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2011年 06月 26日
2011基本ゼミ
f0103459_1438327.jpgこの週末は私も参加しての基本ゼミ第3回でした。
6月5日、7日にアップした宿題を受けて、これまでの学校スタイルではなく全員がV字型で対面するのデスク配置を試みました。全員とのより一層のキャッチボールを期待したからです。同じような試みは何度か行ったことがありますが、あまり成功はしませんでした。しかし今回はかなりレベルアップできました。

 その最大の要因は9名から提出された全員の宿題報告がまとまっていたことです。「欠損が拡大した咬合崩壊症例をどう考え、どう進めていけばよいのか」という悩みはびっくりするほど同じでした。この土俵と9人のまとまりがパスサッカーを可能にしました。もちろん多少のばらつきはあり、ワンタッチでパスが通らないこともありましたが、若さがカバーしていまました。
 プレゼンソフトは使わず、クイックルックで、受講生側の画像と私の画像との間を行ったり来たりしながらゲームを進めるという作戦も図星でした。前日に決めたため不慣れで誤動作もありましたが、この試みは大きな成果を上げられたと思います。思いがけないパスが返ってきても、記憶を頼りにパソコンに入っている他ののホールダーにアクセスすることができるので、Q&Aには大きな広がりを生み出しました。外付けHDを持ち歩けばまだまだ面白い展開ができそうです。気のあった10人程度を対象にした「個別対応」の方法ですが先が楽しみです。

by my-pixy | 2011-06-26 14:39
2011年 06月 15日
2011火曜会ケースプレ
 昨日の私のプレゼンです。この1ヶ月、司会もぴったり寄り添って協力して頂きましたが、演者のタイムオーバーなどもあり、思い通りの成果とはいきませんでした。たった20名の会員ですが、その年齢差は最大50才、時代も変わる中、40年をふり返る長期術後経過を伝える難しさを思い知らされました。いずれ火曜会HPにも担当がアップすると思いますが、罪ほろぼしと機先を制して、もぐら流事後抄録です。
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 6.11に並べた過去20年間のプレゼンをふり返っても、その大半は同じ素材を、同じような調理法でいじくりまわしてきたことが分かります。その時々にはそれ以前に比べ、何かを進められたようなつもりで発表してきましたが、聞く側になれば「同じ様な話しを!」と思われてきたことでしょう。
 今回も相変わらず「すれ違い」に始まる70年代のオールディズでした。しかしはっきり変わったこともあります。加藤周一さんの言葉をかりれば「幽霊はいうことが変わらない」世界に入ってきたからです。術者もそうですが共に旅してきた患者さんも同じです。亡くなったムツばあさんの気持ちも痛いほど分かるようになってきました。

 一方、若くはつらつとした基本ゼミの人たちの宿題と直面すると、確信を強めていることも確かです。彼らはほぼ親の世代が残した生き残りと格闘しています。日常の患者さんはそれらとは違う口腔内環境に変わっているしょうが、私が「すれ違い」に目を見張ったように、彼らは戸惑いの渦中だろうと思います。でもそれでよいのです。
 10日後には40年の年月を経て二つの症例群が対面します。はじめて聞く人たちへの解説は必要でしょうが、多くの症例は支台歯の偏在や、咬合挙上など同じ問題を抱えています。オールディズがビートルズと聞こえるか演歌になるかちょっと楽しみです。

by my-pixy | 2011-06-15 08:28
2011年 06月 13日
「非現実な夢想家として」
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 いつも貴重なアドバイスを頂く仏像彫刻家の端さんから、村上春樹のスペインのカタルーニャ国際賞授賞式でのスピーチをご紹介頂きました。超有名作家なのでで一つぐらいは読んでみようと手にしたことはあるのですが,2回とも途中放棄したことがあります。

 しかし「非現実的な無想家として」と言うタイトルのこのスピーチはさすがプロ!と感銘を受けました。3.11以後私が思いのたけを書きなぐってきたものに較べると何と洗練されていることか。特別な話しはないけれどすべてをそうだ!そうだ!と読ませる素直な表現にあらためてやっぱりそうかと感心しました。また地球に間借りという考え方にもひかれましたが、2~3年前のNHK「花のあとさき」というテレビ番組で、主人公のムツばあさんが自分の耕してきた畠を自然に帰そうと、紅葉の木などを植えていたドキュメントを思い出しました。有名人ではありませんが自分でそう感じ実践していった人、それ人柄に惹かれ長期間撮影を続けたカメラマンにあらためて感銘を覚えました。
村上春樹「非現実な夢想家として」 花のあとさき

by my-pixy | 2011-06-13 07:07
2011年 06月 09日
基本ゼミの宿題3
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 9人の若い歯科医の困っている症例です。ケネディやアイヒナーなどの分類を引き出すまでもなく、大臼歯の咬合支持が失われ咬頭嵌合位が不安定になっていることがすべてのケースに共通しています。ご多分にもれず取り外しの入れ歯にしたくない、固定式にして欲しいという要望も多いようです。
 まだ詳しく聞いてはいませんが、これらのケースにインプラントを植立し、ボーンアンカードブリッジを入れようかという方がわれわれのセミナーに見えるはずもありませんし、パーシャル・デンチャーのケースだろうと思っていらっしゃるようです。しかしこの状態になっても固定性と言われることは、過去に取り外しの辛い体験があるからです。ちらほら見かける無理な延長ブリッジが今日を招いたことも想像できます。
 一息入れて1〜4の4枚を眺めて下さい。何かよく似ていませんか。左右に回転したりすればさらにはっきりするでしょうが、4名の方には別室でお話し頂いたら面白そうです。さらに咬耗著しい1.と4.にも共通の悩みはありそうです。それぞれ「私の方がまし」と自慢話ができそうです。シングルデンチャーまっしぐらの8.を除くと、679もホープレスな歯をあきらめると今より類似性がきわだってくるはずです。欠損歯列の分類などこんなもので、こだわっていると亡者になって他の景色が見えなくなります。

 開業医にはペリオも移植もありますし、何より患者さんのお話しをよく聞かなければなりません。その上で時にはNOといえる歯科医になって欲しいものです。患者様!患者様!とすり寄る迎合診療はNOです。もう一つ、ここでの話しは2011.6現在だけのことですが、患者さんにはこれからの長い人生があります。大切なことは現在だけのデータに過去や未来を重ね合わせて、4次元的なものにしていくことです。そのために最も大切な事がプロビジョナル・レストレーションです。当日、私が皆さんのケースにあわせて行う予定のプレゼンも、その一環です。

by my-pixy | 2011-06-09 07:30
2011年 06月 07日
基本ゼミの宿題2
f0103459_19667.jpgf0103459_1962496.jpg 基本ゼミの宿題で送られてきた初診時の写真です。1ヶ月半ほど前、借り物のカメラではじめて口腔内写真の撮影実習をし撮影していた人のものです。パノラマの撮影にちょっと問題がありますが、それはご愛敬といえるほど美しい画像です。
 下敷きにする画像は渡しましたが、プレゼン用としてのまとまりもスタディグループ並みです。実際の臨床はこれからですが、ここまでやってくれるとこちらも張り合いがあります。先日、正面観をアップしたほかの8名もそれほどバラツキはありませんから、月末には楽しいキャッチボールが期待できそうです。私自身も教えられることが多いメンバーです。

by my-pixy | 2011-06-07 19:09
2011年 06月 05日
基本ゼミの宿題
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 6月末の第3回基本ゼミに向けてパーシャル・デンチャーの宿題を出しました。いま困っている欠損歯列の症例提示ということで、初診時だけで経過や結果までは求めていません。20代と30代が半々という今回の人たちがどんなことに困っているのかを確認した上で、中心にする内容を組み立てたかったからです。これまで10年ではパーシャル・デンチャーは彼らにとって関心のある課題ではなかろうと最終回のあまり時間で話していましたが、今年はスケジュールを変え中盤にもってきました。雑誌などで見聞きする発表を見ていると、お年寄りにやさしい歯科医療がどかに行ってしまっているような感じがしてならないからです。
 今年はスタート前からメールのキャッチボールなどもして準備をしてきましたし、宿題のサンプル画像もCDで配布しました。その甲斐あって回収率100%、その内容も見るべきものがありました。患者さんの年齢は50代後半から60代ながら、残存歯は20本をわりこみ、咬合位の保持回復が最大問題でした。
 中央の激しい咬耗のケースも難症例ですが、それ以外は大臼歯の咬合支持はほとんど無く、シングルデンチャー、もしかしたら無歯顎寸前?というケースもあり、われわれの患者さんでは昭和50年代にタイムスリップしたような思いになりました。歯科医としてちょっと羨ましいような気もしましたが、シンビ、ホワイトニングの蔭でお年寄りが放置されているらしいという予測は外れていませんでした。

by my-pixy | 2011-06-05 08:26
2011年 06月 03日
義歯の適合診査
私の臨床の中心課題は補綴臨床ですから、リコールの患者さんにも義歯を使用されている患者さんがたくさんおられます。歯や歯肉のチェックと共に義歯の適合、咬合接触も重要な診査項目です。遊離端義歯では半年、中間欠損では1年ごとに義歯床の適合検査は行っています。クリーニングなどの合間を縫って衛生士が行い、リライニングの必要性は技工士か歯科医が行います。先月アップした「無茶な遊離端義歯」のケースもそのチェックは欠かしていませんから、他人様にお勧めはできませんが、本人達はそれほど無茶だとは思っていません。今日のケースは途中から上下交叉状態で遊離端欠損になったケースですが、低レベルながら顎堤へのストレスはあまりかかっていないようです。
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by my-pixy | 2011-06-03 19:32
2011年 06月 01日
サラリー 6月
f0103459_1729468.jpg こんな海の光景を見ても三陸を思い出してしまいます。リーフを乗り越えてつなみは押し寄せてくるのだろうか…スマトラ沖の時は・・などと逃げられなくなっています。あれほどのぼせていたマダガスカルもずいぶん遠くなってしまいました。
 何とか切り替えようと思っても、これだけびったり固められてしまうとなかなかその隙間も見つかりません。

by my-pixy | 2011-06-01 17:56