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2013年 08月 31日
続・犬歯の咬耗
f0103459_15355238.jpgブログに何を書いてもメールなどで意見を頂いた記憶はない。しかしQ&A的な書き方をしたせいだろうか、今回は2人の方から丁寧なメールを頂いた。始めの方はレジン充填、2番目の方はメタルインレーとのことだった。
 私がとった処置はトリミングしたパノラマX線写真で分かるようにコンポジットレジンだが、その最大の理由は84才という年齢で、次の理由はこのレントゲンで分かるように、咬耗は90年にかなりはっきりしていたが、その後の20年ではあまり大きく進行していないためである。近心のエナメルの亀裂や浅いカリエスはあるものの、有髄歯の犬歯が大きなダメージを受ける心配はないと判断したので、最も簡単な処置で済ませたが、50〜60台であれば同じ事はしなかっただろう

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 この画像は今年の春、娘さんが下顎の6の修復で見えた時のものでオールセラミックスを使っている。手前の下顎45はレジン前装冠で1991年の処置である。この時も咬合面はメタルにしたくなかったし前装冠は不本意だった。今なら45をオールセラミックスにして6はメタルクラウンにしただろうにと思いながら、それができないため歪んだ形だが下顎臼歯部がすべて金属になることを回避した。1991年から23年を経過して前装レジンの摩耗も気になるが、患者さんはまだ40台なので折があれば45の修復は交換して上げたいと思っている。

 年齢、性別,性格、審美性とその時々に可能な手法のなかで修復方法は決まっていくので、修復方法、素材の決定に迷いはつきない。さらにそれらの長期経過が20年、30年と延びていくとさらに判断はむずかしくなる。歯科商業誌では理工学的な実験データばかりを判断基準にして、ジルコニアなどが花盛りだが、過去がない新素材にはどんな夢も描くことができる。物性だけで生体に優しいとは思えない新素材の臨床応用には、少なくとも10年の歳月をかけて判断すべきだ。平板の表面研磨を変えた摩耗試験だけで臨床を論じるなんてクレージーだ。

by my-pixy | 2013-08-31 15:42
2013年 08月 28日
犬歯の咬耗
f0103459_15271892.jpg 80台の男性です。他の処置でお見えになりましたがふと見ると健全だった犬歯が大きく咬耗しています。手前は2~2がメタルボンドのブリッジ(2003)後方は456のレジン前装のブリッジですが1973年製ですから40年が過ぎています。口蓋側のブラッシングに問題がありますが、ここでの話題は犬歯近心部の咬耗で近心のエナメル質にも亀裂が入っていることです。前後のブリッジを背負って健闘して来たことが分かります。下顎は天然歯とインレーでセラミックなどは入っていません。咬耗した4番のエナメルがチップしながら上顎3の咬耗させてきたのでしょう。危ういながら臼歯部の咬合は保たれています。
 患者さんはわれわれの方針を受け入れて下さいますが、あなたならコンポジット、メタルインレー、セラミックスの何れを選択されますか?。

by my-pixy | 2013-08-28 09:40
2013年 08月 25日
人工歯・現在・過去・未来
f0103459_16401622.jpgf0103459_17121397.jpg十数年経過した片側遊離端義歯の咬合面観ですが、この後も咬耗し続けました。その状態は先日発行の臨床ファイルⅤ・Vol3に掲載しましたが、Vol. 1で起こっている多くの破折事故もあり、不満の多いところです。解決は難しいにしても現状を知っておこうと6月に集まったテクニシャンの会で提案をしておきました。

 2ヶ月ほどの間にそれぞれ推奨する製品などについて意見をまとめてもらうことにしましたが、ほとんど個人のラボを営業している人達ですから、冒頭のような画像を集めることには無理があることは思っていました。果たせるかなこの場に使えるような画像はありませんでしたが、それでも製作時の姿はとどめぬ無残な姿は数々で「ヤッパリ!」という感じでした。

 これらをメーカー側にぶつけてみても人工歯は魅力のある商品でもありませんし、製造と販売はばらばらです。冒頭のケースに使ったOrthositと競合するような製品は30年経っても出ていないようです。義歯床との接着やコストなどを口実に陶歯とレジン歯という棲み分けになっているようです。

 日本を代表する松風エースで私も実習教育を受けてきました。しかし同じ会社のその後の製品はとてもヒトの歯とは思えないような形に変わっていきました。対合歯が天然歯の場合こんな歯で噛み合わせを作ることはできません。上下ともそっくり入れ換えることしか考えていないのです。パーシャル・デンチャー用と称して極端に頬舌径をつめた人工歯を誰が作らせるのでしょうか。対合歯が天然歯の場合これでうまく咬合するでしょうか。

 問題は形だけではありません。私達が使い出してからかれこれ30年は経ったと思いますが、いまだOrthosit を上回る硬さの臼歯部人工歯は出ていないようです。前装用レジンやコンポジットなどはそれなりに進歩したようですが、それらを使った人工歯はありません。理由は床用レジンとの接着不全とコストのようです。もしテレスコープ外冠を前装用レジンで作ったとすれば、人工歯はそれについていけないのです。

 自費診療用のコンポジットなどという製品はつくる材料メーカーも、人工歯は真面目に考えようとしません。保険診療用の安ければよいだけを追いかけるだけで、患者さんの口腔内がどうなっているかなど無関心で、臼歯部咬合面は雑多な素材で荒れ放題です。

by my-pixy | 2013-08-25 16:06
2013年 08月 17日
渋滞にもつかまらず五時間で志摩の海に
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 真鶴で蟄居していたところを昔の仲間が救出してくれました。夕食後、深夜の東名を一路西へ、翌朝には心洗われる思いの志摩の海でセーリングを楽しんでいました。今年はハーバーマスターの菅井ファミリーがおそろいで、アラスカ行きに備えて着々と準備中のおじいちゃんもことのほか元気でしたが、もう一人3才の孫娘の元気さにも圧倒されました。片方が脱げてしまった靴をとりにヨットに戻ってくるあたり遺伝子はきっちり引き継がれているようです。次も 海で出会った元気な人達です。

by my-pixy | 2013-08-17 13:46
2013年 08月 10日
HPとブログの融合
f0103459_18125328.jpg この週末には大きな工事は終わり、HP.MyPixyLandと土竜のトンネルとは3本の大動脈でつながりました。
 HP内へは上のバナーで、土竜のトンネルの各タグへは中央の風車で、書籍販売や外のブログとはトップペ−ジ下のバナーから行います。HPのトップページは集中管理センターの役割を受け持つことになります。
 ここまでは大いに気を良くしていますが、海から帰って、記事やタグの総数を減らしたり中身を組み換えたり、見やすさを向上させる地道な仕事にはいりました。

by my-pixy | 2013-08-10 11:22
2013年 08月 09日
HP リニューアル
f0103459_15573137.jpg何だかんだと1年も経つとそれまでのトップページが気になって、大幅改造を繰り返してきた足跡がたくさん残っています。症例記録ほどきちんと保管してはいませんが、それでも後になってみれば気まぐれぶりはあきれるばかりで、お付き合いさせられた佐藤氏には申し訳なく思っています。HTMLとやらもまったく勉強せず、ただああしたいこうしたいだけで通してきて、ブログができて少しおとなしくなったかと思いきや、顔のないブログにはあきたらずその壁を取り除こうと言い始めたのが今回の始まりです。

 書籍のようにはじめから計画を練って書くわけではなく、行き当たりばったりで積み上がっていくブログが、ゴミの山にもなることは避けられないことです。タグは実に便利なツールですがそれで取り繕っていくことにも限度はあります。日々珍旧化していくHP部分とコロコロ変わるブログとを、何とかつなぎたいという無理難題に挑戦してみましたが,結果が出るのはまだ先のことでしょう。

 当面、流れの悪い渋滞箇所を見つけては、ブログの記事整理やタグの組み替えを進めていますが、その限界があることは予感しています。

by my-pixy | 2013-08-09 10:29
2013年 08月 08日
もぐらのトンネル・ スカイウオーク
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 トップページで風車を回したり,花火を打ち上げたり、しょーもない遊びに熱中しているとお思いでしょうが、今回の改良工事の目玉はHP.とブログの間に架け橋を架けることです。
 2006年にブログができてから新しい記事発信の場は徐々に土竜のトンネルに移り、それまで苦労して積み上げてきたホームページの方は日一日と寂れていってしまいました。見かねてHP のリニューアルを実行したこともありましたが、新規記事アップの利便性にはかなわず、HP衰退の流れは止まりませんでした。

 しかし安直だがあなた任せのブログには、どんどんたまってしまうという大きな欠点だけでなく、大きなテーマに育ってしまうと整理整頓ができないのです。一つのブログの機能には限りがあるので、複数のブログをつなげて別機能を持たせることにもトライしました。タグを何度も整理し直してもみましたが、一つのタグが100を越すようになれば動きはとれなくなります。やけになって捨てるに捨てられない記事は藏に放り込んだ時期もありました。
 私の取り組みには、はじめから集客という目標はありません。面白い出会いには飢えていますが、WEBでそんなことはできないとは諦めています。Facebook で革命は起こせても人の出会いが始まるとは思いません。私の求める出会いとは付和雷同の対極にあり、どちらかといえば自己探索なのです。

 具体的にHPとブログをつなぐ構想は僅かながら進みつつあります。現在トップページの「旅と写真」から6本が開通しています。風車からも入り口があります。これこそもぐらのトンネルだなどと喜んでいるのは本人だけですが、タグ「隠れ家」から2009.11.23の記事などを見て頂ければ少しは共感を持って頂けるかも知れません。

by my-pixy | 2013-08-08 17:58
2013年 08月 07日
井江春代さん
f0103459_1605662.jpg 回顧展というほどのものではないでしょうが、はり絵作家だった叔母のご家族からお手紙と一緒にパンフレットが送られてきました。はり絵を始めた最初の大きな作品は今も待合室の壁面を飾っています。気さくな人柄で作品ともども多くの方々に愛されていたことから,こうした企画にもなったのだろうと思います。年齢的にも姉のような存在で、このブログにも何度か登場して頂きました。(2011.5 パチャママ)

by my-pixy | 2013-08-07 11:08