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2006年 03月 01日
有髄歯の破折
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 歯の話がとんと無いのもいかがなものかと反省し、臨床の話題も入れることにしました。トップバッターはちょっと暗くなりますが、普通ではあまり考えられない有髄歯の破折です。なぜかこの半年ぐらい絶え間なく連発しているのです。インフルエンザでもないので流行などあるわけもないのですがほとほと閉口しています。
 下顎小臼歯の3本は大根輪切り状態で歯髄が露出し、即抜髄以外にありませんでした。上顎小臼歯の2本と下顎大臼歯は、歯冠長はひどく短くなりましたが何とか浅い帽子をスーパーボンドで被らせました。6本中バージンティースは1歯だけでしたが、修復物が起因になったと思われるものはなく、4本は修復後20年ちかくを経過していました。ブリッジとデンチャーの支台歯は各1歯で残りの4歯は単独の歯牙でした。
 患者さんはお一人だけが40台でこの方だけはかなり欠損がありますが、ほかの4人の方は欠損は1〜2歯だけペリオの問題もない優等生です。歯だけを診ていては「そんな馬鹿な!」といいたい気分なのですが、あまり認めたくない共通項が一つだけあります。4人の方とも70才台の入り口以降だということです。恵まれた体質とメインテナンスで、歯の悩みからは縁遠いところにいらした方々を突然襲ったアクシデントに「この歳になればお互い何かはありますよ」という以外かける言葉がありませんでいた。

by my-pixy | 2006-03-01 17:34


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