニシャンです。
 この時すぐにネットでは調べたのですが、情報は少なくあまりの不思議さ荒涼感などに怖じ気づいて封印していました。写真などで見る厳しさの他にイエメン、ソマリアなどという周囲の地名から来る印象もありました。たしかにバオバブのような木があったりカメレオンがいたりマダガスカルとよく似ているのですが、どうもアラブ中近東という名前に対する先入観か、男性の顔つきが怖いのでうっかりカメラを向けられないような気がします。挙げ句この本の末尾にも書いてある「最近武装勢力が・・・」などという注意書きを見るとすっかり萎んでしまいました。
#IMAGE|f0103459_16474567.jpg|201012/26/59/|left|250|434#] そこで出てきたのが下の本です。さすがUK版だけあって日本のガイドブックとは大分違います。やっぱりパック旅行などとズルをしないで、ちゃんと計画しなさいということでしょう。でも内容を解読できるか、来春まで元気でいられるか、犠牲者は捕まえられるかなど難問は山積です。
 それにしても本屋さんは楽しいですね。平積みされた本をぱらぱらめくったり、隣のコーナーへ移ったり、中身をパラパラ見てぽんと返したり、通販アマゾンの押しつけとはちょっと違います。お店の配列の工夫なども読み取れて、販売員もいない一部の家電量販店より快適です。

by my-pixy | 2010-12-25 17:04
2010年 12月 24日
双歯鉤の患者さん
f0103459_13252188.jpg 今年の9月、ネットをご覧になった患者さんからお電話を頂きました。ずいぶん遠方の方なのでお近くの歯科医をご紹介・・・とお話ししましたが、どうしてもということで10月始めに来院されました。
 患者さんは大事に使ってこられたようでしたが、私には大嫌いな双歯鉤をしきりに気にしていました。何でこんな無様なものができるのだ!と言うやり場のない憤懣です。

f0103459_1451401.jpg ホープレスな右3をTekに変え双歯鉤を縦裂きにしました。これだけで左側の適合は改善しましたが、同側のシザースバイトが気になります。また前歯部で上顎2本の中切歯に歯科医の手が入っていないことにほっとしました。輝くこの2本は最後まで絶対いじらないと心に決めました。

f0103459_15212459.jpg 昨日が2回目の来院で9.30から12.00まで、14.30に再開して17.00までという長丁場でした。左上23のメタルボンドを変えて下顎の人工歯配列を変更すれば・・・とは思うものの次回来院が3月ということもあって踏み込めませんでした。大筋は見えてきましたが2〜3ヶ月に一回という間隔は初体験です。

by my-pixy | 2010-12-24 13:37
2010年 12月 18日
来年のベストカメラ
f0103459_13363057.jpg CFからSDへの変換を中心にしたデジタル器機変更作戦もPhotoshop CameraRawを最後にほぼ落着しました。

 タムロン90ミリからシグマ70ミリを経てニコン85ミリへと流れてきたマクロレンズもほぼ定着しました。距離目盛りの見やすさに問題は残していますが、マクロレンズ特有の大きな繰り出しがないことが幸いし、使い勝手は格段に良くなっています。マクロレンズに大きな繰り出しは避けられないものと思っていただけに予想しなかったメリットです。

 D3100の場合にもこの利点は生かされますが、やはりいくら小型軽量といってもあの安っぽさとお粗末なファインダーは、コンパクトデジカメよりはましというだけのものです。海外旅行などの時まさかの備えにと、D200を持って歩いたことからは開放されましたが、それ以上の出番はレントゲンヂュープ用ぐらいでしょうか。

by my-pixy | 2010-12-18 10:40
2010年 12月 17日
夢のパタゴニア
f0103459_15391369.jpgf0103459_1539358.jpg 数年前、写真部の後輩の展覧会で南米パタゴニアのすばらしい山々を見せつけられました。その時から何時か行ってみたいものだと思っていました。しかしマダガスカルどころの距離ではありませんし、あんまり楽しくないアメリカに立ち寄らねばならないこともあって無理!と諦めていました。
 12月に入ってネットサーフィンなどをしている時に、むかし使った旅行社のHPが目に止まりました。9日間ぐらいのパッケージツアーの案内です。生まれてこの方パッケージの海外旅行は行ったことがないのですが、この際はやむを得ないかなと諦めて日程相談を始めました。やはり年末年始もあり思ったようには進みません。
 催促していた細部の日程表がようやく送られてきましたが、それを見ると現地到着までに4日間、5日目の観光第一日は朝6.30スタートし往復10時間のドライブの末帰着は夜の10時半。翌日もう一日の観光があって翌日からは3日をかけての帰途、というスケジュールはさすがの私もついて行けません。キャンセルフィーを払って夢のパタゴニアは終わりました。約2週間の出来事でした。

by my-pixy | 2010-12-17 15:40
2010年 12月 09日
Adobe と Nikon
f0103459_1795897.jpg何をやっているのかは分かりませんが,二人の巨人が痴話げんかのような争いをやっているようです。
これまでも新型カメラが出てCamera Raw といわれるPhotoshop のプラグインが供給されるには1ヶ月近くがかかっていました。Pentax などは供給されないままのこともありました。パソコンとカメラのハードにはさまれたAdobeは時ににはApple と今度は Nikon とぶつかっているようです。昔からニコンのデジタル器機の開発はアメリカ西海岸が主体でしたから、最近進歩してきたNX2も同じ生い立ちで、戦いはそこから始まっていたのかもしれません。
 そんなことはどうでもよいのですが、D7000用のCamera Raw がいつ出るとも出ないともさっぱりわからないのです。Adobeも Nikonも先のことは明言しません。ただニコンカスタマーセンターはよその会社の問題だとばかりひどい対応をします。どう考えても窓口だけの判断とは思えず,内部的に申し合わせが行われているようです。
 こうした状況から推測すると今回アップデートの案内が来ないのは,私がPhotoshopCS4 のままでいるからではないかと思いつきました。少し調べてみるとはたせるかな今回のアップデートはCS5及びエレメンツ9のみで、エレメンツ8以前やCS4以前のPSDは、切り捨てられていることが分かりました。
f0103459_19102817.jpg もうバージョンアップは止めてCS4に立籠もりを決めていたのですが、泣く泣くCS 5にアップせざるを得なくなりました。追ってエレメンツも買い換えになるでしょう。この話をしたらうちの仲間が決闘のイラストを描いてくれました。

 この記事には920件ものアクセスがあり、皆さんの関心が高いことが分かりました。こういうネタが次々見つかればよいのですが自分の痛みも伴うので大変です。アップデートといえば MacBook Air、購入後1ヶ月待たされ2週間前に大幅な入れ換え作業をして、帰ってきたばかりなのにまたアップデートのお知らせです。そんなことなら預かった時にやっておけば良さそうなのに、何だかよく分かりません。

by my-pixy | 2010-12-09 17:36
2010年 12月 08日
2011年カレンダー
f0103459_18505526.jpg 新規画像もない中でどうやって一年分の絵をひねりだすかに頭をいため、例年に較べると1ヶ月以上前から準備を始めました。
 しかしストックは9年分、12ヶ月には足りません。さらに縦型が2年分あるのでなかなかまとまりがつきません。タテヨコ比の制約もあるので自在なレイアウトもできませんし、地域別にくくれるものは無理をしても9枚が限度です。それも終わりの方は上2枚のようにはまとまらず、合成写真はここで頓挫しました。
 f0103459_9571693.jpg旅行から持ち帰った木彫りの人形達で・・・などと考えたこともありましたが,テレビのお宝番組みたいでしっくりきません。土台、自分で気に入っているだけのガラクタで、ひと様にお目にかけるようなものではないのです。
 結局これまで通り一枚ずつ12枚を並べることにしましたが、こんどは合成画像の中心に治まっていたお気に入りと、僅かながらの新作との陣取り合戦になりました。褪色少なからぬフィルム勢は形勢不利、次第にデジタル軍に押し込まれ姿を消してゆきました。

by my-pixy | 2010-12-08 18:57
2010年 12月 04日
魚眼レンズ
f0103459_8351194.jpg
 朝7時になっても真っ暗、竜巻なども伴っていたというとんでもない低気圧が通り去って、輝く陽光がもどってきました。そこで最近手に入れた魚眼レンズのテストをしてみました。

 というのは冗談で実は車の屋根です。可愛がってはいるのですが洗車やワックスがけなどはさっぱりで,見かねて勤労奉仕をしてくれた人もいましたがそれも1年以上前、最近はさすがにお肌の荒れが目立っていきました。何とかしろという外圧に屈して、カービューティプロ・アイハートというところに1日入院させてきました。ちょうど低気圧の日で,その難を逃れ昨夜ご帰還。一夜明けて陽光の下のわが愛車は生まれたてのような肌を取り換えしていました。
 実は20年近く前購入したのは中古車でしたから、その時もこれほど光り輝いてはいませんでした。脂の塗装は厚くないのでそれほど磨けなかったということでしたが、この輝きには感動しました。プロの1日がかりの仕事には脱帽です。
 来週から義歯の研磨にも!!。 これも冗談です。

by my-pixy | 2010-12-04 08:33