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2012年 09月 30日
思いもかけないプレゼン
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 RAWデータのことを書こうとブログを書き始めたが、3枚のパノラマと2010年、2012年の僅かな画像しかない症例が、カルテなどを繰り返して見ているうちに少しずつ思い出されてきた。

 まず下顎の義歯は遊離端の右側が沈下し、前歯部は浮き上がって外冠の唇側マージンは折れ曲がったり破折したりしていた。しかし装着当時から支台歯数のアンバランスには苦しんでいたので驚きはなかった。
 それよりも3日目になって、このケースが左右的臼歯部偏在のケースであることや、大臼歯支持はゼロで4犬歯残存に向かって、KA367を地でいく経過を辿っていたことにわれながらびっくりした。

 台風のように迷走したが、見えないところに隠れていたケースのこの結末には大満足だった。

本題からは外れるが上顎前歯部のインレーブリジは、1989年1月両支台を漂白した後。それに合わせて硬質レジンで補綴したものである。どちらも他の歯牙の変化にはついていけなかった。

by my-pixy | 2012-09-30 11:53
2012年 09月 29日
RAWデータのおかげで
f0103459_107296.jpg 実は前回の患者さん初診は1984年でしたが、長いこと積極的な介入は手控えてきました。一歩踏み込んだのは1991年で上顎義歯はその時の装着です。

 パーシャル・デンチャーのアキレス腱は床用レジン、人工歯などとの接合部で、メタル一体型のブリッジにはどうしても敵いません。金属床などを使えば耐久性は向上しますが、複合体の宿命は逃れられませんし、反対に可変性という長所は失われてしまいます。プライマーでいくらか改善できることはあっても、両側性ともなれば効果はかぎられます。

 この義歯も10年を経て金属との接合部にクラックが多発し、今回はレジン部分をすべて置換しました。10年はレジン床義歯の限界のようです。今回の解体で12年の壁を突破できたことは上々の結果です。

 この後2001年になって下顎にもテレスコープ支台のパーシャル・デンチャーを装着しています。明日からこちらの問題に移ります。

by my-pixy | 2012-09-29 11:37
2012年 09月 28日
RAWデータの威力
f0103459_90284.jpg RAWデータの威力は何度も書いてきましたので,素直な方は大分使って下さるようになりましたが、その範囲はまだ限られているようです。
 
 上の写真で赤丸をつけてあるRAW画像が2枚あります。もちろんこのままではなにも見えません。これを調整しJPGdしたのが赤丸のすぐ下の画像で、開いたのが下の2枚です。何も見えないところからこんな画像が出てきたら感動しませんか。下の方は少しノイズが出ていますがデジタル画像には良くあることですし修正は簡単です。

 問題はこの救済された画像から何が得られるかです。まともに写っている他の画像と合わせればその存在意義ははっきりします。さらにパノラマなどと組み合わせれば義歯設計のヒントや失敗などケースプレの種はどんどん出てきます。

 問題はやる気と見る眼です。経年経過を追ってみれば、1枚の写真の有無がどれほど重大なことか身にしみて分かるはずです。

 せつな的シンビ、シンビに開け暮れている人には関係ありませんが。

by my-pixy | 2012-09-28 20:56
2012年 09月 27日
テレスコープ内面の箔
f0103459_18472458.jpg 9月17日にアップした箔とシリコンで分かることの事例です。補綴物は下顎臼歯部に植立した2本のインプラント上に装着した4〜7の可撤ブリッジです。2年半ほどを経過していますが、天然歯を支台にした場合や遊離端欠損の場合などとは異なる幾つかの変化が分かります。こうした局所的な課題であれば、10年〜20年という長期経過を待たないでも見えてくるものもありますし、ほかのケースとの対比で次の指針になることもありますから、若い先生方にもぜひトライして欲しいものです。

 質問には個別にお答えします。写真の撮り方も一工夫が必要ですが、ご自分でもトライして見て下さい。

by my-pixy | 2012-09-27 19:45
2012年 09月 26日
シータスが戻ってきた
 f0103459_11514948.jpg 最近の来訪者の方にはなじみがないでしょうが、ブログになる前の人気小説です。いまは蔵に押し込まれていますが、モデルが亡くなって久しく、今度はベンガル猫が戻ってきたそうです。

 まだ育ちで盛り、食べては一眠りを繰り返しているようですが、好奇心は旺盛ですから目を覚ますと家中の小物はそのジャンプ力を生かしてあちことに運んでくれるのでその度に一騒動。パソコンは大のお気に入りで、キーボードを叩くだけでなく、ケーブルなども試食したり十分なやんちゃぶりのようです。やがては10キロもの巨体になるらしいですから食費も大変でしょう。

 ご主人様はお馬様のお付き合いで相変わらずドイツ住まい。お寂しいだろうとお嬢様のプレゼント(良くあるタイプ)のようですが、から、大きくなったらどうなるのかとよそ事ながら心配です。

 続編をとお願いしましたが、今は彫金、焼き物の製作なのでお忙しそうです。この写真はご本人のケイタイからのものを加工しましたが、いずれ取材にうかがいたいと思っています。

by my-pixy | 2012-09-26 09:56
2012年 09月 25日
臨床基本ゼミ2013へ
f0103459_10493363.jpg 今年の基本ゼミが終わりほっと一息つく暇もなく,2013年へ向けての準備が始まります。下のの画像は2000年のオリエンテーションに使った画像で、客員、乗務員がほぼ同数という客船クルーズになぞらえたものです。上がオープニング、下が最後の画像です。12年を過ぎてWeb、ケイタイ、デジタル画像など社会は大きく変貌しましたが、このセミナに関してはデンタルX線フィルムの重視など、核心部分はほとんど変わっていません。下の画像に書き込んだ4つの項目もいまも各講師が力説することがらです。
 このセミナーはいつも受講された方のご紹介で過半数が決まります。メンバーが片寄るからと雑誌広告を併用したこともありますが、今後はもう行わないでしょう。

 今年は、2012年にお申し込みを受けられなかったバックオーダーも抱えていますから、15名をう決定するかの方がむずかしい問題です。昨年も同じように枠内に収められず、2名オーバーの実行になり、その分だけ受講生との距離が開き一体感が薄れたことが気になりました。今度は定員死守を申し合わせていますので、窓口の事務局は火の車になるかもしれません。
 このセミナーのOBは同じ釜の飯をくった仲間として、修了後も「もくあみ会」「臨床歯科を語る会」などに多数出席し交流を続けています。各スタディグループの中でもそれが絆になりつつあるようです。出会いの場だけでなくその余波として、われわれ関係者が大切にしていることの一つです。

by my-pixy | 2012-09-25 10:49
2012年 09月 24日
2012年臨床基本ゼミ終了
f0103459_962030.jpg 脱落者もなく今年の基本ゼミが終了しました。上の写真は最終回の朝の光景です。前の方が20代の受講生、後の2〜3列は講師やセミナーのスタッフとしてお手伝い頂いた方です。人数的にはちょうど半々かもしれません。この後、今回のセミナーの成果を問う受講生全員のプレゼンテーションとコメントが半日続きました。

 ということで上の一枚はこちらからのプレゼントですが、下の2枚は懇親会での四方山話を受けて、翌日ある方からプレゼントされたカンボジアでの写真です。どちらも美しい写真でこれからのケースプレが楽しみです。口腔内写真も決してこれと無縁ではないからです。

 ka367クラブにも徐々にベテランが参加され、15年経過症例が並ぶようになりました。卒直後の研修でこうした記録を見たりその現場を見学していれば、今のような無駄な1年にはならないはずです。いずれも永久保存版として、これからの処置方針決定の参考にして欲しい臨床です。そして10年後にはここに並ぶケースを見せていただけることを願っています。

 こちらのブログはコメントも「可」になっています。記事右下にご注目下さい。




 

by my-pixy | 2012-09-24 10:53
2012年 09月 19日
写真・カメラはどこに行く
f0103459_815038.jpg 最近の経済誌からの借用です。ミラーレスを象徴にするカメラの在り方の変化を、カメラ雑誌にはない視点でとらえています。
どこかの島に押し寄せるスマホ漁船、最近のことでもあり、砦に立て籠もるカメラメーカーは、城や砦の歴史やら太平洋戦争の戦艦の悲劇を思い出させるようでもあります。
 
 先日の愛蔵フィルムカメラ大整理も、Facebook、スマホ軍団大局的に追い詰められた信長的心境でしたが、その前にはスライド、雑誌原稿などとの葛藤もあり、時代の変わり目への対応はとめどがありません。

 先日、学生時代の写真部生き残りが数人集まり、昔話に花を咲かせていました。それぞれ足下が危なくなり温泉療法だ定期通院だといいながら、やれネパールだ東欧だと自分なりの画を追っている様子は昔のままでした、

 この日のために数十年前のネガを探しだして、グレースケールの思い出のアルバムを作ってきた人もいました。白黒のネガがきちんと整理されているはずはないのに、心打つ、青春の一齣が写っているものが多く、回覧しながら話題はつきませんでした。
 これらの写真にはスマホに向かって指を2本という今時の記念写真ではなく、その集団の組み合わせや時代、さらに撮影者の思いなどもつまっているような気がしました。いま湯水のごとく乱射されるスマホ写真の中から、こうした一枚が生き残るとは思いません。

 何かが変わってしまったのです。
フィルムを持っている人見つかりましたか。

by my-pixy | 2012-09-19 10:57
2012年 09月 17日
箔とシリコンで分かること
ようやくKA367の方も投稿がふえ賑やかになってきました。そこで例によって三連休籠もりきりで2つのブログのレベルアップをしました。私にとっては「義歯の機能とかたち」と「KA367」のふるい分けが悩ましいところですが、走りながらつめてゆきます。

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この画像はテレスコープの維持力調製に使っている箔の状態です。いずれも経過中にある程度変化が出ています。これと義歯床の適合状態をあわせると、どんな状態で義歯が使われているかがよく分かります。
特徴的なのは「3」で、外冠が古いこと、現在支台歯が1歯だけなこともあって箔はかなり摩滅していますが、義歯床との力配分はうまくいっているようです。インプラントが混在している2、4,8,9などとくらべると歯だけが支台になっている場合の箔は,個人差はあってもきれいに圧接されています。中央の「5」もブレーシングアームとの併用ですが安心できる状態です。

by MY-PIXY | 2012-09-17 11:39
2012年 09月 16日
人の住む町
f0103459_10382846.jpg 丸の内側は月末の駅舎復元工事完了をめざしていますが、裏町八重洲はモグラタウンが大ブレークしています。蟻の集団は一足先にリニューアルした地下街からデパチカに向かって移動しているようです。食品街に向かう人の波と呼び込みの黄色いざわめきがトンネル伝いにこちらまで押し寄せてきます。

 調理場オープンがはやりのようですがそれも程度問題、ステーキ、牛丼、牛タン、焼き鳥のアップルパイと並べられてはガード下の赤提灯そこのけです。何か買ったら袋を下げて一直線、雑踏から抜け出さないと疲れ果ててしまいます。

 夕方そんな雑踏を避けたくて人形町の小梅茶荘に出かけました。お店の前にレジバックが2つ置いてありました。何かなと思いながらお茶をごちそうになっていました。しばらくして店先に一人のお年寄りが立ち寄られました。茶荘のご主人がレジ袋を届けに席を外されれました。2階の住人はこの家の大家さんで、出がけの買い物を八百屋さんが茶荘まで届けてあったようです。狭く急な階段はこのあたりのしもた屋につきものです。八百屋、大家さん、茶荘の主人の人間模様が垣間見えてほっとしました。

 ポジターノやアマルフィほどでなくても、ここにはわが町を愛する人たちが集まって生活しているようです。長年われわれのビルの入り口にあって,今回消えてしまった日本茶の老舗を思い出しながら帰って来ました。

by my-pixy | 2012-09-16 10:14