タグ:義歯の機能とかたち ( 157 ) タグの人気記事

2017年 03月 28日
ビームバー
f0103459_8432083.jpg 閉店セールではないのですが、日頃はあまりお目にかからない方も来院されます。今日もトクヤマのお友達がいらっ去るようですが、中には技工士さんも含まれます。昨日は希少のなかの大型ラボの社長がお土産を作ってお見えになりました。
 1970年頃には成書にも記載されていたビームバーです。私も1〜2回はチャレンジしたこともあります。患者さんに嫌われる前方パラタルバーを何とかしたいという思いは同じですが、当時はクラスプ線による屈曲でした。鶴見大学出身のこの社長とは「すれ違い咬合」CAD?CAMなどで時々接点があるのです。

 こちらはお得意のCoCrですから見栄えはします。若手の歯科医に理解してもらうのは大変でしょうが、1970年代の翻訳書籍も持参して頂き珍しくもりあがりました。残り少ない日々でチャンスがあればトライしてみたいのですが・・・。

お問い合わせは横浜トラスト歯科技工研究所へ。

by my-pixy | 2017-03-28 08:50
2016年 12月 06日
振り出しに戻る
f0103459_11123887.jpg ことの始まりはスタディグループです。政治家やタレントのパフォーマンスにうんざりして、お互いの顔が見える世界できれいな画像を見ながら話をしたかったのです。大統領選挙やお笑い番組はうんざりです。大勢でなくても同じ思いの方々はいらっしゃること信じています。
 そんな中で思い立った企画がずるずると変質していくことは許せないということで、もとに戻すことにしました。今回お申し込みを頂いた方々には大きな不義理をすることになりますが、それなりの対応はしますので少々お待ちを頂きたいと思います。第2回には今回の経験を生かしかならず一歩前進させますので。

画像は私の大好きな陶芸家和唐さんの作品です。この他にも寺子屋風なたたずまいの中で手習いをする子供たちなど暖かい光景です。

by my-pixy | 2016-12-06 10:16
2016年 12月 02日
スタック
f0103459_9255363.jpgマダガスカルでのことです。出発前に雨が降ると、道は昨日の写真のような水たまりでどうにもならず、脇のブッシュを迂回することになります。しかしこちらも似たようなものでスタックはつきものです。周辺には村もなくどうしたものかと思っていると、どこからか村人らしき人がわき出してきます。最初は一人二人ですが、脱出できないとなると次第に人数は増えてきます。見事脱出の暁にはどの時点から参加したかで謝礼の分け前は変わるらしく、一騒動ということも無くはありませんが、最後は人影もない原野にもどります。
もしかすると雨上がりはかき入れ時で、どこかでスタンバイしているのかもしれません。1台はまればまた次もで大忙しです。本道に回帰する前にスポットとは沢山あるので満員御礼です。

TOKYO2017の方はどうやら一度目のスタックからは抜け出せそうですが、ぬかるみだけではないので要注意です。

by my-pixy | 2016-12-02 09:56
2016年 12月 01日
有歯顎の補綴  第一回
f0103459_11351780.jpg 種々な経緯から「もぐら塾」第一回は新年早々の日程になってしまいました。まだアナウンスもそこそこですが、当日まで正味一ヶ月しかありません。ご参加頂く方にもどんな内容になるのかお知らせしなければ、不親切もきわまりないと思います。タイトルでも迷っていたくらいですから全体としては、人の生涯とパーシャル・デンチャーの関わりというようなお話になることは間違いありません。

 臨床ファイル1がインレーから始まったように、ここでもクラウンブリッジの話題から始まるでしょう。ただ今回は限られたメンバーでゆっくりお話しできるので、2010年のTDC卒研フォーラムの場合よりは、かなり踏み込んだ内容になると思います。始まりの部分では鋳造冠とジャケットクラウンに明け暮れた間接法以前の模索を、1960年代という日本が元気だった頃の思い出を込めてお話しするつもりです。また!!という声がかかってても咬合器熱中時代のことを思い出しながら止まりません。
 第2回は連載「経過から見たパーシャル・デンチャーの設計」を中心に、緩圧と真っ向勝負したすれ違い咬合など泥まみれの時代です。しかし大阪万博の頃からはペリオの進路も少しばかり見えてきます。

 そして第3回は花のテレスコープ時代です。クラウンブリッジとパーシャル・デンチャーの障壁は取り払われ念願の動かないが可轍性の義歯が実現します。臨床ファイルも売り切れになって久しい第3巻になりました。
最終回は人生も臨床ももっとも厳しい局面で、有歯顎の補綴の最終章です。咬合崩壊などへの悲劇はこの時に始まったわけではなく、避けていたクレンチングやブラキシズムなども逃げられなくなって、視点もかえてのお話になりますが、ヒストリーとしてみれば味わい深いピリオドでもあります。咬合高径は変えられないが!!ここでのテーマです。

荒筋はこんなところですが面白くなるかどうかは、皆さんにもかかっていますということでよろしくお願いします。

by my-pixy | 2016-12-01 11:13
2016年 11月 27日
有歯顎の補綴
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1960年代、よく使っていたタイトルですが、今回計画中の2017のセミナーに復活させることにしました。下の字幕は欠損の進行とともに起こる問題を並べたものですが、全体的には話題は上から下に流れています。何回で完結させるか、どこまで双方向性の進行を貫けるかなどなど、デモや実習を含め、エントリーされる方の要望も反映しながら、「臨床ファイル・完結編」を目指します。8名似内ならば当院待合室、技工室で、それ以上になった場合はダイビル会議室を使用し新春スタートします。
 既に2017基本ゼミ、もくあみ会などのスケジュールや内容も決まっていますので、それらを避けながら、週末の土日をつかって進行します。基本ゼミでは果たせなかった補綴中心の内容にしますが、2回で無理であれば参加された方々の反応で第3回を追加します。お申し込みは書籍販売などの方法に準じネットで行います。12月初旬にはホームページに詳細をアップする準備を進めています。第1回は1月8(日)、9日(祭日)を予定しています。

1955年歯科大学を卒業して、技工士見習いのようなことで臨床に入り、鋳造冠装着を目指して、間接法のシステムに熱中しました。その後、遊離端義歯、緩圧否定、テレスコープ、SBR、すれ違い咬合、二次固定、シングルデンチャーなど対象は変わりましたが、一貫して追いかけてきたことは臼歯部咬合支持の確立でした。歯周病の克服、インプラント導入などで足踏みした時期もありましたが、大きな目標は変わりませんでした。
 ともに長い年月を過ごしたきた多くの患者さんは、70代、80台となり8020を達成された方も少なくありません。それらの方々は何事もなく、衛生士の管理下で順調に年齢を重ねられています。不幸にして多数の歯牙を失われた方も、クラウンブリッジ主体からパーシャルへ、最悪でシングルデンチャーなどへの変換はあっても、安定した経過を続けられています。60年の歩みを辿りながら、補綴という素晴らしい方法が果たしてきた実績を継承して頂きたいと願っています。

by my-pixy | 2016-11-27 10:38
2016年 11月 26日
繰り返しと記憶
 昔のことは良く覚えているのに、昨日話したことはみんな忘れている。!!と言われると確かにその通りなことには閉口しています。しかし、そもそも始めの気づきから始まって、確証らしきものになり、さらにそれが反論で検証されて確信に到るまではおびただしい繰り返しがあり、何かにつけて他人にも話しています。話し方も洗練されて分かりやすくなっていますし間違いもなくなっていきます。これに対してその場の思いつきなどはどんどん忘れなければ後がつかえてやっていけなくなります。それを痴呆の始まりのように言われては経験談などなりたたなくなります。 と、予防線をはって置いていつもの話を始めます。

 f0103459_1315486.jpg 「クラウンブリッジかパーシャルか」という演題は、私がかけ出しだった頃からよく使ったものでした。ロングスパンのブリッジや遊離端欠損の場合には決まって話題にされるものでしたが、インプラントの出現で違った局面に入るかと思われました。しかし現実はそう甘くはなく、二者択一の悩みはなくなりませんでした。そうしたなかですでに一件落着かとおもわれたノンクラスプデンチャーまで息を吹き返してきたようです。

1970年頃、緩圧万能ともいえる状況下でこの分野に入ってきた人間としては、こればかりはどうしても許せないもので、非力ではあっても抵抗せざるを得ないという思いに駆られています。やや唐突ではあるのですが、ブログやセミナーで主張し続けた咬合支持や義歯の動揺、変位の重要性をもう一度、徹底的にアピールする必要があると切実に考え始めました。できることは限られているので大きく戦局を変えることはできないでしょうが、残された条件下できる唯一のこととして、臨床第一線に立っておられる方を対象に、スタディグループでの発表や、もぐらのトンネルに「義歯の機能とかたち」に書き綴ってきた内容で、複数回連続のセミナーを行うことを考えています。詳細は未定ですが定員15名位で、できればデモや実習などを含めて行いたいと考えています。

by my-pixy | 2016-11-26 12:47
2016年 10月 20日
トクヤマ・リベースⅢ・2
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 余計なお節介をしている。近々火曜会のデモでということでカタログなどを持って見えたが読む気になれない。材料屋さんに配って歩くカタログだというがわれわれにはピンとこない。必要事項ははすべてを網羅しているらしいが、こんなカタログは歯科雑誌と一緒にゴミ箱直通だ。折角の新製品の何をアピールすべきか現場を知らない人たちかを理解させるすべもない。

 あげくの果てちょうど見えた患者さんの小さなリベースを見てもらった。これでもどうか分からないが、後は動画配信しかないだろう。しかし相手あってのことそこまでは踏み込めない。せめてりべースは総義歯だけではなく、こんなケースにもキュアグレースより遥かにましなことを理解してもらうだけだ。流れやすい初期、付形成のよい2〜3分後、5分以降の切削研磨、そしてトクヤマお得意の接着だ。

















CASE2
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初期の流動性が高い時期に細部に流し込み、餅状なってからはスパチラで形を整えてから圧接することで研磨前の形状が整えられる。厚みの予測のつきにくいときは、事前にフィットチェッカーや柔らかめのアルギン印象で確認してから行えば、適量のリベース材で床縁の形態などもきれいに仕上げられ、気泡だらけのリベース材で闇雲に行っていた時代とは隔世の感がある。使いこなすと義歯製作時の流し込みレジンに近い材質で仕上げられるので気持ちが良い。こちらが大きく前進しただげにキュアグレースの物性改善が待ち遠しい。f0103459_913287.jpg

by my-pixy | 2016-10-20 08:00
2016年 10月 11日
偏在との挌闘7年目
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もうこれ以上はできない!! 無理だ!!ムリダ!! と言いながら、既に大規模改造3回目になる。義歯は自分で削ってしまう、CADで次の改造注文を描いてくるなど、若い頃ならとっくにドンパチになっていたはずなのだが、不思議に的を得た反応も多く、脇で見ているスタッフも不思議がるような、きれぎれの7年間が過ぎようとしている。 今回は、嫌われることを承知の上で、2人のテクニシャンに時間制限なしでも良いからといって無理無理頼み込んだ。コバルトクロームの外冠・フレームなどが絡み合った複雑な設計である。

 眠れぬ夜も過ごしたが、何十年かモヤモヤと暖めてきた「義歯の剛性向上のトライアル」は期待通りの結果が得られた。7月14日以来の長い製作期間だったが、7年を費やして患者さんの要望にも応えられた。無理難題に協力してくれた二人の技工士さんには感謝!感謝!だが、コバルトクロームのワンピース義歯第一号機は、D500とともに進水式を終えた。数は多くないかもしれないが、われわれの想像しなかった義歯の変形や歪みが、患者さんの不快感につながっていたことが分かり、金合金だけでなくコバルトクロームやチタン床などを有効活用することで、患者さんの悩みを減らせそうなことに確信を持ち始めた。

by my-pixy | 2016-10-11 12:55
2016年 10月 10日
トクヤマ・リベースⅢ
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 トクヤマという会社は不思議な会社だ。母体が大きいせいか小回りはきかず製品の改良などはさっぱりだ。最近開発された即重のキュアグレースも変形が小さく注目していたが、本格使用し始めると硬化が不確実で、再三連絡しても改善されない。
一方でシリコン印象材インプリンスの接着剤などは、20年も経っても他社の追随を許さない抜群の性能で、われわれの「臨床基本ゼミ」の基盤にもなっている。リライニング用のトクソーリベースも同種他社製品に水をあけたロングセラーだったが、流石に古ぼけてはきていた。そんな時、頼みもしないのにトクヤマ・リベースⅢを持ってきてくれた。即重キュアグレースの改良がままならない中だったので、そっぽを向いていたが使ってみると驚いた。
前製品に較べると革新的な改良である。キュアグレースの失敗があるので引いて構えていたが、使うほどに魅力にとりつかれている。注目すべきは、1.フローのコントロールのし易さ、2.確実な硬化、3.透明度の高さ、4.気泡混入の少ないことなどで、即重と同じような不満は全くない。ともに即重レジンなのに素材が根本的に違うからだろう。当たれば◎◎外れればさっぱりのトクソーらしい製品だが、このリベース用レジンは◎◎◎で今はこれまでのリライニングに置き換えたりして愛用している。

 一方、下の2枚の画像は1988年から30年ほど悪戦苦闘してきたケースだ。上顎シングルデンチャーを回避しようとして使った3本のインプラントは1本がロスト、2本目はフィクスチャ破折、3本目はスクリュー破折して骨の中で眠っている。インプラント以後に装着した金属床義歯は、軽量化のためチタン床に交替していたが、今回、ノンクラスプ義歯になって蘇った。2本の中切歯はこれまでも顎位を支える砦だったが、トクヤマ・リベースⅢで維持、サポートとも向上し30年間でベストな状態になった。義歯の重量は13.1gで、50%の減量できたこともプラスして、2007年の「新時代」宣言はようやく日の目を見た。

by my-pixy | 2016-10-10 08:15
2016年 08月 05日
80代の新患
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暑い日が続いていますがその中を鎌倉からほぼ同世代の患者さんが見えました。義歯の不調が主訴でしたが、私にとっては高齢者はシングルデンチャー!の見本のような方でした。
 2本残存した上顎前歯が支点になって上顎義歯は破折をくり返し、補強線のジャングルのようになっていました。根管処置はされていましたので抜歯はせず、軟象を除去しアイオノマーで仮封、上下の7番も分割状態のまま同様に処置し、あちこちに10本近くあった補強線を全部撤去して即日完了しました。ご本人のメインテナンスも良好ですから、リベースをかねて1〜2回チェックして完了です。素晴らしい顎堤温存を優先し、自然脱落を促すような削合は行っていくつもりですが、残根の抜歯にはこだわりません。

参考資料としてのパノラマが1枚ほしいところです。

by my-pixy | 2016-08-05 10:55