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2016年 10月 31日
SDカードのこと
D500のテストの一環で何度か書きましたが、ビッグカメラの案内の中でよくまとまった記事がありましたので借用しておきます。これで闇雲に使われている方は少し減らすことができるでしょう。細かな説明も続きますがそちらは本家のHPをご覧下さい。
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by my-pixy | 2016-10-31 09:44
2016年 10月 26日
役所は苦手
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f0103459_14125996.jpgf0103459_14131839.jpg 建築家とのお付き合いがエスカレートしています。震源地は同じなのですが今度は文化庁の企画ということで始まる前から緊張していました。
 役所と聞いただけで腰が引ける性癖ですが、文化庁など間違ってもおこえのかかるところではないので、午後1.30分からの開会に遅れぬようでかけました。湯島天満宮のわきということでしたが、地図を片手にタクシーのカーナビも頼りに出発しましたが、入力に手こずっているドライバーに最初の不安がよぎりました。
案内図、カーナビとも決定的な決め手とならず、目的地近くで何度もバック、切り返しなどを重ねました。最後には、同様に遭難されていた来賓の方も拾って、プラカードを持った人を発見しましたが、所要時間30分強、帰途に較べるとタクシー代はほぼ2倍でした。

通路になる広大な敷地の隣には素晴らしい旧岩崎邸庭園などもあり、維持が大変だろうと思いやられました。(写真一番下)
今回は内覧会ということでしたが、パンフレットはおなじみな中野デザインのお仕事がベストなお土産で(写真一番上)、文化庁長官のご挨拶は印象には残りませんでした。(下から2枚目)

 この大高正人さん、私の10年ほど前を生きられた方ですが(1923〜2010)、大学卒業から個人住宅、公共施設、街作りから始まって、横浜ミナトミライ構想から「東京湾海上都市の提案」(資料集裏表紙)まで「建築と社会を結ぶ方法」の中を一筋に生きられたことを教えられました。 

by my-pixy | 2016-10-26 14:14
2016年 10月 24日
悪いのは日本の役所か!
f0103459_11545766.jpg 少し細かなプライマーの説明が欲しいと思い説明書を探した。薄紙両面に印刷され16折りに畳まれたものが出てきたが、はっきりしない。スキャナーで読み込んで画像調整してやっとこの通り。さらに裏面にも同じ量の記載がある。被着面の処理:セラミックス(陶材以外)・・という出だしで始まったのだが、自分でも私は何を知りたかったのか忘れてしまった。お役所はこういう書式で認可したり、しなったりするのだろうと思うと・・・何ともうんざりしてきた。

 私たちは義歯床のレジンと一部の金属フレームとの接着は期待するが、万能接着剤を求めているわけではない。そのために、この2面に亘る難解な説明書を理解しなさいというのなら、余計なお世話のように思うし、よりシンプルなリベース時に必要な接着剤がほしい。それがゴム糊のような接着剤では困るので、接着用プライマーではあってはほしいのだが、せめてセラミックなどは外したリベースⅢ用の説明だけが欲しいのだが無理なことなのだろうか?

 リベースは一本義歯から総義歯まですべてで必要になる。多くの義歯はプロビジョナルから修理、改造、追加などくり返しながら20〜30年を経過していく。その軸になるのがリベース材とプライマーであることを考えたら、もう少しそれに特化したシステムに向けた材料開発が望まれる。それによって、CAD/CAMより実行力のある医療費軽減も可能になるはずだ。お役所もメーカーも臨床家の悩みをしっかり理解してほしいものだ。「義歯の修理改造」を正面から組止めたセミナーがあってもよさそうだ。レジンコアの話とリベースの話は場が違う。何でもマルチは止めて欲しい。

by my-pixy | 2016-10-24 11:52
2016年 10月 22日
辻まことさん
f0103459_10513394.jpgコピーした辻まことさんの紙切れはもう10年以上も机の上であちこち散歩しています。 私にとってはお経のような一文で、何度読み返して気持ちを鎮められたか分かりません。手書きのものでも見つかれば額に入れたいようなのですが、コピー用紙の縁はまがりきいろくなっています。しかし3つの言葉は年々重みを増してきています。

  

      辻さんの持ち物が拡がった西湖の小屋も懐かしい光景です。f0103459_10261043.jpg

by my-pixy | 2016-10-22 10:10
2016年 10月 20日
トクヤマ・リベースⅢ・2
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 余計なお節介をしている。近々火曜会のデモでということでカタログなどを持って見えたが読む気になれない。材料屋さんに配って歩くカタログだというがわれわれにはピンとこない。必要事項ははすべてを網羅しているらしいが、こんなカタログは歯科雑誌と一緒にゴミ箱直通だ。折角の新製品の何をアピールすべきか現場を知らない人たちかを理解させるすべもない。

 あげくの果てちょうど見えた患者さんの小さなリベースを見てもらった。これでもどうか分からないが、後は動画配信しかないだろう。しかし相手あってのことそこまでは踏み込めない。せめてりべースは総義歯だけではなく、こんなケースにもキュアグレースより遥かにましなことを理解してもらうだけだ。流れやすい初期、付形成のよい2〜3分後、5分以降の切削研磨、そしてトクヤマお得意の接着だ。

















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初期の流動性が高い時期に細部に流し込み、餅状なってからはスパチラで形を整えてから圧接することで研磨前の形状が整えられる。厚みの予測のつきにくいときは、事前にフィットチェッカーや柔らかめのアルギン印象で確認してから行えば、適量のリベース材で床縁の形態などもきれいに仕上げられ、気泡だらけのリベース材で闇雲に行っていた時代とは隔世の感がある。使いこなすと義歯製作時の流し込みレジンに近い材質で仕上げられるので気持ちが良い。こちらが大きく前進しただげにキュアグレースの物性改善が待ち遠しい。f0103459_913287.jpg

by my-pixy | 2016-10-20 08:00
2016年 10月 17日
軽井沢.2
f0103459_1144689.jpgf0103459_119792.jpg 久しぶりの長野新幹線でしたが今回はスキー場ではなく途中駅の軽井沢で下車しました。近年多くスキー仲間が東京から軽井沢に居を移して大いに気にはなっていましたが、彼らはもともとみな夏は軽井沢生活でしたから私が一緒になるのは冬だけで、私にとっては軽井沢は通過地点でしかなかったのです。

 この日のご案内は9月15日の土竜の記事にも載せましたが、フィンランドのカリスマ的建築家アアルトを巡ってのものでした。文字を読む前に上の写真をクリックしてみて下さい。D500ともどもマダガスカル以来の1枚です。真ん中に生えている木はこぶしですが春スキーの頃には真っ白な花が咲きます。下で固まっている人たちはフィンランドから見えたこの日の講師達で、懐かしい「峠の釜めし」で昼食中でしたが、きらきらするような光にD500もはしゃいでいるような感じで、水没したカメラではこうは行かなかったでしょう。


下の写真は講演会終了後のパーティのおつまみです。シュークリームも柿、リンゴ、チーズなども抜群でしたが、飾り付けの洗練されていることや、たくわんも仲間入りしているところが年期を感じさせました。
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最後は吉村先生の山荘のイラストで思い出した、かっての真鶴のたたずまいとこぶしの花です。20年で大分変わってしまいましたが、フィンランドや軽井沢ナショナルトラストに仲間入りさせてほしいものです。村野藤吾先生に始まって、松隈先生の追っかけになっていますが、まだまだ奥は深そうです。新幹線は立ちんぼでしたが峠の釜めしを食べながらの一時間で帰着しました。

by my-pixy | 2016-10-17 08:31
2016年 10月 16日
境界線と領域・試行錯誤とヒストリー
 先日の放送大学でも海の国境線を決めるための話が面白かった。北欧、ヨーロッパ沿岸、イギリスなどの領海を時間をかけて平和裏に決めていった歴史などを聞くと、最近の南沙諸島問題などどうしても無理がある。しかし日本政府の駆け込み警護だとかいう対応も苦しい限りだ。

f0103459_14255054.jpg 話は変わって歯科大学の中の境界線は随分勝手に変更されているようだ。われわれの時代は補綴学会は一つで、大学によって2〜3講座に分かれていた。分割しやすい総義歯とCr-Brはそれぞれ一講座を確保しRPDは半端物扱いだった。この分割には不満で、Cr-BrとRPDは一体化すべきだと考えていたので「有歯顎の補綴」という演題をよく使っていた。英文ではFixedかRemovalかだけで明快に分割されるのに、パーシャルデンチャーという長いカタカナは、タイトルとしても何時も苦しんだ。
 しかしこの時期に臼歯部咬合支持という概念がほほ確立していたことが、その後全顎補綴・オーラルリハビリテーションなどの混迷の中に飛び込んでいったときには大いに役立った。


 先日の山形学会の冒頭のケースにしても、左右的な臼歯部咬合支持の欠落という視点で考えなければ、すれ違い咬合にはつながらなかっただろう。この時点でははっきり意識はしていなかったが、現在ならば臼歯部咬合支持の偏在という視点がはっきりしているが、このことには前後的なすれ違い咬合の経験が生かされている。そして「すれ違い咬合」という概念を明確にしないまま、パーシャル・デンチャーの分類を考えてきた欧米との間には、大きな断層を生むことになった。 
  アイマスクをかけたSchweizerの症例には少なからず筋の緊張が見られ、クレンチングやブラキシズムの存在が間違いなさそうだ。とすれば何はともあれその緩解なしには何も始まらないだろう。その過程で必要なこと、その難易度などが解き明かされれば、事後の対応には大きな指針になっただろう。
 しかし半世紀前にはだれもそこまでの余裕が無かったことは当然で、われわれも何も分からずその症例報告に驚くばかりだった。しかしようやくここまでたどり着いたのだ。

by my-pixy | 2016-10-16 07:50
2016年 10月 14日
過蓋咬合とDeep over bite
f0103459_15292714.jpg 今週の火曜会でタイトルの定義を巡ってちょっとした混乱があった。若手の過蓋咬合の症例報告をめぐってのことで、二次会でも話題になったらしく、予定が決まっていなかった12月の特別企画でとりあげようということになったようだ。
 私にも症例提供が要請されたが、ボケも手伝ってあまりきちんとした返事ができなかった。始めは何故かなと考えたが、私の思考回路ではDeep over biteは、全顎補綴に取り組む以前に自分の守備範囲から除外して考えてきたことを思い出した。きっかけはここに提示した症例で、2つの遊離端欠損がクロス偏在状態で存在するケースに、安易に咬合挙上を行ったことの無残な結果だった。これだけではないが同種の症例を組み立てて、山形県歯科医師会初の国際学会の「咬合を考える」というシンポジュームでの「咬合高径ー変更の得失」という冒頭のプレゼンを行った。国内演者だけでなくC.McNeillらも同席した会での挑発的な発言は今思うとやりすぎだったが、多くの聴衆のエールをバックに舞い上がっていた。
 2冊の「臨床ファイル」をまとめ、Eichner譲りの臼歯部咬合支持をベースに「すれ違い咬合」に向き合っていた1988年のことなので、さらに20年前のSchweizerの興奮は遠いものになっていた。最近になって多くの咬合崩壊症例を目にしても、私の臨床区分ではシングルデンチャーなどに向かう後期高齢者の後始末としか考えられないので無難な80台、90台を願うことしかない。   

by my-pixy | 2016-10-14 15:30
2016年 10月 11日
偏在との挌闘7年目
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もうこれ以上はできない!! 無理だ!!ムリダ!! と言いながら、既に大規模改造3回目になる。義歯は自分で削ってしまう、CADで次の改造注文を描いてくるなど、若い頃ならとっくにドンパチになっていたはずなのだが、不思議に的を得た反応も多く、脇で見ているスタッフも不思議がるような、きれぎれの7年間が過ぎようとしている。 今回は、嫌われることを承知の上で、2人のテクニシャンに時間制限なしでも良いからといって無理無理頼み込んだ。コバルトクロームの外冠・フレームなどが絡み合った複雑な設計である。

 眠れぬ夜も過ごしたが、何十年かモヤモヤと暖めてきた「義歯の剛性向上のトライアル」は期待通りの結果が得られた。7月14日以来の長い製作期間だったが、7年を費やして患者さんの要望にも応えられた。無理難題に協力してくれた二人の技工士さんには感謝!感謝!だが、コバルトクロームのワンピース義歯第一号機は、D500とともに進水式を終えた。数は多くないかもしれないが、われわれの想像しなかった義歯の変形や歪みが、患者さんの不快感につながっていたことが分かり、金合金だけでなくコバルトクロームやチタン床などを有効活用することで、患者さんの悩みを減らせそうなことに確信を持ち始めた。

by my-pixy | 2016-10-11 12:55
2016年 10月 10日
トクヤマ・リベースⅢ
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 トクヤマという会社は不思議な会社だ。母体が大きいせいか小回りはきかず製品の改良などはさっぱりだ。最近開発された即重のキュアグレースも変形が小さく注目していたが、本格使用し始めると硬化が不確実で、再三連絡しても改善されない。
一方でシリコン印象材インプリンスの接着剤などは、20年も経っても他社の追随を許さない抜群の性能で、われわれの「臨床基本ゼミ」の基盤にもなっている。リライニング用のトクソーリベースも同種他社製品に水をあけたロングセラーだったが、流石に古ぼけてはきていた。そんな時、頼みもしないのにトクヤマ・リベースⅢを持ってきてくれた。即重キュアグレースの改良がままならない中だったので、そっぽを向いていたが使ってみると驚いた。
前製品に較べると革新的な改良である。キュアグレースの失敗があるので引いて構えていたが、使うほどに魅力にとりつかれている。注目すべきは、1.フローのコントロールのし易さ、2.確実な硬化、3.透明度の高さ、4.気泡混入の少ないことなどで、即重と同じような不満は全くない。ともに即重レジンなのに素材が根本的に違うからだろう。当たれば◎◎外れればさっぱりのトクソーらしい製品だが、このリベース用レジンは◎◎◎で今はこれまでのリライニングに置き換えたりして愛用している。

 一方、下の2枚の画像は1988年から30年ほど悪戦苦闘してきたケースだ。上顎シングルデンチャーを回避しようとして使った3本のインプラントは1本がロスト、2本目はフィクスチャ破折、3本目はスクリュー破折して骨の中で眠っている。インプラント以後に装着した金属床義歯は、軽量化のためチタン床に交替していたが、今回、ノンクラスプ義歯になって蘇った。2本の中切歯はこれまでも顎位を支える砦だったが、トクヤマ・リベースⅢで維持、サポートとも向上し30年間でベストな状態になった。義歯の重量は13.1gで、50%の減量できたこともプラスして、2007年の「新時代」宣言はようやく日の目を見た。

by my-pixy | 2016-10-10 08:15