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2011年 08月 31日
続・義歯設計メール交信3
f0103459_16352266.jpg 先行させた上顎義歯の反応が分からないので、今後の話は時期尚早なのですが、スーパーボンド事件もあったので先を見て釘を刺しておくことも必要です。

by my-pixy | 2011-08-31 10:22
2011年 08月 29日
続・義歯設計メール交信
f0103459_1854513.jpg 7月いっぱいは即重レジンともスーパーボンドとも支台歯ともつかないガレキの山をかき分けて、どうやらこの形まで復帰したようです。

 しかし挺出した歯を切削して咬合平面を整えるというような,復興への足どりは進んでいません。厳しい状態ではありますが、20歯近くが残っていますし少なくとも右側に咬合支持はつくれます。
 今度は先方の思いを重視して、上下どちらの義歯を先行させるかの意見を聞いてみました。私の思いとは反対で上顎という返事が返ってきましたが、術者尊重で、上顎義歯の設計に入りました。

 TEKとクラスプつきの義歯の写真を解体してこちらのイメージは描いて送りましたが、出来てきたものは似て非なるものでした。負けてはならじとあちこち書き込みを入れて送りました。

 誰が作業したかは分かりませんがどうやら妥協線には届きました。まだ患者さんに入れてもらえるかどうかという壁はありますが、これが落ち着いてくれれば下顎は自ずと決まってくるはずなのですが・・・。
 
 物語はまだまだ続きます。

by my-pixy | 2011-08-29 18:05
2011年 08月 29日
義歯設計メール交信(基本ゼミ裏番組)
f0103459_16264421.jpg いま困っているパーシャル・デンチャーの症例ということで、6月の基本ゼミでエントリーしてもらったケースのその後です。
 夏休みが入ったりしてだんだん消えて行き、いまなお頑張っているのは一人だけになってしまいましたが、その熱心さには引きずられゆっくりながら成果も上がっているようです。
 
 上の画像イエローで囲ってあるのが初診時の正面観です。このままでは何の処置もできませんから、挺出した歯は削除しながら多少バイトを上げるしかないだろうということで製作したのが、2枚目の合成画像です。

 類似症例は見てもらっていたはずですが、この辺から卒後3年と50数年のジェネレーションギャップが猛威をふるい始めます。もしかしてと警告を出したときには、すでにスーパーボンドでしっかり接着されていました。
 
 その後調整と咬耗で挙上量は1/2程度に収まったようですが、その試行錯誤の結果は先の診療に結して生かされることはありません。次のステップに進むにはこのレジンプレートをばらばらにしなければならず、この時の記録を残すことは不可能なのです。

(イエローの文字は私の方からのコメントです。)

by my-pixy | 2011-08-29 16:26
2011年 08月 28日
もぐらクラブ
f0103459_172818100.jpg 前回は2008年8月23日でしたからちょうど3年と3日ぶりで「むかし同じ釜のメシを食った」仲間が集まりました。一番若かったのが旅に出て欠席で総員8名、1〜2ゲストメンバーも混じっていますが、6人はそれぞれ長期間わが技工室を支えてくれた人たちです。


 前日到着の家主の方は、テレビなどで噂には聞いていた局地的豪雨でずぶ濡れになったり、新幹線ダイヤ混乱したり散々でしたが、土曜朝からはせっせと準備に励み本隊到着の13時にはピタリと宴会が始まりました。

 自宅まわりの高濃度放射能汚染マップ作成中のフクシマ県人が話題の中心で、仕事はともかく、地元産の食品が食べられるのに食べられない悩みなどを、海から100メートルの神奈川県も長野、埼玉も他人事ではなく神妙に聞いていましたが、昼からのビールは空腹も手伝ってバタンバタンとダウン。大幅な入浴タイムをとって、いつもの夜の部に入りました。
 普段はあまり口にできない超絶技工など話題はさまざまで、時にまな板にのせられるような立場にもたたされましたが、手作業を愛する人たちの思いには心和むものがありました。

by my-pixy | 2011-08-28 16:24
2011年 08月 21日
不思議な世界
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by my-pixy | 2011-08-21 11:59
2011年 08月 17日
1960年代のテキストブック
 画像はまだ廃棄リストには入っていませんが、もう見ることはないだろう1960年代の書籍です。一番左のB.B.McCollumのテキストは1972年の復刻版ですが、写真が一枚もないので実際に読んだことはなく、噂に聞いたナソロジーのお守りのようなものです。
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 次の Oral Rehabilitation Problem Cases は、1964年購入した初めての洋書でNYUの臨床教授だったJ.M.Schweizerのものです。ナソソロジストではなかったようですがその手法もとりいれ、関心を持たれたDeep over bite のケースなどを中心にまとめられた症例集です。鮮明な口腔内写真、デンタルX線写真とともに展開される始めて見る本格ケースプレに強いインパクトを受けました。
 歴史に登場するような咬合器が実際に使われるシーンや、クラシックなパーシャル・デンチャーなども多数登場し、僅かながら25年の経過なども提示されていました。自分の最後のテキストブックになるだろうとも書かれていて、まだ写真器材も不十分な時代から長期間データ集積が続けられてきたことが推測されました。パラパラめくりながら、卒後10年目の私にとっては最初に気合いを入れられたテキストブックです。
 こうした書籍購入はかなりの負担ででしたが、情報も不十分な時代でしたので、どちらかといえばやみくもに飛びついていました。頼みは写真と図説です。次のブルーの2冊1967年のMax Kornfeld の Mouth Rehabiilitationも、ナソロジーの臨床手技や器材を知りたくて入手し、よく見てはいたようです。しかし臨床家としての信憑性はSchweizerとは比べものにならず、1974年の第2版をもって2度と振り向かなくなりました。

 それにしてもアメリカの歯科臨床、ナソロジーから歯周補綴へ、そしてインプラント補綴へと目まぐるしく変わり、その度に患者という人が見えなくなるのはどうしてでしょうか。

by my-pixy | 2011-08-17 09:13
2011年 08月 16日
夏休み
 とりたててやらねばならない仕事もないままに一週間、28度の部屋にこもって片付けなどしながら過ごしました。もう必要もなさそうな紙くずもいざとなるとなかなか捨てられず、また読み直したりするので片付けはさっぱり進みません。よく登場する30年以上むかしの原稿ですが、3冊の臨床ファイルなどすべての著作活動はここから始まりましたので思い入れの連載でした。連載最後の「問題点」など暗中模索だったのに、なかなか良くまとまっているじゃないかと思ったりもする反面、ちっとも進歩していない!と反省したりこもごもです。
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 この連載を書いた頃、当面の自分の進路を消去法で選択したので、その妥当性を確認するには経過観察しかありませんでした。推論から舵取りを決めたリジットサポートは10年を待たず成果が見えてきました。残存歯による咬合支持という視点も次第に広く認められるようになりました。
 しかし同じ患者さんの経過を長期的に追うという手法は、個別対応には最適ですが普遍性あるルールづくりには難があります。一見して同じジャンルに入るかと思ったケースでも人はさまざま、切り口を変えればまったく違う姿が見えてきます。また30年経過した症例といっても、30年だから10年より偉い!と単純にくくれるものではありません。
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 同じ30年といっても、25才から55才までより、55才から85才までの方が条件は悪いに決まっています。しかし、もっとむずかしいのは術者にとっての30年と患者さんにとっての30年とは違うことや、同じ術者にとっての30年も若い頃と晩年ではちがうことです。こうした条件や立場の違いはその期間を10年以内に短縮すれば何とか同じ土俵に乗れそうですが・・・。

by my-pixy | 2011-08-16 08:34
2011年 08月 08日
アルギン印象材の離水、保水(14.)
f0103459_9302262.jpgこれまでの経緯で、印象材内部の水分を保持することがきわめて重要なことは分かりましたが、確認のため簡単な実験を行いました。アクリル板上に厚さ約2ミリにアルギンを延ばし、上からもアクリル板をかぶせ約90分放置して内部を観察しました。写真に写りにくいのですが、拡大するとグリーンの下になった部分がびっしょり濡れているのが分かります。
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アルギンからこれほどの水が放出され、その受け皿になっているのは間違いなく石膏です。いくら保湿箱に入れているからといってアルギン石膏の界面の水の移動は無視できません。石膏の混水比に神経を尖らせても、隣から大量難民がは入ってくるようなものです。

しかし、やっとガンジス河の水源にたどり着いたような気分です。

by my-pixy | 2011-08-08 17:45
2011年 08月 05日
アルギン印象 次の問題(13.)
f0103459_1333128.jpg 懸案の接着はばっちりになりましたが、今度は撤去に頭を悩ましていました。
 そんな状況を見通すかのようにアルジスターの中に2種類のトレークリーナーのチラシが入っていました。
 その中の一つは今回のテストにも関連する興味深い製品ですので,来週早々から使ってみるつもりです。他にも幾つかの宿題が出てきました。

 天然素材である寒天や石膏にはわれわれが知らない沢山の秘密があるようです。

by my-pixy | 2011-08-05 11:55
2011年 08月 04日
アルギンとトレーの接着(12.)
f0103459_8395727.jpg もう終わりにするつもりでしたが、またびっくりすることが起こりました。
 8.3日の画像と同じようにサンドブラストしたトレーで、目下、在庫処分中のアルギン印象を採りました。1時間ほどして印象材を外そうとしたところ、強力に接着していて手ではむしり取れないのです。

 まるで昔のカッパーバンドとチオコールラバーを思わせるようなしっかりした結合です。ゴム糊、とりもち,蠅採りリボンではありません。


 今回の発端になった○○ボンドもその海賊版の○○○ボンドも一体何だったのでしょう。できたら7.19のこのシリーズ第1回を見て頂きたいと思います。今後、私達はサンドブラストしながらリムロックトレーを使います。保持孔もトレーの改造も不要です。何回に一度サンドブラストが必要かはまだ分かりませんが、まずだまされてみて下さい。

by my-pixy | 2011-08-04 18:38