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2014年 10月 29日
好き嫌いとえり好み
 むかしから私の臨床はタイトルの2つが問題だと身内にいわれています。多少は反省もしましたが大きくは変わっていません。長年来院が続いているのはそうした方々で、その経過を足場に次の臨床を行っているのですからそれしかありえないのですが、そこで大きな問題になっていると思われるのは、患者さんの生活環境とわれわれとの相互理解です。1970〜80年代に行ったCr−Brのケースでは今もしばしば見かけますが、リン酸亜鉛セメントは健在です。

f0103459_1045057.jpg 先日、スタッフの紹介で見えた患者さんです。長年放置された6番欠損を補綴するかどうかというご相談でした。両隣在歯は健全歯で今どきは格好のインプラントのターゲットでしょうが、時間をかけてお話しし選択していただいたのは3ユニットのブリッジでした。
 私も30代の女性にブリッジを装着することは稀ですから、今度はこちらに大きなプレッシャーがかかりました。上顎ですが部分的な金属の露出などもあるので再度時間をかけて考えていただきGOになりました。挺出した対合歯の削合も合わせて1.5ミリの厚さを確保することを目標にパーシャルべニアの形成をしました。約2週間の仮着後、清掃性にもだめを押してスーパーボンドで接着しました。
金合金を使いたかったのですがそこだけは認められませんでした。今もリン酸亜鉛を常用していればそれで良かったのですが、材料もシステムも消えて久しいので固執はしませんでした。冷水反応もなく順調でしたが、20年後のお世話はできませんので不測の事故への対応もお話しました。


f0103459_8371145.jpg 翌日、別の患者さんですが、昔われわれが処置した上顎6番のインレーが他院で再治療され、不具合ということで戻ってきました。バイトがおかしいということで新しいインレーの咬合面にコンポジットが貼り付けてあったりして、撤去せざるを得ませんでした。しかしなかなか外れてくれず、結局、全部削り落とすことになりました。恐れていたスーパーボンドだったからです。おかげで支台歯を少し傷つけてしまいました。MODでしたから接着など必要なかったのに最近よく目にする接着公害です。このブリッジも同じ事態になることを心配していたのですが、クラウンではなくても被覆型ですからアイオノマーセメントにすべきだったかもしれません。

by my-pixy | 2014-10-29 10:49


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