2018年 01月 27日
術後経過の見方と限界
 臨床引退後、長期経過症例などをまとめてお話する機会を何度か作って頂きました。ラストチャンスと思いこれまでの資料も全面的に見直して準備しました。しかし過程で、特に長期経過症例については何かふっ切れないものを感じていました。 確かにその後の追加処置があったにしても、当初の処置が数十年も生き続けたことに、ある誇らしさを感じたことも事実ですが、反面その事実は術前に予知したものではなく「8020運動」と同じ棚ぼた的なものだったとも考えられるからです。
f0103459_10173781.jpg 冲中先生の剖検のお話に触発され、歯科医の立場でわれわれに何ができるかとあれこれ考えても、処置に迷ってA案、B案の選択の優劣をまな板に乗せて◉❎をつけるぐらいしか役立ちませんでした。強いて自分の臨床の中から生まれたものを探すとすれば、智歯の活用ぐらいのもので、血道を上げてきたテレスコープ義歯などは1800年代の先人の業績をモディファイしたにすぎません。
  こうした反省に立って、今年からのモグラ塾、臨床基本ゼミなどはまとめていきたいと思っていますが、思いが通じるかどうかには自信がありません。時間軸の取り方が決定的に違うからです。
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by my-pixy | 2018-01-27 10:06


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