2019年 01月 23日
アタッチメントを使用した2〜3の症例を振り返って
私のパーシャル・デンチャー最初のケースレポートは、1971年根面アッタチメントを使用したオーバーデンチャーでした。はっきりした動機はありませんでしたが、すれ違い咬合の症例で、申し訳のようなクラスプのレストよりは、根面切断面全体をサポート使えることが魅力でした。
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1年ほどの術後経過から辺縁歯肉のコントロールの難しさなども指摘していますが、角化歯肉ということもよく分かっていなかった当時の状況は五里霧中で、問題解決には数年を要することになります。
ただ支台歯形態改善の必要性は、画像2の片側遊離端義歯(67欠損への対応)にもつながり、テレスコープ義歯の発展に大きく寄与することになります。
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しかしその全体像がはっきりしたのは第3画像の1990年.火曜会40周年のプレゼンでした。この時期までに根面アタッチメントは淘汰され、テレスコープ型に移行することははっきりします。」
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ナソロジーの模倣から始まって、すれ違い咬合、プラークコントロール、イニシャルプレパレーション、臼歯部咬合支持、歯周補綴、経過対応などの難問に「孫悟空」のように立ち向かいながらも、Cr-Brと総義歯の間で曖昧な存在だったパーシャル・デンチャーが不動の存在になったのは、「二次固定」という特性に目覚めてからのことだと思います。歯牙と粘膜の共存という難題への解明こそは「経過観察」の輝かしい成果です。

by my-pixy | 2019-01-23 11:06


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