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2013年 10月 30日
裂けるチーズ?
f0103459_10161013.jpg 丸の内も八重洲口も入れ物が新しくなってこれまではお付き合いのなかった方が見えるようになりた。
歯根破折は減ったかもしれませんが新たなトラブルが増えています。素人でも分かる3ショット、ブリッジがジルコニアでなくて撤去は要りませんでした。
それでもいつまでこんなことやっているのでしょう?。根管内はカリエスが進んでしまいましたが、われわれは歯根破折の元凶といわれるメタルを埋め込んでTekを装着します。

 根管入り口の接着セメントはしっかり歯質についていましたが、根管内は軟化象牙質で早期に消失したと思われました。脱落したポストにもセメントは残留していませんでしたが、白濁したスポットがあったのでプライヤーでつまんだとこころ写真のように、生まれたときのばらばらのファイバーに戻りました。

薬事だ認可だといいながら、こんなものを推奨する研究者も厚生省も、製品化するメーカーもそれにつられる歯科医もみんな情けないものです。

お気の毒なのは患者さんだけです。


by my-pixy | 2013-10-30 10:16
2013年 10月 29日
40年経過したブリッジ
1973年に製作装着したブリッジを撤去しました。2番の延長ポンティックのついた3〜6のブリッジで、装着から40年が経過し患者さんは70台に入られました。前装レジンは摩耗しマージンはカリエスでボロボロですがご本人の丈夫さとメインテナンスに支えられてきました。かなり前から再製作は話題になっていたのですが一日(年)延ばしになっていました。それほど面白いケースではありませんが、装着時の資料もありますのでぼつぼつアップします。 
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1970年代、メタルボンドは実用になりつつありましたが全顎的な処置にはむずかしい点もあり、このケースは前装用レジンを使いました。当時の前装レジンはひどいもので口腔内で修理を重ねる羽目になりましたが、咬合面に関しては チェックバイト法ですべてメタルという選択が安定した経過をもたらしました。 
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by my-pixy | 2013-10-29 18:17
2013年 10月 25日
後期高齢者の歯科医療
f0103459_13154286.jpg 1980年の初診から実に多数の歯を失いました。度重なる歯周治療も連結固定もことごとく敗北しました。
1本のインプラントに救われたとも思いません。しかし最後の下顎4番一本を残して、この5年間はレジン床のパーシャル・デンチャーの修理もありません。
最後の健全歯をなくしては大変なんてとんでもない思い違いでした。マラソンも100メートルもやっていませんが健康そのもの、下町の町内会のドンとして活躍中です。歯周病に痛めつけられていた顎堤も今は支台歯なんか不用のようです。

上顎に残った大臼歯が加圧要素になって下顎臼歯部顎堤が吸収したから、そこにインプラント!などという話しはよく耳にしますが、今はやりの第三者委員会とまったく同じで、あまりに短絡的な発想です。感覚受容器もない金属の杭が生体の複雑なメカニズムに組み込まれて、どうなるのか私には分かりません。 こうした問題を考えるにつけ、ひとはどうして歯を失っていくのか、年齢と歯数、その部位などの流れを知りたいという思いが強まっています。臼歯部咬合支持、下顎遊離端欠損、下顎前歯、4犬歯などその特異性は次第に見えつつあるような気はしていますが、好ましい流れ、好ましからざる流れを見分けたり誘導することも、歯列改変とからんで不可欠です。

f0103459_12531590.jpg 6枚のパノラマはこのケースが辿った30年余の記録です。パーシャル・デンチャー新時代にも使いましたが、この5年で考え方は大きく変わりました。東日本大震災の衝撃と、前後して起こった幾つかのトラブルでパーシャル・デンチャーは一気に旧時代に回帰することになったのはご存じの通りです。

by my-pixy | 2013-10-25 13:15
2013年 10月 23日
偏在とすれちがい・2
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11月17日のワークショップに症例を提示して頂いている先生から第2弾を送って頂きました。
2012年と2013年での6症例ですが患者さんは62才から74才までで平均68.2才です。残存歯は15〜16歯ぐらいですが申し合わせたような偏在一色です。

すれちがいや偏在には半世紀にわたり並々ならぬ関心をもってきました。近年めっきりその数が減り絶滅危惧種かと思っていましたがそんなことはなさそうです。私があまり喜ぶのでメールの件名は「宝の原石」になっていました。東京から遠くはないところですから折を見て見学に行ってみたいものです。

 パーシャル・デンチャーにからんで、咬合崩壊症例が若い歯科医にとって喫緊な問題と思ってきましたが、これだけの予備軍が東京近郊でも発見されたとなると○○のシーラカンスなどと冗談もいってはいられません。同世代の後期高齢者をインプラントやCAD.CAMの餌食にしないために、なぜこうなったのか、これからどうなるのかに本気で取り組まなければなりません。人にとって歯とは何か?ワークショップにもいよいよ力が入ってきます。

 いくら患者さんの要望だからといって、この年代のこれらの症例に一次固定をベースにした全顎的補綴を行えば術後対応がきわめて困難になることは見えています。10月18日トップのケースがその象徴です。その前の状態で人生後半の補綴設計を考える必要があるので、この6症例は何れも重要なターニングポイントにあると思われます。後期高齢者といえ6人6様でしょうが、70才を寸前にあまり負担をかけず、種々な変化にも対応しやすい方法は!ということが最優先課題になるべきは当然でしょう。

by my-pixy | 2013-10-23 16:58
2013年 10月 18日
偏在とすれちがい
「ふたを開けてみなければ分からないのが悩み」と云いつつオープンしたパーシャル・ワークショップですが、大変なことになってきました。どちらかといえば、自分のケースはもたずに参加する人ばかりだったらどうしようと心配していたのですが、予想は全く裏目に出ました。f0103459_9123396.jpgf0103459_9131291.jpg
 どの一つをとっても頭を抱えてしまうようなケースを、3人もの方が発表して下さるというのです。それもこんな方が見えたというだけではなく、完了とはいかないまでも、むずかしい途中経過も用意されています。

 さすが基本ゼミOB、もくあみ会などと喜んでも、どうやってワークショップという形にするかは難問です。演者とのキャッチボールには自信がありますが、補綴指向ではない若い方達にも理解してもらうためには、咬合支持やKA367なども必須事項ですがそれには時間が足りません。恐らく術者も五里霧中だから提示してまわりの意見を聞きたいのだろうと思います。

 患者さんの年齢は80才、70才、74才で、私と同じく昭和を生きてこられた女性です。
私のすれ違いとの格闘は下のペーパーを書いた1984年で一段落しました。明治生まれの方が2名、大正の方が3名でした。30年が過ぎても、具合の悪いパーシャル・デンチャーゆえに固定性にこだわる患者さんは後を絶たないようです。

 ここに至る前に何とか上手な誘導をしてあげたかったものですが、残存歯偏在に苦しんで装着した一次固定は、生涯この患者さん達を苦しめること間違いありません。

by my-pixy | 2013-10-18 15:57
2013年 10月 15日
伊勢志摩クルージング
f0103459_17202868.jpg 出航時はこのところ無かった好天気に恵まれて海の上の特典、酒気おび運転でわが世の春でした。ただ風は強く10メートルは超えていたでしょう。大王崎を越える頃には水上バイクの人達がもてあまし気味で休んでいました。チョッピーな風波は彼らにとっては難物でしょうが、われわれにとっては絶好のセーリング日和でした。

 朝9時前にスタートし、大王崎では昼食は鰹どんぶりを食べる余裕もあったのですが、進行方向を目的地の鳥羽に向けてからは完全に風上に向けての帆走になったため、スプレーをばんばん浴びることとなりこれには閉口しました。船足も伸び悩み目的のかき名物の旅館の桟橋に着いたのは、午後5時少し前でした。

 合羽を着ていても何となくしっとりした体を温めてくれる風呂は何ともいえませんでしたが、部屋の窓から自分達の艇を眺められる安心感も格別でした。
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by my-pixy | 2013-10-15 17:21
2013年 10月 08日
ワークショップ型・もくあみ パーシャル教室
  日時  11月17日(日) 10時〜17時 f0103459_11212930.jpg
  場所  東京八重洲口・八重洲ダイビル会議室
  会費  5000円
  人数  25名
  講師  金子一芳ほか

ふたを開けないと分からないのが悩みですが、ワークショップ型のセミナーを計画しています。
お申し込み時に関心のある問題を提示していただいて、少人数でディスカッションする形式です。 
主催者側でもプレゼンの用意はしますが、できれば聞くだけでなく臨床ファル、KA367シリーズなどを叩き台に双方向の対話を考えています。ご自分の症例を提示して頂ければ類似症例などを準備しますので、お申し込み時にメールでご連絡ください。夢かも知れませんが、参加者とともに作るワークショップを目指していますのでご協力下さい。

 なお予定どおり編集作業が進めば、現在進行中のシリーズ第4号をもくあみ会業績集として当日、お披露目できるかもしれません。複数のもくあみ会執筆者による咬合に関する症例集です。
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ワークショップのお申し込みは
こちらにメールをお願いします。
→ bora@my-pixy.com

by my-pixy | 2013-10-08 11:22