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2014年 05月 24日
欠航とオーバーウエイト
1月12日 欠航とオーバーウエイト_f0103459_8201093.jpg
 9:45分発のSASでFrankfrut Muenchen経由でBadgasteinへ。待望のスキーが出来る事で嬉しいはずなのだがそれがさほどでもない。コペンでの深夜にわたる日本語談義で体は重い。真っ暗な朝8時に起き出発、空港で3日間愛用したボルボと別れ、ナポレオンを4.75$で買い込む。リアジェットのカラベルのお腹の下から乗り込む。飛行中の音が低く快適。ところがFrankfurtで乗り換えの待ち合わせをすること2時間Muenchen行きは天候が悪くて飛ばないという。すでに1時半、慌てて荷物を取りに行くやらSASと話をするやら大騒ぎとなるが、こうなってくると舞台はドイツ、怪しげな英語の能力が俄然問題になってくる。それでもどうやら列車への振替、一等乗車券、急行券などをもらって駅行きのバスに乗り込む。ほんの少しだがAutoバーンを走る。名神なみと見た。駅に着いてからまた一騒ぎ。結局すぐExpressに乗ってもBad着は夜中の3時頃になるとの事。ここでわれわれの英語の能力の限界にきた。根本的対策を相談すべくJALのオフィスを探す。今までのように一応レールの上に乗った旅行や誰かの力を頼れる時はともかく、こういうケースで、時間がギリギリときては不案内なな土地のことでもありgive upである。幸いJALのオフィスがすぐ見つかったのでそこに泣きつく。結局例の列車に乗るか夜の8時頃まで待ってZurichに飛びBadを諦めるかということのなる。時間は3時半。睡眠不足のうえ大きな荷物と喋る苦労に疲れ果て,そのうえ夜中の3時まで列車に乗って翌朝全く未知のスキー場でスキーのバッケンつけから始めてデモの場所を探して本番の撮影。これではとても無理と涙をのんでBadは諦める。朝からほとんど何にもありついていないのでこう決めると空腹がどっと襲ってくる。切符の変更等に約1時間ほどを要し5時頃やっと昼食。ところがこれが肉はともかく他のものはハワイ以来のヒドさときて更にイラつきやっと立食いでソーセージなどを食べて小康を得る。
 荷物を預けて散歩する。今朝コペンを出る時はTWAの何人かのスチュワーデスを見かけたが彼女達がひどく野暮ったく見えた。ところがここドイツとなるとまたそれより数段悪い。ただデカいだけで取得がない。隣り合わせた国同志のようでも随分異なるものだ。これで3つ目の国だが身体はそのいずれでもそう大きいとは思えない。もっと大きな人間に取り囲まれ若干のコンプレックスを感じるのではないかと思っていたがこれは意外だった。6時頃にSwiss Airのオフィスへ行く。ここのオフィスは今までの中では最も感じが良くない。大変ガサツな感じだ。そのうえここの今夜のチーフと思われる禿あがったユダヤ的顔付きで眼鏡を鼻先までずり落とした男が荷物がover weightだと言う。
 確かだが1人当り3㎏である。しかも今朝のSASで来たままの状態であることは相手も解っている。それでそれにchargeをするため延々40分余りにわたって書類をかき回すやら、あちこと電話をするやらして料金を調べ出した。こちらは静感、40分後やっと全部で2マルク(180円)だときた。一応承知した様な顔をしていた。するとどこの金で払うか、マルクは持っているかと言うからマルクで敵が計算していることがわかっていたのでとぼけて持っていないと答えた。この間も他の若い連中はしばしばこのチャージに反対しているらしいが彼は全然蛙の面に水である。その感じからこれは絶対免れる見込みはないと考えた。そしてそれなら出来るだけ面倒をかけてやろうと決心した。その中Sがスキーは1台かと聞かれうっかり2台と答えたためチャージは倍になる。
欠航とオーバーウエイト_f0103459_822519.jpg ビンディングなしで1つのケースに入っているので一寸解らなかったのに。これでいよいよ決心はかたく2人のEXESSのチケットからそれぞれ2マルクづつとるようにと言ってチケットを出す。明らかに狼狽が感じられ少し気を良くする。なぜならわれわれのチケットは$で、わずか180円のために面倒なチケットを2通作り直さなければならなくなるからである。重ねて現金はないか空港へのバスで2マルク必要だぞ、などというから半分通じないような顔をしてとぼける。とうとう敵は諦めバスの発車寸前までまた40分ほどかかってチケットを作り直した。その間こちらは嫌味を言う文句を考えておいた。自分の会社の飛行機で自分の国へ金を落としに来ていること。その朝同じ荷物でコペンからSASで来ているお客に対してのこの態度は我慢がならなかった。他の仕事を放り出して1時間半もかかって僅か360円もらってお客をカンカンに怒らせる。こういう馬鹿はどこにでもいるものだ。最後の文句は完全な口ゲンカになったがこの時ほどタイミングよく次々と言葉が感情を込めて出て来た事は今までになかったことだ。大変満足。JALでも若い男が言葉ばかり丁寧だがヤル気が全くない男に頭にきたが、日本語で喋れる事で我慢に我慢をした。しかしここではドイツ人の小母さんが彼の至らぬ所を十二分に補って色々ホテルの予約、キャンセルの事まで面倒みてくれ感激した。お互いに不自由な英語の会話なのに。
 Swiss Airの飛行機は年代物のDC-3。日本ではとっくにお蔵になっているJALスタート以前のもので少々心配。ZurichのAir Portでまたまたスキーで40分余りも待たされる。どうもスイスの第一印象、特にSwiss Airは良くない。Zurichの空港も羽田以下。JAL手配のホテルがまた最低。床は一歩ごとにギーギー。フロントのオヤジは感じ悪くベッドはツインのはずなのにダブルと補助ベッド。部屋は汚く明かりは暗い。せめてナポレオンでもガブ飲みして眠ることにする。

by my-pixy | 2014-05-24 18:06


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