2016年 11月 08日
とちぎ秋祭り
f0103459_99778.jpg この週末はいろいろなイベントが重なって大忙しです。一番始めからのアポイントはヨット仲間の同門会ですが、今年はなぜか猪苗代のリゾートに1年前から決まっていました。八重洲から直通バスに乗れなどと言われていたところに、患者さんからのご招待がきました。とちぎ秋祭りでかねがね話には伺っていたものです。
 
数年前、鯉のぼりの吹き流しで雰囲気には引きつけられた蔵の街です。ただ交通は便利とはいえないので、東北新幹線、両毛線などを乗り継がねばなりません。さらに磐越西線へとなるとかなり複雑なことになります。しかし明治以来の山車勢揃いの観覧席まで用意して頂けるとあっては何とかしなければなりません。

 申し訳ないながら身内のスタディグループの発表は失礼させて頂いて、時刻表と首っ引き。山車勢揃いや、乗換駅5分などという強行スケジュールで何とかまとまりました。

お祭りの方はネットから「とちぎ秋祭り」で出てきますからお暇の方はどうぞ。

# by my-pixy | 2016-11-08 08:04
2016年 11月 07日
福島廃炉は孫の世代の電気料金で?
f0103459_840132.png NW9は官房長官ともども首相官邸に返品したが、10時からはなかなか骨のある番組が飛び出してくる。昨夜も福島廃炉問題の中間報告ともいえる5年後の報告と見通しについて、本来なら官邸からリポートすべきことをNHK BSがやってくれた。
 肝心の廃炉についてはまだ調査もできていないので見通しの柱も半透明のままだが、除染、東電救済などの兆単位の柱はこの界隈の新築ビルのごとく乱立し高さも急成長していた。官邸のぼやきはは聞こえてこないが、新生児の姿とダブらせて、ツケはこの子達の電気料金へという締めくくりは秀逸だった。ばらまき外交への戒めだろうか。タイトルはおぼえてていないがオンデマンド必見だ。豊洲問題やオリンピック会場変更などとは桁が違う。

# by my-pixy | 2016-11-07 08:30
2016年 11月 06日
大越健介さん
f0103459_11135359.jpg NHKは何年かに一回大きな番組編成替えをすることがありますが、そんなときわれわれの思いとは違ってとんでもない改悪をすることがあります。目にすることが多いNews Watch 9などはその典型で、彼が去ってからひどい番組になっていましたが、昨夜はその直後のアメリカ大統領選挙の特集で、訳の分からないトランプ人気の裏側をまとめて頂いてスッキリしました。(安倍首相とはうまが合わないでしょう。)


・以下週刊現代の原稿からの転載です・

・珍しくモノを言える人
いうまでもなく、公共放送のNHKの報道は公正中立を第一の原則とする。だが、大越氏は単にニュースを垂れ流すだけの報道では満足しない「モノ言うキャスター」だった。大越氏はかつて、本誌のインタビューに答えている。
「政治に対しては多少モノを言いたいと思うし、原発事故に関しても、やっぱり言うべきことはきちんと言いたい。NHKだから無味乾燥でいいということは、絶対にないと思いますから」実際、大越氏は特定秘密保護法や原発再稼働について番組内で意見を述べることもあった。とりわけ、安全保障や外交面では安倍政権に対して批判的な立場だ。前出の報道局の記者が語る。「大越さんは、NHK政治部の記者としてはリベラルな人。普段は立場をわきまえて言いませんが、仲間内で飲んでいるときには、『こんな政権はさっさと潰れたほうがいい』と公言するほどです。政治的に右か左かという以前に、報道機関として政権に批判的な意見も公平に流さなければならないという、ジャーナリストの矜恃がある。よくイギリスのことを引き合いに出して、『BBCは公共放送でも政権にきちんとモノ申す。NHKも政権の犬になったらおしまいだ』と語っています」

番組降板が決まってからも、そんな大越氏の意地が見える場面があった。「3月5日の放送では経世会の大物だった野中さんを引っ張り出してインタビューしていました。野中さんは現在の菅義偉官房長官が憧憬していると言われる辣腕官房長官でしたが、憲法改正や集団的自衛権の問題では安倍政権に批判的で、大越さんとは肝胆相照らす仲です。彼を出演させたことは、官邸へのメッセージとも取れる」(NHK元政治部記者)
大越氏はあくまで公正中立な報道を心がけているだけだが、公共放送をハンドリングすることを目論む官邸としては面白くない。ある大手紙政治部記者が語る。「安倍首相は公邸か自宅で9時のニュースを見ることが多いのですが、大越キャスターの話すことがいちいち癪に障るみたいです。一度、私が公邸で同席したときには、大越さんがコメントを始めると舌打ちして『また始まったよ』とぼやいていました」

・官邸にとって「目障り」に
戦後70年という節目を迎える今年は、安倍談話の発表があるし、集団的自衛権についても議論が白熱するだろう。官邸にとってみれば、そんなデリケートな時期に、大越氏のような人材は目障り以外の何物でもない。

# by my-pixy | 2016-11-06 10:58
2016年 11月 02日
4Kディスプレー余波・手すりかスロープか
f0103459_155349100.jpg 正面玄関に設置した大型ディスプレーは順調に機能しています。下の画像は前回のプレゼンに聞き手がどう反応しているかが分かるワンショットです。最近の世相を映してか、女性はわが世の春を謳歌するがごとく、男性はみな深刻な顔つきをしています。そんな話題ではなかったはずですがちょっと不思議です。念のためこれは1枚の写真からカットしたもので合成ではありません。

 ディスプレーの右手には床上げをしたステップがあり、かってはここでスリッパに履きかえていました。しかし新築ビルに囲まれたこの界隈では、スリッパは不要になり数年前に姿を消しました。ところがディスプレーは取り付け金具の都合で壁面から10センチほど前に出ています。 このギャップの都合で床面のステップが気になり始めました。バリアフリーにしたいと考えましたが予想よりもスペースをとり、工事も簡単ではなさそうなので、いろいろ考えた末ヨットよくで使っていた木製の手すりと同じものをを、わだつみ軍団に作ってもらいました。これで仮につまづいてもこれにすぐ手がかかります。姿形も美しく、露出していたケーブル類の始末にも役立ち大満足です。
f0103459_155434100.jpg

# by my-pixy | 2016-11-02 15:54
2016年 11月 01日
おめでとう!!!
f0103459_17513026.jpg今年はプロ野球は全く見ませんでしたが、何故か札幌に行ってからの日本シリーズは全試合完全観戦。栗山監督と二刀流に首ったけでした。こんな派手なドラマ、二度とないでしょうが・・・。

 適当な画像が思いつかず、昼食用に冷蔵庫に入っていた生ハムを使いアップしましたが、昨夜、見たかった、聞きたかった栗山監督単独のインタビューをやってくれました。ドラフト会議以来、夢のような幸運に巡り会えてどう育てるか模索の連続だったことが、言葉少ない中で語られました。他の選手も含めその時々の心理を感じ取ること、どこにも正解はないことは分かりながら迷わず決断する才能は、だれも真似できないもので、それあってこそ二刀流は開花しつつあることは間違いないと感じました。雄弁ではないことが人柄がよく伝わった番組でした。

# by my-pixy | 2016-11-01 09:09
2016年 10月 31日
SDカードのこと
D500のテストの一環で何度か書きましたが、ビッグカメラの案内の中でよくまとまった記事がありましたので借用しておきます。これで闇雲に使われている方は少し減らすことができるでしょう。細かな説明も続きますがそちらは本家のHPをご覧下さい。
f0103459_944818.jpg


# by my-pixy | 2016-10-31 09:44
2016年 10月 26日
役所は苦手
f0103459_14113086.jpgf0103459_14123537.jpg
f0103459_14125996.jpgf0103459_14131839.jpg 建築家とのお付き合いがエスカレートしています。震源地は同じなのですが今度は文化庁の企画ということで始まる前から緊張していました。
 役所と聞いただけで腰が引ける性癖ですが、文化庁など間違ってもおこえのかかるところではないので、午後1.30分からの開会に遅れぬようでかけました。湯島天満宮のわきということでしたが、地図を片手にタクシーのカーナビも頼りに出発しましたが、入力に手こずっているドライバーに最初の不安がよぎりました。
案内図、カーナビとも決定的な決め手とならず、目的地近くで何度もバック、切り返しなどを重ねました。最後には、同様に遭難されていた来賓の方も拾って、プラカードを持った人を発見しましたが、所要時間30分強、帰途に較べるとタクシー代はほぼ2倍でした。

通路になる広大な敷地の隣には素晴らしい旧岩崎邸庭園などもあり、維持が大変だろうと思いやられました。(写真一番下)
今回は内覧会ということでしたが、パンフレットはおなじみな中野デザインのお仕事がベストなお土産で(写真一番上)、文化庁長官のご挨拶は印象には残りませんでした。(下から2枚目)

 この大高正人さん、私の10年ほど前を生きられた方ですが(1923〜2010)、大学卒業から個人住宅、公共施設、街作りから始まって、横浜ミナトミライ構想から「東京湾海上都市の提案」(資料集裏表紙)まで「建築と社会を結ぶ方法」の中を一筋に生きられたことを教えられました。 

# by my-pixy | 2016-10-26 14:14
2016年 10月 24日
悪いのは日本の役所か!
f0103459_11545766.jpg 少し細かなプライマーの説明が欲しいと思い説明書を探した。薄紙両面に印刷され16折りに畳まれたものが出てきたが、はっきりしない。スキャナーで読み込んで画像調整してやっとこの通り。さらに裏面にも同じ量の記載がある。被着面の処理:セラミックス(陶材以外)・・という出だしで始まったのだが、自分でも私は何を知りたかったのか忘れてしまった。お役所はこういう書式で認可したり、しなったりするのだろうと思うと・・・何ともうんざりしてきた。

 私たちは義歯床のレジンと一部の金属フレームとの接着は期待するが、万能接着剤を求めているわけではない。そのために、この2面に亘る難解な説明書を理解しなさいというのなら、余計なお世話のように思うし、よりシンプルなリベース時に必要な接着剤がほしい。それがゴム糊のような接着剤では困るので、接着用プライマーではあってはほしいのだが、せめてセラミックなどは外したリベースⅢ用の説明だけが欲しいのだが無理なことなのだろうか?

 リベースは一本義歯から総義歯まですべてで必要になる。多くの義歯はプロビジョナルから修理、改造、追加などくり返しながら20〜30年を経過していく。その軸になるのがリベース材とプライマーであることを考えたら、もう少しそれに特化したシステムに向けた材料開発が望まれる。それによって、CAD/CAMより実行力のある医療費軽減も可能になるはずだ。お役所もメーカーも臨床家の悩みをしっかり理解してほしいものだ。「義歯の修理改造」を正面から組止めたセミナーがあってもよさそうだ。レジンコアの話とリベースの話は場が違う。何でもマルチは止めて欲しい。

# by my-pixy | 2016-10-24 11:52
2016年 10月 22日
辻まことさん
f0103459_10513394.jpgコピーした辻まことさんの紙切れはもう10年以上も机の上であちこち散歩しています。 私にとってはお経のような一文で、何度読み返して気持ちを鎮められたか分かりません。手書きのものでも見つかれば額に入れたいようなのですが、コピー用紙の縁はまがりきいろくなっています。しかし3つの言葉は年々重みを増してきています。

  

      辻さんの持ち物が拡がった西湖の小屋も懐かしい光景です。f0103459_10261043.jpg

# by my-pixy | 2016-10-22 10:10
2016年 10月 20日
トクヤマ・リベースⅢ・2
CASE1f0103459_9483793.jpg

 余計なお節介をしている。近々火曜会のデモでということでカタログなどを持って見えたが読む気になれない。材料屋さんに配って歩くカタログだというがわれわれにはピンとこない。必要事項ははすべてを網羅しているらしいが、こんなカタログは歯科雑誌と一緒にゴミ箱直通だ。折角の新製品の何をアピールすべきか現場を知らない人たちかを理解させるすべもない。

 あげくの果てちょうど見えた患者さんの小さなリベースを見てもらった。これでもどうか分からないが、後は動画配信しかないだろう。しかし相手あってのことそこまでは踏み込めない。せめてりべースは総義歯だけではなく、こんなケースにもキュアグレースより遥かにましなことを理解してもらうだけだ。流れやすい初期、付形成のよい2〜3分後、5分以降の切削研磨、そしてトクヤマお得意の接着だ。

















CASE2
f0103459_1129479.jpg
初期の流動性が高い時期に細部に流し込み、餅状なってからはスパチラで形を整えてから圧接することで研磨前の形状が整えられる。厚みの予測のつきにくいときは、事前にフィットチェッカーや柔らかめのアルギン印象で確認してから行えば、適量のリベース材で床縁の形態などもきれいに仕上げられ、気泡だらけのリベース材で闇雲に行っていた時代とは隔世の感がある。使いこなすと義歯製作時の流し込みレジンに近い材質で仕上げられるので気持ちが良い。こちらが大きく前進しただげにキュアグレースの物性改善が待ち遠しい。f0103459_913287.jpg

# by my-pixy | 2016-10-20 08:00
2016年 10月 17日
軽井沢.2
f0103459_1144689.jpgf0103459_119792.jpg 久しぶりの長野新幹線でしたが今回はスキー場ではなく途中駅の軽井沢で下車しました。近年多くスキー仲間が東京から軽井沢に居を移して大いに気にはなっていましたが、彼らはもともとみな夏は軽井沢生活でしたから私が一緒になるのは冬だけで、私にとっては軽井沢は通過地点でしかなかったのです。

 この日のご案内は9月15日の土竜の記事にも載せましたが、フィンランドのカリスマ的建築家アアルトを巡ってのものでした。文字を読む前に上の写真をクリックしてみて下さい。D500ともどもマダガスカル以来の1枚です。真ん中に生えている木はこぶしですが春スキーの頃には真っ白な花が咲きます。下で固まっている人たちはフィンランドから見えたこの日の講師達で、懐かしい「峠の釜めし」で昼食中でしたが、きらきらするような光にD500もはしゃいでいるような感じで、水没したカメラではこうは行かなかったでしょう。


下の写真は講演会終了後のパーティのおつまみです。シュークリームも柿、リンゴ、チーズなども抜群でしたが、飾り付けの洗練されていることや、たくわんも仲間入りしているところが年期を感じさせました。
f0103459_11304562.jpg
最後は吉村先生の山荘のイラストで思い出した、かっての真鶴のたたずまいとこぶしの花です。20年で大分変わってしまいましたが、フィンランドや軽井沢ナショナルトラストに仲間入りさせてほしいものです。村野藤吾先生に始まって、松隈先生の追っかけになっていますが、まだまだ奥は深そうです。新幹線は立ちんぼでしたが峠の釜めしを食べながらの一時間で帰着しました。

# by my-pixy | 2016-10-17 08:31
2016年 10月 16日
境界線と領域・試行錯誤とヒストリー
 先日の放送大学でも海の国境線を決めるための話が面白かった。北欧、ヨーロッパ沿岸、イギリスなどの領海を時間をかけて平和裏に決めていった歴史などを聞くと、最近の南沙諸島問題などどうしても無理がある。しかし日本政府の駆け込み警護だとかいう対応も苦しい限りだ。

f0103459_14255054.jpg 話は変わって歯科大学の中の境界線は随分勝手に変更されているようだ。われわれの時代は補綴学会は一つで、大学によって2〜3講座に分かれていた。分割しやすい総義歯とCr-Brはそれぞれ一講座を確保しRPDは半端物扱いだった。この分割には不満で、Cr-BrとRPDは一体化すべきだと考えていたので「有歯顎の補綴」という演題をよく使っていた。英文ではFixedかRemovalかだけで明快に分割されるのに、パーシャルデンチャーという長いカタカナは、タイトルとしても何時も苦しんだ。
 しかしこの時期に臼歯部咬合支持という概念がほほ確立していたことが、その後全顎補綴・オーラルリハビリテーションなどの混迷の中に飛び込んでいったときには大いに役立った。


 先日の山形学会の冒頭のケースにしても、左右的な臼歯部咬合支持の欠落という視点で考えなければ、すれ違い咬合にはつながらなかっただろう。この時点でははっきり意識はしていなかったが、現在ならば臼歯部咬合支持の偏在という視点がはっきりしているが、このことには前後的なすれ違い咬合の経験が生かされている。そして「すれ違い咬合」という概念を明確にしないまま、パーシャル・デンチャーの分類を考えてきた欧米との間には、大きな断層を生むことになった。 
  アイマスクをかけたSchweizerの症例には少なからず筋の緊張が見られ、クレンチングやブラキシズムの存在が間違いなさそうだ。とすれば何はともあれその緩解なしには何も始まらないだろう。その過程で必要なこと、その難易度などが解き明かされれば、事後の対応には大きな指針になっただろう。
 しかし半世紀前にはだれもそこまでの余裕が無かったことは当然で、われわれも何も分からずその症例報告に驚くばかりだった。しかしようやくここまでたどり着いたのだ。

# by my-pixy | 2016-10-16 07:50
2016年 10月 14日
過蓋咬合とDeep over bite
f0103459_15292714.jpg 今週の火曜会でタイトルの定義を巡ってちょっとした混乱があった。若手の過蓋咬合の症例報告をめぐってのことで、二次会でも話題になったらしく、予定が決まっていなかった12月の特別企画でとりあげようということになったようだ。
 私にも症例提供が要請されたが、ボケも手伝ってあまりきちんとした返事ができなかった。始めは何故かなと考えたが、私の思考回路ではDeep over biteは、全顎補綴に取り組む以前に自分の守備範囲から除外して考えてきたことを思い出した。きっかけはここに提示した症例で、2つの遊離端欠損がクロス偏在状態で存在するケースに、安易に咬合挙上を行ったことの無残な結果だった。これだけではないが同種の症例を組み立てて、山形県歯科医師会初の国際学会の「咬合を考える」というシンポジュームでの「咬合高径ー変更の得失」という冒頭のプレゼンを行った。国内演者だけでなくC.McNeillらも同席した会での挑発的な発言は今思うとやりすぎだったが、多くの聴衆のエールをバックに舞い上がっていた。
 2冊の「臨床ファイル」をまとめ、Eichner譲りの臼歯部咬合支持をベースに「すれ違い咬合」に向き合っていた1988年のことなので、さらに20年前のSchweizerの興奮は遠いものになっていた。最近になって多くの咬合崩壊症例を目にしても、私の臨床区分ではシングルデンチャーなどに向かう後期高齢者の後始末としか考えられないので無難な80台、90台を願うことしかない。   

# by my-pixy | 2016-10-14 15:30
2016年 10月 11日
偏在との挌闘7年目
f0103459_12335854.jpg f0103459_9284667.jpg
もうこれ以上はできない!! 無理だ!!ムリダ!! と言いながら、既に大規模改造3回目になる。義歯は自分で削ってしまう、CADで次の改造注文を描いてくるなど、若い頃ならとっくにドンパチになっていたはずなのだが、不思議に的を得た反応も多く、脇で見ているスタッフも不思議がるような、きれぎれの7年間が過ぎようとしている。 今回は、嫌われることを承知の上で、2人のテクニシャンに時間制限なしでも良いからといって無理無理頼み込んだ。コバルトクロームの外冠・フレームなどが絡み合った複雑な設計である。

 眠れぬ夜も過ごしたが、何十年かモヤモヤと暖めてきた「義歯の剛性向上のトライアル」は期待通りの結果が得られた。7月14日以来の長い製作期間だったが、7年を費やして患者さんの要望にも応えられた。無理難題に協力してくれた二人の技工士さんには感謝!感謝!だが、コバルトクロームのワンピース義歯第一号機は、D500とともに進水式を終えた。数は多くないかもしれないが、われわれの想像しなかった義歯の変形や歪みが、患者さんの不快感につながっていたことが分かり、金合金だけでなくコバルトクロームやチタン床などを有効活用することで、患者さんの悩みを減らせそうなことに確信を持ち始めた。

# by my-pixy | 2016-10-11 12:55
2016年 10月 10日
トクヤマ・リベースⅢ
f0103459_814079.jpgf0103459_186683.jpg
 トクヤマという会社は不思議な会社だ。母体が大きいせいか小回りはきかず製品の改良などはさっぱりだ。最近開発された即重のキュアグレースも変形が小さく注目していたが、本格使用し始めると硬化が不確実で、再三連絡しても改善されない。
一方でシリコン印象材インプリンスの接着剤などは、20年も経っても他社の追随を許さない抜群の性能で、われわれの「臨床基本ゼミ」の基盤にもなっている。リライニング用のトクソーリベースも同種他社製品に水をあけたロングセラーだったが、流石に古ぼけてはきていた。そんな時、頼みもしないのにトクヤマ・リベースⅢを持ってきてくれた。即重キュアグレースの改良がままならない中だったので、そっぽを向いていたが使ってみると驚いた。
前製品に較べると革新的な改良である。キュアグレースの失敗があるので引いて構えていたが、使うほどに魅力にとりつかれている。注目すべきは、1.フローのコントロールのし易さ、2.確実な硬化、3.透明度の高さ、4.気泡混入の少ないことなどで、即重と同じような不満は全くない。ともに即重レジンなのに素材が根本的に違うからだろう。当たれば◎◎外れればさっぱりのトクソーらしい製品だが、このリベース用レジンは◎◎◎で今はこれまでのリライニングに置き換えたりして愛用している。

 一方、下の2枚の画像は1988年から30年ほど悪戦苦闘してきたケースだ。上顎シングルデンチャーを回避しようとして使った3本のインプラントは1本がロスト、2本目はフィクスチャ破折、3本目はスクリュー破折して骨の中で眠っている。インプラント以後に装着した金属床義歯は、軽量化のためチタン床に交替していたが、今回、ノンクラスプ義歯になって蘇った。2本の中切歯はこれまでも顎位を支える砦だったが、トクヤマ・リベースⅢで維持、サポートとも向上し30年間でベストな状態になった。義歯の重量は13.1gで、50%の減量できたこともプラスして、2007年の「新時代」宣言はようやく日の目を見た。

# by my-pixy | 2016-10-10 08:15
2016年 10月 09日
口腔内写真設定調査
f0103459_7175660.jpgf0103459_9254018.jpg私の現在の口腔内写真の設定を送っておいたところ、なんかよう会18名のデータを整理して送って頂きました。予想はしていましたが想像できない部分も多く、とくに18名中ニコンは3人という点は驚きを通り越していました。
Kissなどという名に釣られた5名や、もはや存在意義もない11名のTAMRON、MR14EXなど、お下がりが多数と思われました。このことが口腔内写真への無関心の表れでなければよいのですが、一人づつチェックもできないので、こちらの推奨リストを作りました。

贅沢さえいわなければ、これでパソコンソフトまでふくめ、すべてわれわれと同条件で口腔内写真は撮影できるはずです。来年からの基本ゼミやもくあみ会はさぞかしきれいなプレゼンが期待できるでしょう。われわれがデジタル化に費やした10年余の年月と、膨大な費用がたった15万で全部揃うなんて夢のようなことです。自己流にこだわる中年組も白い目で見られぬよう自己流の設定は見直してほしいものです。









f0103459_8485995.jpg 
仙人のブログからの借用です。 3連休こもりきりでしたが、この写真をデスクトップに拡げておくといろいろなことを話しかけてくれました。彼のブログには、ひまわりや彼岸花に混じって雉、蜘蛛や蝉の脱け殻など思いがけない来訪者が沢山やってきて羨ましい限りです。雲、風、雨など写真には難しいテーマも独特の感性で画になっています。陶芸作品が本命でしょうが、ぜひこちらも一覧でみられるようにお願いします。

# by my-pixy | 2016-10-09 10:21
2016年 10月 08日
デジタル化に伴う規格の変更
f0103459_1703421.jpg 上段はスライドかデジカメかで揺れ動く90年代の技工室で、まとめ買いをしていたスライドフィルムなども映っている。それほど高価ではなかったので、カメラ雑誌などと首っ引きで話題に上るデジカメを片端から試していたが、心臓部ができないのだから何れも似たり寄ったりで、本格使用には到らず周辺機器の代用に落ち着くばかりだった。
 35ミリ一眼レフ代替機は写真界すべてを挙げての待望だったが、本命のニコンからも、キャノンからも姿を現わさなかった。その日はこれらの画像の直後、1999年ソニーから供給された撮像素子を使ったニコンD1として登場した。65万円という定価は半端ではなかったが躊躇することなく購入し、その後の一歩一歩は開設したばかりのホームページの最大のネタにもなっていった。このカメラの登場は35ミリカメラシステムデジタル化の皮切りであると同時に、誰もが手を染めなかった分野への果敢な挑戦で、フィルム界の巨人コダック、富士フイルムまでを破局に追い込むことになる。

 反面、ニコン自体も35ミリというスタンダードを捨ててAPSCという新しいスタンダードへの乗り換えを踏み切った。「誰がネコに鈴をつけるか」という逡巡の中で日々は終わったのだ。はっきりした明言は避けながらも、鈴の音は業界全体に鳴り響き革命は始まった。

 それから15年も経つのに、スタンダード変更はフルサイズ、FX、DXなどと曖昧な呼び名で語られている。新規格のデジタル一眼レフに最適なマクロレンズが何ミリかというアナウンスもなく、製造にも手を染めないカメラメーカーの曖昧さを縫って、3rdパーティのタムロンやシグマがその空隙を埋めているのもデジタル化クライシスの名残りだ。
 この混乱で退職、離職したひと数知れず、会社の体質も大きく変わった。ある意味では平成の関ヶ原で、誰かがプロデュースしてくれたら充分大河ドラマになるはずだ。

# by my-pixy | 2016-10-08 16:05
2016年 10月 08日
画像のデジタル化は小型カメラで始まった。
 f0103459_11352449.jpg
暇にまかせて古い画像を見ていたところ面白い画像が出てきた。1990年代半ばのことでまたー!!といわれそうだが、この間の歴史は先日のカメラ設定のアンケートにも大きく影響している。始まりはいとも簡単に、かにの色がきれいだということで始まった。菅平丸太小屋の一夜である。事実上初めてのデジカメの画像には大満足で、小屋の中で接写の真似事などもしていた。そろそろ20年になるので大御所もみな若かった。

f0103459_13555730.jpgf0103459_14217.jpg
f0103459_14385061.jpg



この後10年近くも泥沼のデジタル化の苦しみが続くとは誰も予想しなかった。 コンパクトでもこれだけの色調再現が苦も無くできるのであれば、それを搭載した一眼レフができてくれればどんなにか素晴らしいだろうと期待するのは当然のことだった。

 しかし、予想は全く外れた。コンパクトデジカメは「これがすべて」で期待したような拡張性はなく、今のスマホにも及ばない用途にしか使えなかった。フィルムの35ミリ一眼レフからの転換も全く進まなかった。基本になるのはフィルムに変わる撮像素子なのだが、小さなコンパクト用の物はできても35ミリ相当のものは不可能ということになり、10年余の年月をかけて鉄道のレール幅変更にも匹敵するAPSCへのスタンダード変換という道に追い込まれた。末端のわれわれとしてはこれに加えて不完全な撮像素子、カラーエンジンなどを押しつけられて右往左往するだけだった。正確なことは憶えていないが、このクラスのデジカメに使われた撮像素子は一辺が数ミリ程度で、35ミリフィルムの24×36ミリなどは、どこのメーカーにとっても夢のまた夢のサイズだったのだ。

# by my-pixy | 2016-10-08 08:26
2016年 10月 06日
放送大学・世界の中の日本
f0103459_1013212.jpg10月に入って放送大学は2学期目に入ったようです。9月11日にレポートした「世界の中の日本」も好評だったのか、毎週水曜日の夜8時から再放送になるようです。全15回で昨夜その予告編をやっていましたが、リニューアルされ見やすくなったようです。
イントロとして、国としてうまくいっているのは人口の少ない国が多いという事例をあげて話されました。アメリカ、日本などは小国が優位な現代に背を向けている事例としてあげらていました。その理由はしては大規模な戦争の時代が終わった現代では大国の有利さは薄れ、意思決定が速やか行われる小さな国が、交易の有利さも踏まえ条件が有利になっていることを挙げられていました。

# by my-pixy | 2016-10-06 10:08
2016年 10月 05日
口腔内写真カメラと設定
f0103459_8541655.jpgf0103459_9175324.jpg自分のカメラ買い換えに絡んで、製品や使いかたをいろいろ再考してきましたが、それぞれキャリアや理解度によって受け取り方はさまざまです。始めて取り組むときはカメラからストロボまで新品でベストを選ばれたでしょうが、それが何時だったかによって買い換えや交換も起こります。フィルムからデジタルへの変更のようなことはないにしても、記録媒体のSDカードだって目まぐるしく変わっていくくらいですから、電話相談を受ける時もよく相手のヒストリーを聞かないととんだ勘違いが起こります。

上の画像はD500取説の最初のページですが、いつも冒頭に並んでいたような項目は何もありません。ストラップをつけたらいきなりライブビュー撮影だ! 動画撮影だ! で、まるでビデオカメラのようです。誰が誰に向けて書いているのかと不思議になりますが、世の中はこれぐらい変わってしまっているのでしょう。新しいカメラの初期設定にもスマホを使うなど、11年前に冗談半分作った展望のタイトルは現実になっています。

その後カメラコントロールはワイヤレスのスマホに移りかけています。デジタル一眼レフはミラーレスを通り過ぎてアクション・カメラに移行しつつあります。ニコンのホームページを見ても静止画カメラの衰退は明らかですが、その中でも口腔内写真はさらにさらにマイナーな存在になっています。

# by my-pixy | 2016-10-05 08:54