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2017年 08月 29日
1980年代の問題症例
f0103459_87833.jpg まだ余裕はありますが来月の基本ゼミの発表内容には頭を痛めています。とうとう昔デジタル化はしたままになっているRAWデータを引っ張り出すことにしました。
当時も問題は深刻で迷ったものの決めかねて、お断りしたものや中断したケースのスライド画像です。処置は完結していませんが話題にはなるだろうと思っていますが、使用には画像の調整やフォーマット変更が必要です。昔のようにテキパキはいきませんので悪戦苦闘しています。

ここにアップしたのは1970年頃のスライドですが、これをプレゼン用に仕上げるには2週間の準備時間でも十分とは言えません。しかしこれまでに作ってあるプレゼンよりは話が通じそうなので、しぶしぶ作業を再開ました。
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by my-pixy | 2017-08-29 08:12
2017年 08月 25日
井上 靖「氷壁」画集
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f0103459_1557588.jpgf0103459_15573270.jpg 昭和33年朝日新聞に連載された井上 靖「氷壁」の挿絵として書かれた水彩画集が出てきました。当時かなり話題になったもので、小説もいろいろ話題になりましたが、特に毎日の挿絵は楽しみでしたので飛びついたのを覚えています。
著者と上高地や、涸沢に出かけられた後日談も出ていて、良き時代が偲ばれます。ちょうど30歳になったばかりの頃でした。
古い小説をめぐって話題の取り合いになりましたが、本家の方は画集のご紹介でしたが、幸い実物はこちらに残っていましたので、画集の方の追加をアップしました。横長の形態などに手こずって半日仕事になってしまいました。(穂高をめぐって物語は展開されるのですが、なぜか3枚目の見開きは赤倉観光ホテルです。小説との関係がどうなっていたかはよくわかりませんでしたが、当時日本国内では非常に印象深いスキー場でした。)

by my-pixy | 2017-08-25 16:00
2017年 08月 21日
咬合採得は難しい
f0103459_1531108.jpgf0103459_1530622.jpg この日の記事、何度か書き換えたりアップし直したりしているので、毎日見ていただいている方には混乱されているかもしれません。
問題は基本ゼミの方々の症例相談のケースから始まったのですが、ちょうどお盆のテレビ番組などとも重なって、ブログにも回想シーンが入り混じったりしてしまいました。不要なものを外したり並べ替えたりはしましたが混乱はまだおさまっていないでしょう。

私が言いたいことは上の画像のように単冠や少数の場合は、ステップを確実に踏んでいけばそれなりの結果を得ることは難しくありません。しかし今回皆さんから送っていただいたような多数歯欠損だったり、咬合が低下しているケースなどでは、患者さんの年齢的な問題も加わって実に複雑になります。

 下の画像はそうした一例で、ゴシックアーチなどを使っていますが、今回の皆さんの多くのケースをこうした形で処理しようとしたら、それだけでぐしゃぐしゃになるでしょう。間違いないことは、TEKの改善に時間をかけて一歩ずつ進めていくしかありません。今回はうまくいかなくても10ケース位をこなせば何かが見えてくるでしょう。

by my-pixy | 2017-08-21 15:31
2017年 08月 15日
続・2017パーシャル・デンチャー・ヒストリー
f0103459_8215482.jpg 皆さんお盆休みのようですがこちらは大忙しです。始めは諦め気味でしたが、自分の過去の症例なども見直している間に少しずつ先が見えてきました。受講生の2つの症例は女性、男性1例ずつですがその差はあまりなく、67歳と73歳という年齢も大差とはなっていないようです。
 どちらもペリオの影響はあったようで、下顎の6番を失ったことから欠損歯列に入ったところまではよくある形でした。40歳頃でしょうか。大臼歯の咬合支持を失って、小臼歯部に依存するようになり咬耗が進行していったようですが、上のMさんの左3の喪失は破折などのアクシデントだったと思われます。

今日アップした私の症例は1996年の症例でしたが、この時のことはともかく、その後70代に入り仲間入りしました。このまま進行すればお二人には絶好のテキストだったのですが、残念ながらお目にかけられるような経過はありません。その結末は1ヶ月後のお楽しみです。

by my-pixy | 2017-08-15 07:59
2017年 08月 14日
2017基本ゼミ・パーシャル・デンチャー
f0103459_11294647.jpgまだ1ヶ月ほど先の話ですが、9月になるとなるところ慌ただしくなりそうなので、受講生の方々から症例を提示して頂いています。

13症例が集まっていますが、中でもこの2症例は不思議なくらい類似しているので、予習の意味も含めて皆さんにも考えて頂こうとアップすることにしました。患者さんの年齢は67歳と73歳ですが、術者の年齢はともに35歳です。

ともに臼歯部の咬合支持は失われ、下顎前歯部は咬耗を伴って激しく上顎に食い込んでいます。今年の臨床歯科を語る会でもそれだけの分科会が持たれたDeep Over Biteで、経験のある術者でも 手こずること間違いありません。
ここまで追い込まれ咬合挙上や全額補綴を避けられないことは間違いありませんから、できればそれなりのスタッフや技術的蓄積のあるところに紹介した方が間違いないのですが、それもできないのでしょう。

 他の方々のケースも難しいもの山積ですが、まずはこの2症例をどうするかを考えてみてください。それぞれのケースには、別途その解決策を用意しましたから当日お話しさせていただきます。

by my-pixy | 2017-08-14 11:32
2017年 08月 12日
おさるのジョージ
f0103459_9342721.jpg お盆だというのにきな臭い問題や情けないニュースばかりで気が晴れません。出勤途上デパートで絵本の展覧会に立ち寄ってきました。

 アナログのこうした絵は長い時が過ぎても気が休まります。入れ歯の写真ではなくこうした絵本でも作れたらどんなに楽しかったろうと思います。

気合を入れ替えて、数十年ぶりで基本ゼミ用の画像の作り変えをしています。行ったり来たりで無駄な時間も使いましたが、それなりに分かりやすくなったかと思うと1ヶ月後が待ち遠しくもなってきました。

 副産物でどこから仕入れたのかは忘れましたが、歯列崩壊という名称になっているイラストです。手書きで描かれたと思われますが、ペリオで歯が失われ挺出や移動が起こっている状態がよく表現されています。レントゲン写真を参考にイラスト化されたものでしょうが、よく見かける片顎に起こった状態をとても分かりやすく描かれていて見入ってしまいます。この1枚で受講生の人たちと話すのも面白そうです。デジタルとアナログの対話です。
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by my-pixy | 2017-08-12 12:06
2017年 08月 11日
欠損段階の分類
f0103459_1632092.jpgCr-Brからパーシャル・デンチャーへの転進を決意したのは1970年のことだったが、この時から特に強く意識していたのは被圧変位・緩圧ということ、経年変化の二つだった。二つの要素は全く別のこととも考えられるが、経年変化を見ていくためには個別に考えられないだけでなく、経年的な歯列の変化がRPDの経過を評価する上で重要な要素になると考えていた。

 また残存歯の減少に伴うRPDの変化は定速ではなく、段階的であること、数だけではなく位置や歯種による影響もあるので、細かな計測は不可能であることもわかっていた。そこで欠損のStageを決める尺度は他の分類と同様な曖昧さを持つことに違和感は持たなかった。

 結果的に1987年「私の臨床ファイル2」パーシャル・デンチャーの100症例提示のために決めた4つのStageは、30年の症例提示のベースとして役立ってきた。今回の基本ゼミの受講生ケースプレの場合も、大きな仕分けとしては患者さんの年齢と、残存歯数、咬合支持などを整理したKA3767によって、まだ見ないケースの概要を判断することができた。
 ただ13症例のほとんどがStage2であるにもかかわらず、咬合状態や残存歯の条件が悪く、予後を考えると可撤性の義歯を選ばざるを得なかった。しかし患者さん術者の両側から、その受け入れには大きな壁があった。患者さんは取り外しの義歯というだけで拒否反応を示し、術者にはそれを押し切る実績も説得力もなさそうだった。歯周病、欠損などの進行に伴い咬合崩壊が目前に迫っていることが患者さんには理解できず、術者側にはその対応策が確立されていないためである。

by my-pixy | 2017-08-11 14:15
2017年 08月 11日
有歯顎の補綴・一次固定か二次固定か
f0103459_9294899.jpgお騒がせの台風5号はなんとか北へ去ってゆきましたが、一部クマモンは9月の基本ゼミに置き土産を残してくれましたし、ほかにも9月にはいろいろ声をかけていただいているので、のんびり夏休みというわけには行きません。

特に基本ゼミの人たちの13症例には仰天しました。われわれの診療室の全盛期でも手を拱いたような全顎の難症例、すれ違い、左右偏在などのオンパレードですが、反面クラスプデンチャーほとんど見当たりません。本当にこの人たちが手がけるとしたら、技工やTEKはどうするのかなど難問山積です。
 数日は呆然としていましたが、そのままというわけにはゆきません。ここに至ったヒストリーを再考するとともに、目標を下げてもより安全に軟着陸する策を提示することに転換しました。患者さんにとっても、術者にとっても辛いことになるとしてもほかに選択肢はありません。苦し紛れにインプラント!などという事態ではないのです。
それにしても皆さんは、Removal Partial Dentureは、ベテラン技工士がいなくても、CADCAMで蘇るとお考えなのでしょうか。

by my-pixy | 2017-08-11 09:31
2017年 08月 07日
セカンドライフ.2
準備段階から長い長い期間がかかりましたが、セカンドライフ第二弾がようやくお披露目段階にこぎつけたようです。まだ余分な張り紙が少々目障りですが、オープンの頃には取り去られて、こだわりの診療室が
お目見えしそうで楽しみです。こちらへは30年間使い続けた診療室の木製キャビネットがリニューアルして登場することでしょう。
そのあとの3.は少し時間がかかりますが、技工室がリニア中央新幹線よりは早く、長野県飯田市で出番を待っています。
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by my-pixy | 2017-08-07 09:07
2017年 08月 06日
セカンド・ライフ・1
f0103459_10362157.jpgf0103459_9322396.jpg4月末日にアップした画像ですが、タイトルも適当ではなかったので再度アップしました。はるばるブラッセルからやってきて30年あまり待合室の壁を飾ってくれていたのですが、その大きさ故あわや処分の瀬戸際に立たされていました。
1989年ブラッセルで、作者ともども解体輸送作業に立ち会ってきた時の写真が、この危機を救ってくれました。記録の重要さを思い知らせる一コマでした。

いずれこの後にもダイビルを離れて旅立っていったモノたちをご紹介します。

by my-pixy | 2017-08-06 09:53