2018年 03月 30日
良き時代
f0103459_847547.jpg 昨日アップした2番目のケースですが2011年の上顎の義歯の写真が残っていました。昨日のパノラマと合わせていただくと上顎の義歯の推移が分かってきます。昨年の語る会全体会や今年のもくあみ会でしばしば問題になる、上顎か下顎かという話にも関連してきます。
初診時には明らかに優位だった上顎が急速に崩壊し、今や不要か邪魔者の7番を残すのみになり、下顎の方は外冠内面をレジンでウオッシュしたまま使い続けられています。同様な状態はすれ違い症例の多くで経験することです。欠損は絡みますが上顎と下顎でよく見かける状態です。
 このケースでは顎位低下などが見られず、上顎7番残存による問題は顕在化していませんが、上顎7を無力化するために義歯床内に取り込む必要に迫られることもしばしば見られる状態です。義歯修理を繰り返した痕跡も残っていますが、上顎前歯が残存していたことで一次固定に固執されれば、もっと悲惨な経過になったはずです。条件が厳しければ早めにシングルデンチャーへの移行が必要になったでしょうが、テレスコープによる下顎義歯の安定が幸いしました。

5月13日(日)の第2回もぐら塾は、「二次固定を考える」として、このケースのような話題を取り上げます。受講ご希望の方は mogura@xrh.biglobe.ne.jp 宛にメールにてお申し込み下さい。
会場は前回と同様.ダイビル特別会議室.定員10名で受講料は30,000円 です。 

by my-pixy | 2018-03-30 08:28


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